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ベルボンの超大型カーボン三脚、ネオカルマーニュN830を入手しました。大判カメラ、中判パノラマカメラ用にこれまで使っていたスリック・ザ・プロフェッショナルとの置き換えです。未使用中古という無傷の商品でしたが、長期店頭展示品とかで脚のウレタンカバーがボロボロ、、。その交換顛末記です。
ネオカルマーニュN830。全高2000mm、縮長813mm、質量3050g(いずれも脚のみ)の超大型三脚で、ほぼ同じスペックのスリック・ザ・プロフェッショナルから1.5kgの軽量化が出来ました。これに合計2.5kgの雲台(マンフロット405+138)を装着して、合計5.5kgになりますが、これまでが7kgだったので、軽い軽い(笑)
未使用品との事で、雲台取り付け部のネジカバーが付いたままで、また回転防止のイモネジも装着されていません。これは未開封の付属品の中に入っていました。
唯一の難点は脚カバーが経年劣化でボロボロになっていたこと。直ぐに取り外しました。
自分で交換する場合の三脚脚カバーの定番は「光スポンジカバー SGB-330」。予備も含めて4本購入。
内径29mm、長さ360mmで、長さはN830の脚に対してこの程度しかありません。
しかし、このカバーを装着することは出来ませんでした。適合外径29-30mmに対して、N830の脚径は36mm。ロックナットを外した後のネジ部は更に太くて38mmあり、これに養生を加えると39mm。光のスポンジカバーはそれほど柔軟ではなく、無理に装着しようとしたら裂けてしまいました。ネット上にあったエアポンプを使用した方法を用いましたが、、、断念。
で、ここから仕切り直し、、、。念のためにベルボンを扱うハクバに電話して、交換部品の有無を聞きましたが、修理対応しか出来ないとのことで純正部品は諦めました。
次に探し出してきたのは、エアロフレックスという配管断熱カバー。購入したカバーのサイズは、内径35mm、外径47mm(肉厚6mm)、長さ2m。基本的に建築用の専門部材で、アマゾンなどではあっても20本単位のケース売り。1本単位で販売してくれるのはモノタロウだけだと思います。この様に丸めて段ボールで送られてきました。
ちなみに断熱カバーの材質にはエアロフレックス系のネオプレンゴムと、アーマフレックス系のニトリルゴムがあり、前述の光スポンジカバーはニトリルゴム。ニトリルゴムは耐紫外線に劣るので室内配管専用となっていて、屋外配管にはネオプレンゴムのエアロフレックスが選ばれています。その代わりに価格は倍ぐらいします。
購入したのはヤガミM06035という型番。これ以外のメーカーの物で内径35mmのチューブは肉厚10mm以上の物ばかりなので、6mmのヤガミを選びました。10mmあると多分脚がエレベーターパイプと干渉して閉まらなくなりそう、、
N830の脚のカーボンパイプ剥き出し部分の長さは52.5cmなので、52cmで3本を切り出しました。チューブ長は2mなので十分な長さがあります。
ロックナットを緩めて2段目以下の脚を外し、カバーを装着して行きます。最初の部分は少し固かったけど、ある程度入るとすんなりと装着出来ました。エアロフレックスには32mm径のチューブもあり、装着後のフィット感優先でそちらを買おうかとも思いましたが、装着時の固さからすると35mmで正解。
完成。脚径36mmに対してソフトな35mm内径チューブなので、フィット感は緩めで力を入れると回転します。でも脚全体をカバーしているので動く気配は無く、良い感じです。ネオプレンゴムの表面はチーズケーキみたいにソフトで、何かに引っ掛けると簡単に裂けてしまいそうです。その意味では耐候性(耐紫外線)を無視してニトリルゴムの方が良かったかも。
2021年12月29日
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