私が持っているレンズの最長焦点距離はシグマのAF
APO 170-500mm F5-6.3の500mmです。このレンズはピントリングの操作性以外は実によくできていて、極めて安価に(新品相場6万円弱、中古相場4万円)500mmの本格撮影が楽しめます。私の持っている三脚はマンフロットの190ですが、エレベーターを使わなければレンズが軽いせいもあって、500mmの撮影を難なくこなします。
私はこのレンズにケンコーの1.4倍のテレコンバーターを装着し700mmにして、超望遠撮影を楽しむこともあります。しかし、たった200mmの差ですが、私の三脚では撮影が一気に困難になってしまいます。500mmではぴたりと安定していたファインダー像が、700mmにすると僅かな風の影響も受けてゆらゆらと絶え間なく揺れ、シャッターを切ると傍目に分るほどカメラ、レンズ全体が揺れてしまいます。だから私は700mm撮影のときには三脚の可動部分を全てロックし、ケーブルレリーズを使い、ミラーアップを併用して撮影しています。それでもブレる事が多いです。
たった200mmですが、画然と変わってしまう撮影条件。写真とは奥が深いものです。
私は700mm撮影のために、大型三脚(スリック・プロフェッショナルIIクラス)を買おうか、一脚を追加しようか悩んでいました、が、正月休みの日の出、日没撮影の結果を見たら、画面の四隅がけられたように黒く落ち込んでいました。ピントもシャープさに欠けます。どうやらシグマの500mmズームとケンコーのテレコンの相性は悪いようです。そこで、大型三脚の購入は当面見送り、もっと大型の玉(サンニッパ、ヨンニッパ)を入手するような事が有った場合に購入することにしました。当面は機動性のある中型三脚で撮影しましょう。
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