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現在のメイン三脚は、ベルボン・ネオカルマーニュN730。入手時点からの悩みは、自然の中で使っていると可変石突の穴に泥や土が詰まり、掃除が大変なこと。石突が交換式ならゴム石突にすれば済むのですが、ベルボンは一部機種を除いて固定式。シリコンゴムを充填して埋める人も居られますが、私は色々と検討して、見栄え良く、いざとなれば元に戻せる方法で穴埋めをしました。
穴埋め前の石突の様子。この穴の中に土や泥が詰まり、ねじ穴の中にまで泥が入り込むので清掃が大変だし、清掃後も石突を動かすとジャリジャリします。この穴の寸法は、直径20mm、アルミのフランジがある部分までの深さは5mm。金属石突は外部ゴム石突とほぼ同じ高さまであります。
埋める際に注意しなければならないのは、三脚使用時にゴム石突は矢印で示した一点で接地していること。だから穴埋めした材料がここからはみ出ると、石突ではなく穴埋め材料で接地してしまい、剛性が失われたり、穴埋め材料が取れたりします。
最終仕様に至るまでに4種類の方法をテストしましたが、話が長くなるので全部省略しまして最終仕様のみを説明します。選んだ材料は直径20mm、厚さ3mmの天然ゴムクッション。ホームセンターで売ってます。
この内の3枚にポンチで8mmの穴を開けます。このサイズは後で出てくる「ナット」が入る大きさなら8mmで無くても構いません。
穴のないクッションをもう3枚用意して、、
穴のないクッションの剥離テープを剥がして、穴の開いたクッションを貼り重ねます。
貼り合わせたクッションの表と裏です。
接着剤は、セメダインスーパーXクリア。自宅にありました。
石突の穴のゴム面をシリコンオフで洗浄した後にセメダインを塗布。
そして、これが隠し技。スパイク石突の上にナットを置きます。スパイクがゴムクッションを突き抜けないようにする為のもの、、、これを何で実現するかでかなり悩みました。クッションの1枚目に穴を開けたのは、ナットをかわして、ゴムの突出量を減らすため、、
クッションを填めると中央部が盛り上がるカタチになり、反力で接着面が外れてしまうので、ガムテープで養生。このまま二日間放置。
二日後、テープを剥がして完成! 2枚貼り合わせたクッションの厚みは6mmなので、1mmほどゴム石突のエッヂからはみ出ていますが、クッションはソフトなので設置時に荷重を受ける事はなく、ぐらつくことはありません。1枚だと逆に2mmの穴が出来てしまい、泥が詰まるので、出っ張る方を選択。
この状態で既に1年以上使っていますが、使用上の問題は何も無く、清掃が簡単になりとても快適です。その後ホームセンターを更に探したら、直径20mm、厚さ2mmのウレタンクッションもあったので、3mmのゴムクッションと組み合わせると、穴の深さと同じ5mmになるため、完全に面一の穴埋めが出来ます。
2021年7月1日
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