| 2005年8月23日、とうとう出ました、庶民にも手が届きそうな35mmフルサイズ撮像素子搭載したデジタル一眼レフ、EOS
5D。発表直後からキヤノンのサイトに全然アクセス出来ないぐらい注目の高い新商品のようです。
まあ、細かいスペックやその感想などは今回書かない事にします。皆さんの方でも関連サイトを既に御覧になってEOS 5Dの事は詳しいでしょうから(笑) 達観的に眺めて、このカメラは将来振り返るとデジタル一眼レフの歴史の屈曲点に立つカメラだろうなぁと思います。物事の歴史には二つのポイントがあると思います。ひとつは先駆け、布石となるもの。もう一つは大きな潮流が始まる引き金になるもの。私が言う「屈曲点」とは後者、大きな潮流の引き金となる物を指します。 今までのデジタル一眼レフの歴史を振り返れば、先駆け、布石になった商品としては、発売時に数百万円もしていたEOS DSC1、DSC3や、それに続くEOS D2000, D6000などがあります。しかし大きな潮流の引き金になったのは疑いも無く2000年10月に発売されたEOS D30でしょう。ハイアマチュアに向けて最初に発売されたデジタル一眼レフで、少なくない人数の人達の手元に、まるで砂漠に水がしみ込むように浸透して行き、この流れは更にD60-10D-20DというEOS世代に加えて、他メーカーの同クラス参入もあって、現在ではひとつの大河に成長しています。もう一つは2003年9月に発売されたEOS Kiss Digitalです。これは真の意味で庶民の手に届く価格の本格デジタル一眼レフで、他メーカーのKiss Digitalクラスの参入も相次ぎ、激流が海に繋がるような勢いで世界中の人達に浸透してゆきました。その結果、私のように性懲りも無くフィルムで写真を撮る人達は、世間から奇人変人扱いされてしまうようになってしまいました(笑)。 以上の流れは撮像素子サイズが35mmフィルムよりも小さいカメラの歴史ですが、もう一つの流れ、35mmフルサイズの撮像素子を持つカメラの歴史を振り返れば、ニコンFマウントを持つホースマン・デジフレックスを皮切りに、CONTAX
N Digital、EOS 1Ds, Kodak Pro DSC 14nが相次いで発売されました。しかし価格が極めて高価であった為、単なる「布石」以上の役割は果さなかったと思います。これらのカメラが発売された2002年につぶやき155、156あたりで色々と書きましたが、それから丸3年、書いた事は全く実現の気配すらなく、KENの予測は大外れで、色々な人からずいぶんと馬鹿者扱いされたものです(笑)。
実は今回のEOS 5Dと、同時発表のEOS 1D Mark II
Nの内容で「5Dの撮像素子サイズ」の次に注目しているのは、キヤノンが両機に準備したスーパープレシジョンマットスクリーンです。ミノルタα9やα7が備えていた、AFに頼るばかりではなく、自分の目、自分の手で写真作品を作り上げて行くというプロセスを最大限に楽しめる道具、この要素を最新のEOSデジタルも備えました(実力はまだ見ていませんが(^_^; )。マーケティング(=大衆への影響力)の強いキヤノンがこの変貌を遂げた結果、今までファインダーの見え方やMFの操作性を重視して銀塩に留まっていた風景派のカメラマンもデジタル移行出来るようになり、よりデジタルとフィルムの世界の融合の可能性が増えたのではないかな?と思っています。
まあ、そんな予測はともかく、EOS 1Ds MarkII N(※)が発表されて方眼マットのスーパープレシジョンマットスクリーンが発売されたら、自分のEOS3にも入れてみようと思います。今まで以上に銀塩ネイチャー撮影が楽しくなりそう(笑)。 ※今回方眼マットのスーパープレシジョンマットが発表されなかったのは、APS-Hのファインダーでは方眼の意味が半減だからだろうと想像しています。そうだとすればフルサイズCMOSセンサーを持つ1Ds Mark II Nの発売まで待たされるでしょう。 |