EOS3を入手して暫く経ったある日、あるレンズがEOS3ではAFも絞りも作動しないことに気づきました。慌てて手持ちの全てのレンズをEOS3に装着して、作動チェック。結果は...
キャノン純正レンズ;全てOK
タムロン90mmマクロ;二本ともOK
シグマ70-200mm F2.8 EX HSM;OK
シグマ28-70mm F2.8-4;作動せず
シグマ170-500mm F5-6.3;作動せず
ケンコーテレプラス;OK
と、購入時期がEOS3発売よりも前のシグマのレンズ二本が動作しませんでした。私はさっそく馴染みのカメラ屋に電話して、作動しない二本のシグマレンズのEOS3対応修理が可能かどうか聞いてみました。答えはあっけなくて、
「EOS3対応出来ますよ。修理費はかかりません。送料のみ負担かな?確か...」
それで、すぐに二本のシグマレンズを修理に出しました。28-70mmの方は二週間後に修理完了。請求金額は送料の1050円(税込)でした。170-500mmの方はたまたまROMの部品在庫が切れていて、二ヶ月ぐらい待たされてしまいましたが、こちらも無事修理完了となりました。長期間待たしたお詫びと言う事で、送料も請求されませんでした。つまりタダ。
修理票を見るとROMの交換はシグマではなく、日研テクノで行われていました(キヤノンを含めて多くのメーカーが純正修理に日研テクノを使っていますが、あくまで別会社)。ということはシグマはROM交換に関して、ROMを無償で提供し、日研テクノでの修理費を全額負担していることになります。これは凄いことだと思いました。普通なら修理費をお客に請求してもおかしくないですよね。トキナーの場合にはROM交換費用をお客に請求しますから(8000円ぐらい)。しかし、シグマの場合は送料のみの請求しかしません。私はシグマという会社の良心を感じてしまいました。
発売されて間もない70-200mm F2.8EXがEOS3対応しているのは当然として、私はシグマの発売時期の古いレンズは皆EOS3対応していないのかなと思いました。しかし、そうではないようで、EOS3対応ROMが完成した後に出荷されたレンズは全て対応しているようです。つまり発売時期ではなく、メーカー出荷時期に依るようです。発売時期の古いシグマ旧型14mm
F3.5の新品をROM修理騒動の後で購入しましたが、ちゃんとEOS3対応していました。一方で発売時期が14mm
F3.5よりも新しい28mm F1.8 IIの中古も入手しましたが、こちらはEOS3対応していませんでした。シグマの中古レンズ(もしくは長期店頭在庫レンズ)のEOS用を購入される方は、実物をお店のEOS3に付けて確認することをお勧めします。EOS3に対応していないレンズは、当然EOS1vでも動作しません。
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