これもあるホームページへの投稿記事です。ここで酷評したマグニファイヤーSは売却しました。
キヤノン マグニファイヤーS
機能;アイピースに装着して、ファインダースクリーンの中央部を2.5倍に拡大し、
精密なピント合せに用いる。
視度調整機能付き。
構図を確認するときには上部へハネ上げ可能(ストロボとの併用不可)。
視線入力機には別途アダプターが必要で、しかも視線入力、ハネ上げが出来ない。
ここが○
確かに精密なピント合せがスクリーン中央部に限って可能
ここがX
覗く部分の直径が不十分で、突き出した形状をしており、しかもアイカップも無い為、覗こうとすると目をつついてしまう恐怖感に襲われる。
視野が極端に狭い。見える範囲がEOS Kissの場合、ほぼ中央部重点測光エリアだけなので、ど真ん中にある物にしかピント合せが出来ない。
しかも、その部分には最も精度の良い測距センサーが有る為、わざわざマグニファイヤーを使ってマニュアルフォーカスで合わせずとも、オートフォーカスで殆ど完璧なピント合せが可能。
結論として、使い道が殆どない。EOS5などの視線入力機の場合、ハネあげも出来ないため、100%使えるシーンが無い(折角精密なピント合せをしても、マグニファイヤーを外すときのショックでピントがずれる)。
ハネ上げ機構をもつ金具が結構出っ張っているが、ケースが付属しないため、カメラバッグへの収納が不便(他の物に傷を付ける恐れあり)。まあ、使い道が無いから関係ないか?
総合評価0点。このアクセサリーを買ってはみたが、どの様に役立つのか全く想像が出来ない。買う前はスクリーンのもう少し広い範囲が見える物と思っていたが、中央測距センサーの辺りしか見えないのであれば、AFカメラには不要であろう。AFの役に立たないベローズなどを用いた超高倍率接写などで用いることが出来るかも知れないが、主役をど真ん中に持ってくるような構図でないと使えない。高倍率接写では被写界深度が1mmにも満たないため、フォーカスロック(ピントを合わせた後でカメラを振る)という考え方は役に立たない。
但し、見えている部分のマニュアルフォーカス時のピントの山は非常に判りやすくなるので、まず視野をより広くし、そして取り付け部を工夫して角度を可変にすることでファインダーのどの部分でも拡大できるようにすれば、一気に用途は広がると思う。キヤノンに改良を望みたい。
このアクセサリー、現状では中央AFセンサー精度の確認ルーペぐらいにしか使えず、僕は全く存在価値が無いと思う。 |