これもあるホームページへの投稿記事です。
キヤノン アングルファインダーB
機能;アイピースの部分に装着して、90゜上からファインダー像を見るための物。
正立正像、視度調整付き。またアイピースの周りを360゜回転可能。
全EOSに装着可能。但し視線入力のある機種に装着する場合には別途アダプターが必要。
またその際に視線入力は使えなくなる。
順序が逆だけど、まずはここが×
ゴム製アイカップがついていない。ニコン、ミノルタ製は付いているのにキヤノン製には無い。目とアイピースの間から光がはいり、暗い被写体が見にくい。
視度調整リングにストッパーが無いので、使う度に微調整がいる。但しどのメーカーの物にもストッパーは多分無い。
倍率変更が出来ない。ミノルタ製は等倍と2倍への倍率変更が出来、マグニファイアーの代わりになる。
ケースが付属しない。レンズ部分の保護キャップも無い。アイピース装着部分の金具が結構鋭利な事に加え、覗き口はレンズ剥出しな為、カメラバッグへの収納が不便。
視線入力機用アダプターの交換が面倒(ねじ式)で視線入力のあるEOSと、それ以外のEOSを持っている場合、両方に使うことは嫌気がさす。それぞれ専用に一つづつ買いたくなる。
アダプターが別売で、単なる小さな金具のくせに高価(\2000。純銀製金メッキ仕上げでも良いぐらいの価格だ)。
ファインダー像がやや小さくなり、マニュアルフォーカスは多少やりにくい。
ここが○
ワンタッチの差し込み式で、EOSへの装着が簡単。但し、外したアイカップを無くさない工夫が必要。
本体の作りは悪くない。但しこれはニコン、ミノルタも同様。
本来の使い方ではないが、スナップ撮影に使うと視点が変わる。同じ姿勢でもアングルファインダーを付けて上から覗くと、レンズの位置は30〜40cmぐらい低くなる為、今まで何げなく覗いていた景色が変わる。加えてカメラマンは下を覗き込む形になり、通行人の「写真を撮られている」という警戒心が薄れ、より自然な表情が狙える。
子供と一緒に撮影に出かけたとき便利。三脚にカメラを装着した場合、角度、高さによっては背の低い子供がファインダーを覗くことが出来なくなるが、アングルファインダーを付けて下方向に向ければ子供も覗け、どんな写真を撮っているのか理解できる。我が子へのカメラ教育には必需品。
もちろん、花などのマクロ撮影、ローアングル撮影、複写台を用いた複写には必需品。
総合評価60点。ゴム製アイカップがない(-10)、倍率変更が出来ない(-5)、アダプターを買わないと視線入力機に使えない(-10)、視線入力が使えない(-10)ケースが付属していない(-10)、これらの分他社用よりやや安い(+5)で60点ぐらい。ただ、アングルファインダーとしての一応の機能は全て満足しており、他社製品と比べなければ大きな不満はない。EOSユーザーは購入することを薦めます。
但し、キヤノンに対しては他社を見習い、改良を望みたい。そもそも販売の中心となる視線入力機で作りのわりに馬鹿げて高価なアダプターを買わないと使えず、おまけに視線入力が使えなくなる(つまりマクロ撮影時に視線プレビューが出来なくなる)なんて、設計者の怠慢以外の何物でもない。
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