花の写真を撮ってそれをホームページに載せようと思うと、花の名前が分らなくて困る事が多々あります。園芸の好きな人ならそのような事も少ないのでしょうが、私の場合は園芸の趣味が無いので、超有名な花以外の名前は分りません。それで撮影した花の名前を調べるのに、娘の自然図鑑などを借りるのですが、私の知らないような花は掲載されていないことの方が多いです。また、その図鑑は花が絵で書かれている部分も有って、いまひとつ分りにくい面もあります。
それで、花の図鑑が欲しくなったのですが、いざ本屋に行くと適当な物がなかなか見つかりませんでした。一つには花の種類が星の数ほどあって、一冊ではとても掲載しきれないらしくて、季節別になっていたり、山野草、園芸種、花屋の花など複数のジャンルに別れていたりします。それに価格も安くありませんでした。一冊6000円ぐらいはザラです。シリーズ物を揃えると2万円ぐらいかかってしまいます。
ところが先日、とても良い花図鑑を見つけました。
「四季の花色図鑑 講談社」
この図鑑は、A4変形判、228ページ、オールカラーページ、収録花2000点、全点カラー写真付きです。何より素晴らしいのが、花の配列が「季節」と「花の色」で分類されている事です。つまり「春の赤い花」とか「夏の白い花」で花を探せるのです。複数の色がある花の場合は、それぞれの色の章にちゃんと掲載されています。そして私がお薦めするのですから当然安価で、価格は2800円(税別)です。ちなみにこの図鑑のコンセプトが、ガーデニングで庭とか鉢植えの「色彩設計」をする場合のマニュアルとなっていますので、花の名前、写真以外にも開花期、市販期(つまり何時ごろ種とか苗が花屋さんで購入できるか)、花のサイズ、草の背丈、園芸上の注意点、そして学術名(原語)が載っています。最後の学術名は英語のホームページを作成する際にとても役に立ちます。
但し、この図鑑も万能ではなく、欠点もあります。最初の欠点は一つ一つの花の写真があまり大きくなく、細かな花の特徴が分りにくいと言う事です。形の似た花同志の場合は、区別は難しいでしょう。それと2000点の収録では全ての花は載っていないということ。園芸の図鑑ですから、園芸に用いられない野草(たんぽぽとか)は全く載っていません。また、チューリップとかバラとか、その代表名だけではなくて、品種名まで知りたい花って多いと思いますが、この本の場合は単に「チューリップ」とだけ載っています。
とはいえ、花カメラマンの最初の花図鑑として、これほど優れた図鑑は無いと思います。これで物足りない場合は、やはり大枚をはたいて、全○冊の花大図鑑を買わなければならないでしょう。
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