キヤノンの暴挙2;アングルファインダーC
KENのつぶやき vol. 8 (2000.1.10)
キヤノンが新しく発売したアングルファインダーを店頭で試してみました。はっきり言って、ショックでした。これ迄のアングルファインダーBは倍率が凡そ0.8倍。これを付けた状態ではファインダー像が小さくなり、ピント合せは至難の技でした。ところが新しいアングルファインダーは倍率1.25倍、つまり素のファインダー像よりも大きなファインダーを見ることが出来るのです。更にはスイッチ切り替えで2.5倍にもなります(この場合は中央部のみ見えます)。この状態でのピントあわせは極めて精密に出来ます。
このアングルファインダーでの撮影は今までとは比較にならないほど楽そうなので、今真剣に購入を考えています。しかし疑問が二つ...
第一に価格。今までのアングルファインダーは8500円でした。それが新型は24000円、約3倍の値上げです。キヤノンは新型の発売と共に、旧型を製造中止にしてしまいました。これではEOS Kissとか55クラスを購入しているユーザーは手が出ないでしょう。私も価格ゆえに購入を躊躇しています。キャノンはなぜ写真の裾野を狭めるようなことをメーカーとしてするのでしょうか?アングルファインダーを使った撮影はプロやお金持ちのハイアマだけの特権では無いと思うのですが。
倍率変更、アイカップ装備という同等の機能を持つミノルタのアングルファインダーは、半額で購入できます。キヤノンは何を基準に価格付けをしているのでしょうか?
二番目はカメラ自身のファインダー倍率です。多くのカメラは0.7倍レベルのファインダーを持っています。しかしこのアンフルファインダーを付けるとほぼ等倍に近い快適なファインダーをけられなく見ることが出来ます。それなら、アイレベルでも等倍に近いファインダー像を実現するアイピースアダプターが出来るはずです。あるいは、アイピースの突出を容認すれば、等倍ファインダーが実現できるかも知れません。もしそれが出来ていれば、旧型のアングルファインダーでも楽なマクロ撮影が出来るのに...
キヤノン(及び他のメーカー)の考える事は分りません。
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