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今回は鉄道写真ではありますが、ちょっと趣向を変えて「駅」の写真です。島根県仁多郡奥出雲町にある亀嵩(かめだけ)駅は里山の小さな駅ですが、松本清張の推理小説「砂の器」の舞台となり、映画化、ドラマ化された為に有名になりました。その亀嵩駅にあるお蕎麦屋さんには、映画やドラマに出演した有名人のサインが何十枚も飾られ、改札口脇では映画「砂の器」がテレビで再生されて、松本清張の聖地ぶりを発揮しています。
しかし、映画「砂の器」(1974)で亀嵩駅として撮影に用いられたのは、駅舎は八川駅、ホームは出雲八代(いずもやしろ)駅でした。出雲八代駅は同じく奥出雲町にあり、亀嵩から二駅で、映画撮影時のままの情景がそこに残っています。映画の情景を思い出しながら撮影を楽しんできました。撮影日は2023年6月28日です。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @67mm, f/8, 1/800s, ISO 400
亀嵩駅の駅舎です。お蕎麦さんの看板と、右側には「砂の器」で被害者となった亀嵩駐在所の三木巡査部長を模した記念撮影用の張りぼてが置かれています。入口左側に昔ながらの丸ポストがありますが、10年前までは現代的な四角い金属ポストが入口右側に、左側には公衆電話が置かれていました。観光で訪れる人の期待値を推し量ってか、映画の中で「亀嵩駅」として用いられた八川駅の当時の情景(駅舎左側に丸ポスト)を再現するために、丸ポストに変更された様です。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @67mm, f/8, 1/800s, ISO 400, トリミング
その亀嵩駅をノスタルジックな雰囲気で撮影しました。トロッコ列車の「スハフ12 801」はこの位置には停車しないので、動いている列車を狙い撃ちした写真です。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @35mm, f/8, 1/160s, ISO 400
出雲八代駅の入口です。木次線のラッピング列車「たなだ」がやってきました。砂の器の中で出雲八代は登場しませんが、当駅が映画のロケ地になった事は有名です。駅舎のドアが昔ながらの木枠になっていますが、これも数年前の写真を見るとアルミサッシでしたから、観光目的で改修された様です。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @45mm, f/8, 1/160s, ISO 800
待合室にある木のベンチ。恐らく開業当時のままの物だと思います。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @24mm, f/8, 1/400s, ISO 800
改札口も良い雰囲気です。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @40mm, f/8, 1/320s, ISO 400
トロッコ列車・奥出雲おろち号がやってきました。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @50mm, f/8, 1/320s, ISO 400, トリミング
出発時間を待つ車掌さん。警官の様な服装が、この駅で熱演した緒形拳演じる三木巡査部長の様にも思えますね。
EOS 6D, EF24-105mm f/4L IS USM @24mm, f/8, 1/320s, ISO 400
そして、おろち号は木次へと旅立って行きました。
2023年8月2日
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