ポジの現像ができ上がって、スリーブを見ると真っ白で何も写っていないカットが二つもありました。「えっ???」 一瞬私はシャッター故障かと思い、言葉を失いました....が、問題のカットを撮影した時のシャッター音は正常だった事を覚えていたので、シャッター幕が開かない事による真っ黒なカットは有り得ても、開きっぱなしになる事による真っ白なカットは有り得ない事に気づきました。では何が原因か?私はさっそく露出データを見ました。二つのカットの絞り値はF16とF22で、シャッタースピードはどちらも1秒前後でした。それぞれのカット共に段階露出をしていて、前後のカットは正常な露出になっていました。そこで疑われたのは絞りの不作動です。EOS用レンズは普段は絞り開放で、撮影の瞬間だけ電気的なアクチュエーターにより絞り込まれます。もしそのアクチュエーターが作動しなければ、絞りは開放のままとなります。
私は撮影時と同じカメラボディ(EOS3)とレンズ(シグマ70-200mm
F2.8 EX)を取り出しチェックしました。絞りをF16〜22にセットし、絞りが見えるようにレンズを明るい方に向けて空シャッターを切ると、10回に1回ぐらい絞りが作動しませんでした。やはり原因は絞りの作動不良です。
さて、レンズの修理か??
その時、EOS-1vの発売の時に雑誌で読んだプロカメラマンの言葉を思い出しました。そのカメラマンは、「EOS-1vのレンズマウント部分の防滴対策大歓迎。今まで接点部分のトラブルがあったから」という主旨の記事を書いていたのです。それで私も電子接点の接触不良をまず疑うことにしました。この対策なら自分でタダで出来ますから。
綿棒と、オーディオ用の接点復活剤を用意し、綿棒に接点復活剤をつけて電子接点を掃除しました。レンズのマウント部分、カメラのマウント部分、更にバッテリーパックなどとの接点、ストロボ接点等です。手持ちのカメラ、レンズ、ブースター、ストロボ等の全ての接点が対象です。驚いたことに、普段は外気に曝されないマウント部分の接点も綿棒で掃除すると綿棒がうっすらと黒くなるぐらい汚れていました。ストロボ接点(ホットシュー部分)は外気に曝されていますので、それこそ真っ黒(笑)に汚れていました。
この清掃後、もう一度EOS3とシグマ70-200mm
F2.8 EXを取り出し動作チェックしましたが、今度は30〜40回ぐらい空シャッターを切っても絞り動作は正常でした。やはり動作不良は接点の汚れにあったようです。
皆さんも、たまにはカメラの接点を掃除されては如何でしょうか。
その前に部屋の掃除をしなければいけない人もいるでしょうが(笑)>Clara
えっ、それより先に奥様/彼女との接点復活ですか? 頑張ってくださいね(笑)
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