PRO-MINIを超える、i mini(ベルボン・ULTRA MAXi mini)
| つぶやき85「プロの意義(スリック・ミニ
vs. プロミニ)、2001年5月19日」、及びつぶやき86「小さな巨人対決(スリック
vs. マンフロット)、2001年5月26日」で代表的なコンパクト三脚であるスリック・ミニ、スリック・プロミニ、マンフロットテーブルポット(209+342)を比較しました。その頃からプロミニとマンフロット209+342は私が状況に応じて使い分け、愛用するコンパクト三脚として君臨してきました。それから6年の月日が過ぎて、ついにプロミニを超えたと思える商品が発売されましたので、2007年6月の欧州出張の前に購入し、欧州で存分にその威力を発揮してもらいました。それが今回紹介するベルボンのULTRA
MAXi mini(大小文字が混在していますが、読みはウルトラマックスアイミニ)です。
念の為に書いておけば、上記以外にもコンパクト三脚の代表格としてはベルボン・ミニF(生産終了)と、スリック/ケンコーのローアングルエキスパートがありますが、私の選択基準の中にコートのポケットに入る、あるいはレンズ収納スペースに納まる縮長20cm程度以下の三脚、というのがありまして、ミニF(約30cm)とローアングルエキスパート(31cm)は検討対象外になっています。 では、ここからはベルボン・ULTRA MAXi mini、スリック・プロミニ(現行品はプロミニIII)、マンフロット209+342を比較して行きたいと思います。
先ずは主なスペックの確認を。ここに挙げた三つの三脚はいずれも20cm前後の縮長を持っています。ULTRA
MAXi miniは5段に伸縮し、三段階に開脚角度を変えられる脚を持ち、飛び抜けて多機能になっています。その分重さが580gと重く、値段も高くなっています。プロミニを超えるべく開発されたのは明らかで、価格と重量を除いて機能的に下回る所は何もなく、つまり「より高く、より低く、収納時はよりコンパクトに」出来るようになっており、プロミニ同様にケースも付属します。
ULTRA MAXi miniの外観です。この写真からは分りませんが、何と5段三脚です。脚そのものをひねってロックを緩めて伸縮、逆方向にひねってロックになっています。出てくる最下端の脚は頼りないほどに細い物ですが、長さがなく、ロック機構がしっかりしているので思いの外剛性感があります。脚の付け根を見ると分るように、開脚角度が三段階に調節出来て、ほぼ水平まで脚を開く事が出来ます。長く伸び、水平に近く開く脚を持つことがこの三脚の撮影現場での使い勝手を極めて良い物にしています。
三つの三脚を並べた所です。左からULTRA MAXi
mini、PRO-MINI、Manfrotto 209+342です。
最高地上高の比較です。5段三脚でエレベーターも持つベルボンが一気に他を引き離します。脚は頼りないほど細い物ですが、絶対的な短さとロック機構の確かさによって見掛けによらない剛性感があります。マンフロットは何も出来ません(笑)。
ベルボン・ULTRA MAXi miniの特質が最も端的に現れるテストを一つ。パワードライブブースターPB-E2を付けたEOS-3に、少し重めの三脚座の無いレンズとして、Voigtraender
MACRO APO LANTAR 125mm F2.5SLを装着して、縦位置撮影が出来るかどうか試してみました。スリック・プロミニはどのようにしてもカメラを保持する事が出来ず、このようにコケてしまいます。Kiss系にキット標準ズームの様な軽量で、三脚取り付け穴とカメラ重心の距離が大きくならない様な組み合わせでないと、脚の短いプロミニは縦位置でカメラを支える事が出来ません(希に出来る事もありますが、非常に不安定でアングル調整が出来なかったりします)。更に脚の短いマンフロットはテストするまでもありません(笑)。
ベルボン・ULTRA MAXi miniの場合はほぼ水平に脚を伸ばす事が出来るので、この条件の悪いカメラを縦位置で支える事が出来ます。5段ある脚の内で3段だけ伸ばせばご覧のようにカメラを安定して支える事が出来ました。
大きさがほぼプロミニと同じで、脚の長さと開脚角度を、個別に、大幅に変える事の出来るベルボン・ULTRA
MAXi miniは役に立つ機材です。花撮影の様なローアングル撮影で急傾斜地などの足場に変化が富んだ所でも個別に脚を伸縮開閉して対応出来ますし、海外出張などで大きな三脚が持ち歩けない時でも、この三脚があれば殆どの状況に対応出来ます。6月の欧州出張時に現地の教会とか名所を回りましたが、プロミニであれば撮影出来ないか、出来たとしても地表近くまで顔を近づけるという無理な姿勢を強いられた状況において、より楽な撮影が出来ました。
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