私が定期購読している雑誌に「フォトテクニック」があります。写真を勉強する人にとって、この本はお勧めです。その最大の理由が、読者参加型で、参加費無料(的な)雑誌であることでしょう。
いわゆるフォトコンテストにあたるコーナーには大きく三つのコーナーがありあます。上級者向けの「必撮」、初心者向けの「初心者のためのステップアップアドバイス」、そして「モノクロ」です。各コーナーには撮影テーマによって幾つかの部門があり、雑誌の半分近いボリュームがこれらフォトコンテスト類の紙面で占められています。一つ一つの写真には選者のコメントがあり、入選写真を見ながらこれらを読んでいると結構勉強になります。必撮にはデジタルOK、パソコンでの画像処理OKのコーナーもあり、時代性を反映しています。
一般的にフォトコンテストに応募すると、応募作品は没収、入選すると原板まで没収という事が多いですが、フォトテクニックの場合、全ての写真は送料編集部持ちで返却されます。更に入選しても原板提出の必要は無く、著作権も移動しません。また掲載号がプレゼントされ、掲載写真の大きさに応じて1000円から数千円の図書券が進呈されます。
私が「参加費無料的な雑誌」と表現したのは、これらコーナーに応募して、2〜3回に一回程度掲載されると、ほぼ無料で雑誌の購読が出来るからです。どんなに小さくても写真が掲載されれば掲載号が貰え、更に1000円の図書券も貰えますので、それで次号も買えます。少し大きめに掲載されれば3000円程度の図書券が手に入りますので、都合4号、8ケ月分の購読がタダになります(言い忘れましたが、隔月刊誌です)。また、先に言いましたように応募に対するデメリットが殆どありませんので、どんどん応募してもさほどコストがかかりません。だから、毎号それなりの写真をそれなりのコーナーに応募すれば、年間購読タダも難しいことではありません。
更なるメリットとして、小さくとも掲載されれば周りに自慢できますし自分の励みにもなります。また既婚者で財布のひもを伴侶の方に握られている人の場合は、一度掲載されると「下手の横好きの趣味ではないのね」ということになり、撮影に出かけることや、機材を買い足すことに家族の理解を得られるようになるかも知れません(保証はしませんが、我が家の場合はそうでした)。
取り敢えずこれから応募してみようと思われる方にお勧めしたいのは、ご自身の自信作を毎号一点だけ、初心者の為のステップアップアドバイスコーナーに応募することです。このコーナーは掲載の有無に係わらず一点だけには選者の詳しいコメントが付いて返却されるからです。複数枚応募した場合は、選者が最も良いと思う一点にだけコメントが付けられます。ですから、一点応募にはハズレがありません。
もちろん、一般のカメラ雑誌と同じようにプロカメラマンによる撮影ノウハウの解説、製品情報もありますので、写真の勉強にはうってつけの雑誌だと思います。
2007年1/2月号(応募締め切り2006年10月30日必着分)から、フォトテクニック誌のフォトコンテスト応募要領が大幅に変更になりました。必撮ベストショットがPTフォトコンテスト、初心者のためのステップアップアドバイスが初心者の為のビギナー部門になり、ジャンルも整理統合されています。また従来無料だった作品返却は、希望者のみの有料返却になりました。 |
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