| シグマの新型180mmマクロレンズを購入しました。つぶやき10「憧れの180mmマクロ」では、なかなか180mmマクロレンズに手が出ない悩みを綴りましたが、日頃の行いが良いためか(笑)、殆ど未使用の中古を格安で見つけることが出来ました。その様子はつぶやき43「良い中古レンズと巡り合うためのおまじない(2)」に綴っています。
今回は、初めて手にした180mmマクロを使ってみて、その感想を書いてみようと思います。このつぶやきを書いている時点では雑誌評価記事が殆ど有りませんので、日本初の(大袈裟!)本格インプレッションかも知れません。 先ずはカタログスペックの整理を。
長い名称ですが、APOは特殊分散硝子を使っている証拠。2枚のSLD硝子を用いて色収差を消しています。EXは最近のシグマのレンズに与えられる名称で、鏡筒表面が艶消しグレー色で、金粉をちりばめたような輝きを持っています。比較的傷が目立ちにくく、高級感ある仕上げで個人的に気に入っています。IFはインナーフォーカス。等倍までフォーカシングしても全長が変わりません。一般的な前群繰り出しであるタムロンマクロの場合は、フォーカシングによって5cmぐらい鏡筒が伸びます。HSMはキャノン流に言えばUSM。超音波モーターによる静かで俊敏なAFを謳い文句にしています。
重さは1kg弱。タムロンの倍以上ですが、180mmマクロとしては軽い方です。立派な三脚座がついています。フードは9cmもある大型の物で、内側には反射防止溝が切られ、装着はバヨネット方式。クリックストップもあるよくできた物です。 使った感じをキャノンのEF 180mm F3.5 L Macroとの比較で書いてみましょう。但しキヤノンの方は店頭で(かなりしつこく)触った感じとの比較です。
AF性能そのものの比較ですが、暗い状況だとシグマのAFはかなり性能が悪いです。一般のレンズなら簡単に合焦するはずの物に、合焦せずに行きすぎてしまいます。また、フォーカスが合う時でもククク、ク、クという感じで、迷いながら合焦する感じです。但し屋外などの明るい場所でなら、問題はありません。
マクロの命のマニュアルフォーカスですが、シグマのフォーカスリングのフィーリングは、残念ながら褒められた物ではありません。妙なフリクション感があり、微妙なピント合せに神経を使います。これはシグマでも180mmマクロだけの欠点だと思われます。おなじシグマのHSM方式を使った70-200mm
F2.8 EXの方は特に問題ないからです。一方で、店頭で触った別のシグマ180mmマクロもフリクション感あるフォーカスリングを持っており、個体差では無さそうです。この点キャノン180mmの方は問題無く、スムーズなフォーカスフィーリングを持っています。再度キャノンの勝ちですね。
シグマの180mmマクロの場合、シグマ純正のテレコンバーターを使うと、等倍以上の撮影が出来るようになります。私は1.4倍のテレコンバーターを持っていますが、これを使うと最大撮影倍率は1.4倍になります。開放F値はF5になりますが、カメラ側の表示もちゃんと補正されます。またAF連動範囲は1.2mまでとなり、それ以下だと自動的にMFに代わります。描写の方がまだ確認していませんが、純正の組み合わせは優れた操作性をもたらしているようです。キャノンの180mmマクロと純正エクステンダーの組み合わせでも同等の操作性が得られるはずです。 シグマのレンズに共通する欠点として、レンズ内反射処理がお粗末で、逆光時にコントラスト低下をきたす事があります。シグマはレンズの縁の部分に反射処理塗装をしていない様で、レンズを光源に向けてマウント側から覗くと、レンズの縁が白く明るく反射しているのが簡単に確認できます。これは70-200mm F2.8 EXを含めて高級、廉価を問わずすべてのシグマレンズに共通する欠点です。180mmマクロも例外ではありません。しかし面白いことにフォーカスリングを等倍側に回して行くと、あるところから光学的にレンズの縁が見えなくなってしまい、全く反射が無くなってしまいました。従って、撮影倍率の高い状況では高コントラストの撮影が期待できそうです。 レンズ本体の感想はこれぐらいにして、次はレンズの描写の印象を写真を交えながら記して行きたいと思います。 |