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節分草の季節がやって来ましたので、写真を数枚掲載します。これから撮影に行かれる方の参考になれば、、
節分草はキンポウゲ科の多年草。節分の頃に咲くのでその名がついています。広島では庄原市総領町が有名で、シーズンになると自生地が7箇所公開されています。自生地の詳細は一つ前の記事No.012 節分草公開地をご覧下さい。
節分草はイズモコバイモと同じく、花丈10cm程の小さな花なので、可愛らしく撮る為にはカメラを限りなく低くして、花よりも低い目線から撮影するのがコツです。花丈10cmの花よりも低いカメラ目線を実現する手段は、斜面に咲く花を斜面の下から狙うこと。総領町の公開地の中では、1番公開地「田総の里スポーツ公園」と4番公開地「山根保則宅西」で花が急斜面に咲くので、背景を空に抜いた撮影が可能です。今回の写真は全て「田総の里スポーツ公園」で撮影しています。
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/100s, ISO 400
田総の里スポーツ公園の自生地は、杉林下の斜度45度ぐらいの急斜面に咲くので、暗い林と木漏れ日を背景に置くことが出来ます。その代わりに、地面に這いつくばり、地面の高さからカメラを45度上方に向けた撮影は姿勢も息も苦しく、酸欠になります。
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/250s, ISO 400
しかし、この様な背景の写真は、田総の里スポーツ公園でしか撮ることが出来ません。撮影が息苦しいだけではなく、スギ花粉ピークのタイミングで、杉林の真下で撮影するので、花粉症の方(=私)は鼻水地獄になります。マスクを二重にするとか、万全の体勢で臨んで下さい。
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/125s, ISO 400
杉木立はぼかすと茶色になるので、これを活かしてみました。この自生地は花までの距離があるので、この時は手持ちのマクロレンズの中では一番焦点距離の長いタムロン180マクロで撮影しています。ボケを優先して、より明るいシグマ150マクロで撮影することもあります。
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/320s, ISO 400
レンズを上方ではなく、真横に近い向きに向けると、明るい背景も得られ、爽やかな感じの写真も撮ることが出来ます。
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/250s, ISO 400
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/160s, ISO 400
明るい色のグラデーションになる背景を探し出して、淑やかな感じに仕立ててみました。
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/125s, ISO 400
杉木立を大きく取り入れて、小さくても存在感のある花です。
EOS 6D, TAMRON SP 180mm F/3.5 Di LD Macro B01, f/3.5, 1/250s, ISO 400
背景を黒く落として、凛とした雰囲気を出してみました。
2021年2月11日
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