画像をクリックすると拡大されます
12V-20Ahのシールドバッテリーを内蔵して、12V電源、AC100V電源、バッテリー上がり時のジャンプスターター、緊急時の照明などに使えるメルテックのポータブル電源 SG-3000DX。我が家では水道が使えないマンション駐車場での洗車の際に、リョービ・ポータブルウォッシャーを駆動したり、天体望遠鏡の赤道儀を駆動したりと長年活躍してきましたが、先日内蔵バッテリーが完全にお亡くなりになりました。一般的に3〜5年と言われている内蔵バッテリーの寿命ですが、このSG-3000DXを買ったのは2011年。10年以上も活躍してくれたので、お亡くなりになるのも仕方ありません。
メルテックの現行品SG-3500LEDを買い直すと約1.5万円。しかし、これから買い直すならリチウムイオン電池を内蔵して、AC100V、12Vの他、最新のUSB電源(QC3.0, USB PD)にも対応した物を買った方が良さそうですが、約3万円ほどします。ネット上を検索すると、SG-3000DX内蔵バッテリー交換の記事があり、コストは約6000円ほどなので、内蔵バッテリーを交換することにしました。
なお、この交換作業は現行品のSG-3500LEDでも全く同じです。
裏側の4本のネジを外すと、裏蓋が取れてバッテリーが露出します。交換バッテリーを買う前に、現在付いているバッテリーの「端子の位置」を確認した方が良いです。私のものは端子がバッテリー側面から1.5cmほど中に寄っていますが、ロットによってはバッテリー端子が最外側に寄っているものもあります。端子の位置が違うと、固いケーブルを変形させる作業が必要になり面倒です。
交換バッテリーはLONG WP20-12シリーズ。ネット上のバッテリー交換記事で紹介されているのはWP20-12(無印)ですが、このシリーズには4種類あります。12のあとに「I」が付く物が、端子が内側に寄った機種で、私の物と同様のバッテリーが内蔵されていた場合、このタイプを買わないと追加作業が必要になります。「E」が付く機種はバッテリーサイクル回数が1.5倍になった高耐久モデルです。「N」が付く機種は端子形状が違うので買ってはいけません。
昨今の円安で価格高騰中の2022年10月時点のアマゾンでの価格は、WP20-12が5980円、WP20-12Iが6980円、WP20-12IEは8580円。しかし秋月電子ならWP20-12IEが5500円+送料500円なので、迷わずこれを購入しました。円安が落ち着けば、もう少し安価に買えると思います。
発注の2日後に到着したバッテリー。
ご覧のように、端子が内側に寄っています。
今まで内蔵されていたバッテリーと全く同形状なので、交換作業は3分ほど。バッテリー作業のお約束で、端子を外す際はマイナスを先に外して、次にプラス。取り付ける際はプラスを先に付けて、次にマイナス。
バッテリー取り付け後に、バッテリーチェックすれば、無事に「F」のランプが点きました。
そして、バッテリー在庫中の自己放電を補填するために充電。ホンの数時間でバッテリーは満タンになりました。外したバッテリーは行きつけのガソリンスタンドに持っていったら、快く引き取って貰えました。
メーカー資料による自己放電特性。鉛バッテリーは容量を多く使うとサイクル回数(寿命)が激減します。高耐久モデルWP20-12IEが1500回を謳うサイクル回数は放電深度30%(残容量70%)のもの。これが50%(残容量50%)だと750回、80%(残容量20%)だと250回になってしまいます(メーカー資料による)。従って、使用後は直ぐに満充電にすると共に、自己放電に対しても残容量が70%以上を保てるように、少なくとも6ヶ月に1回は充電した方が良さそうです。
2022年10月20日
|