二台目のEOS3ジャンクがやってきた
| ご存知の方も多いと思いますが、私のメインカメラは5000円で購入したEOS3です。落下品で動作せず、メーカー修理不能として見捨てられたカメラを動作するまで私が触り(敢えて“直し”とは言いません、そんな高尚な事しなかったので(笑))、その後メーカーにて修理して現場復帰を遂げています。それから5年半、たった一回のフリーズも無く極めて快調に私の相棒として働いてくれており、ギャラリーに掲載している写真の殆ど全てをこのEOS3で撮影してきました。
こんな前科を持つ私がもう一台のジャンクEOS3をネット上で見つけたときに、やっぱり買っちゃいました(笑)。今回は水没品で「完全に再起不能」との断り書きつきでした。しかしキャップや端子カバーを含めて本体以外に何も付属品の無かった初代EOS3に対して、こちらはバッテリーパックBP-E1、大型アイカップEd-E、EF28-135mm F3.5-5.6 IS USMフード&キャップ付き、とフル装備です(受領後に確認すれば更にデートバックDB-E2と72mmレンズフィルターまで付いており、買えば高い端子キャップも全部ありました)。これで価格は送料込みの3000円。本体やレンズは駄目でも、付属品類は水に漬かっても大丈夫な物がありますし、バッテリーパックは複雑な回路の無い単なる電池の箱なので、仮に現状は駄目でも分解清掃で治る期待もありました。また、かねてから一度リングUSMを採用したジャンクレンズを分解して、フルタイムマニュアルフォーカスを可能にするUSMの差動(作動ではありません)メカニズムをこの目で見てみたい、と思っていたので、私にとって3000円の価値は十分に有り!見た瞬間に購入決定です(笑)。
商品到着、本体は正に水死体(--;。付属品はOK! 商品が到着して、まずは状態チェック。梱包を解いた瞬間の姿はカメラもレンズ鏡筒もとても綺麗で、壊れているとは思えません。しかしレンズキャップを取ると、レンズは酷く汚れてカビまで生えています。ズームリングは半分しか動かず、振れば中でカラカラ音がします。一方のEOS3の方はミラーが上がったままで止まっており、ファインダーを覗いても真っ暗。明るい方向に向けると、上がったミラーの隙間から僅かにスクリーン側に明かりが漏れて、スクリーンも酷く汚れている事が伺えました。流石は水没品、隅々にまで影響が及んでいて、思わず... 「う〜ん、これは完全に逝っちゃってるなぁ.....」 次に付属品チェックです。まず当然ながら、フード、キャップ、アイカップ、端子カバー類は大丈夫。72mmのMCスカイライトフィルターも掃除したら綺麗になりました。デートバックDP-E2は液晶時計が何事も無かったように動いていて、他のEOS3につけたらサブ電子ダイヤルも問題なく作動しました。日付がフィルムに印字されるかどうかはテスト撮影しないと分かりませんが、問題ないように思えます。但し水没の証としてプレッシャープレートには濡れたフィルムの痕跡(パーフォレーションの跡)が残っており、これは綺麗に清掃しました。さて、問題のバッテリーパックBP-E1ですが、他のEOS3に付けたら異常なく作動しちゃいました。電池の切り替えも問題ありません。単三ホルダーを外して内部を見るととても綺麗で、水没したとは思えない状態です。いずれ分解掃除してみようとは思いますが、単なる電池の箱なのでオートドライで十分に乾燥させれば使用には問題ないかも知れません。このように本体とレンズを除いても使える品物が沢山あり、既に3000円の元は十分に取り返した気分です(^0^)/
「助けて...」 さて、本体の動作確認です。駄目とは思いつつもBP-E1に電池を装填し、スイッチON。しかし電源は全く入らず何事も起きません。内部でショートしていれば発火の可能性もありますので、電源が入らない事を確認したら直ぐにスイッチを切りました。やっぱり死んでいるようです。それでその日はそれで諦めて、念のためにオートドライで眠らせることにしました。
「えっ、このカメラ、完全には死んでいない!」 「bc」の意味はバッテリーチェック/電池切れですが、内部に異常がある時にも点滅します。しかし楽観的に「バッテリー電圧が足りないのか?」と思い、他の電池を装填してみました。使いかけのフジのニッケル水素、ソニーのニッケル水素、アルカリ単三、2CR5リチウム...そして充電したての日立のニッケル水素電池を装填したときに、カメラは突然に音を立てて作動し、上がったままのミラーが戻りました。液晶には通常の表示が戻っており、シャッターを押すとシャッターが作動しました。慌ててレンズを付けてチェックすれば、AFもAEも働いています。シャッターもフィルム巻き上げも順調です。 「え、治った!?」 私は驚きのあまり我が目、我が耳を疑いましたが、しかしそれも束の間、何度かシャッターを切った次の瞬間に何かが引っかかったような音がして、カメラはまた「bc」点滅の状態に戻りました。その後はどんな電池を入れても、あるいはパワードライブブースターPB-E2(単三8本)を装着しても「bc」点滅から抜け出せませんでした。幸いミラーは下がった状態で止まりましたので、汚れたファインダーとスクリーンを掃除しておきました。 「何故一時だけEOS3が作動したのだろう?」 私はこの意味を暫く考えていました。このままでは解剖されてしまう自分の運命を感じて、最後の力を振り絞って「まだ生きてるよ」とEOS3が語りかけてきたのでしょうか?そしてその後の「bc」点滅は「助けて...」という微かな叫びかも知れません。 「助けなきゃ!」
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