金銭感覚の逆マヒ
KENのつぶやき vol. 1 (2000.1.3)
ジャンクと呼ばれる中古カメラがあります。その多くは故障品で、部品取り用に安価に販売されている物です。私の持っているカメラにはそのジャンクがかなりあります。それらを自分なりに修理して、完動品に戻して使用しているのです。それらを挙げてみると...(カッコ内の値段は、ジャンク購入金額+修理実費)
EOS3(5000円+25000円)
EOS650(3000円+220円)
EOS650(800円+0円)(知人に譲渡)
EOS1000 QD(800円+0円)(他人に譲渡)
EOS100 QD(300円+100円)
Mamiya U(200円、完動品)
CHINON Splash(800円、完動品)
いずれもカメラとは思えない金額で、完動品としての復帰を遂げています。この様に故障品として見捨てられ、屑値で売られているカメラを救い出して使える状態に戻すのはとても楽しいことです。しかし弊害もあります。金銭感覚が逆マヒするのです。カメラは百円玉、高くても千円札で買うもの!という感覚が身についてしまうのです。ましてやカメラのアクセサリーなどに千円以上払うことは出来なくなります。例えば300円で購入し、100円で直したEOS100用のストラップを買おうとすると2000円もします。300円のカメラに2000円のストラップでは金銭感覚が合わないので、アクセサリーのジャンクコーナーに行って300円以下で買ってくるようになります。またEOS100にはマクロ撮影で必須のケーブルレリーズが使えません(端子がありません)。代わりのワイヤレスリモコンも新品で2000円しますので、やはり買えません。私は(広島在住ですが)わざわざ秋葉原まで行って、中古の500円の物を探し出し、購入してきました。これでも高い買い物をしたと思ってしまいます。なにせカメラ本体が300円ですから...
とある金曜日に、会社の知人からカメラを買いたいとの相談を受けました。希望を聞いてみると、コンパクトカメラで、2〜4万円が予算だと言います。現在持っているのは、二焦点切り替え式のコンパクトカメラで、それを親の実家に返さなくてはならないための代替機種が欲しいとの事でした。金銭感覚が逆マヒしている私は「コンパクトカメラごときに2〜4万円とは勿体ない!」と思い、日曜日にキ○ムラに行き、ジャンクコーナーからケース付完動美品の京セラ・ズームテック(二倍ズーム、ストロボ、デート付き)を800円+税で購入し、一通りの動作チェックをし、綺麗に磨いてから月曜日その人に貸し与えました。もしそれで気に入れば購入実費で譲るという条件で....火曜日には、そのカメラはめでたく知人のものになりました。そして某カメラショップはほぼ確実であった2〜4万円の売り上げを失いました。
こんな事をするから、日本の消費は伸びないのでしょうか(笑)。
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