カメラをバッグの中に入れっぱなしで保管すると、カビが生えてレンズやカメラをダメにしてしまうことがあります。皆さんも一度は経験が有るのではないかと思います。それで流行っているのが防湿庫。安い物は衣装ケースの様なプラスチック容器に除湿剤を入れられるようになっていて、湿度計が付いた物で1980円ぐらいからあります。本格的な物は電子式除湿器がついた硝子ドアの物で、オートドライとかドライキャビという商品名で2万円位から各種あります。しかし機材が増えてくるとオートドライも一つでは足りず、その購入コストも馬鹿にはなりません(だから買うなら大型の物を最初に買っておきましょう。専有面積はサイズに拠らず同じです)。
我が家では最近、除湿器なる物を購入しました。北側の部屋にカビが生えた為です。普段から通風を良くし、カビ防止には心掛けていたのですが、とうとうカビが(それも見えないところで大量に)生えてしまったのです。私が購入した除湿器はカビ&結露防止が目的でしたのでそんなに高機能な物ではありませんでしたが、機種選びをしている時に発見したのが、湿度コントロールまで出来る物が4万円ぐらいで売られていることです。この価格は中型のオートドライとほぼ同等です。そこで思いついたのが、防湿庫を買うよりも、除湿器でカメラを保管している部屋そのものを防湿部屋にしたらどうか?ということです。私の仲間には部屋一杯のカメラを持っている人もいるので朗報になるかもしれませんね。
結論から言いましょう。やはり防湿庫の方が良いです。
除湿器の除湿能力は極めて高く、湿気のある日など一日でタンク(5L)が満杯になります。するとタンクに溜まった水を捨てない限り、除湿運転が止まってしまいます。長期休暇などで旅行に行くときには不安になるでしょう。それから除湿器は暑い!構造的にはエアコンの室内機と室外機が一体になった構造をしているので、除湿運転をすると室温が上昇します。私のパソコンは、まさにこの除湿器が置かれた北側の部屋に置かれていますが、夏の間は汗だくになってパソコンを触っています。また、カメラを置く場所の問題もあります。埃を嫌って扉付の場所に保管すれば、除湿器の除湿効果は薄れます。やはりカメラ保管専用に作られたオートドライには適わない様です。
しかし、除湿器すら無い部屋のカメラバッグの中にカメラやレンズを保管するよりは、オープンスペースにカメラやレンズを置き、除湿器を部屋におく方がましでしょう。オートドライというのは結構高価なものですので、特に既婚者の方はなかなか買えるものでは無いでしょう。しかし除湿器なら大蔵大臣(奥様)への理由付けもたやすいかも知れません。奥様への動機付けとしては、どの除湿器も洗濯物の乾燥機代わりになるように設計されています。私の除湿器の表面には「洗濯物乾燥75分!」と書いてあります。
・・・蛇足・・・
オートドライを買うときにカメラ屋に言われた言葉ですが、「できれば大型の物を買っておきましょう。機材は増えますし、あとから買い足すと高い物ですから。空いたスペースにはお煎餅とか入れておけますよ。」この最後の言葉を家族に言ったら、目の色がキラリと変わったことを申し添えておきましょう。大型を買う理由付けにはなるかも知れませんね。
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