寒風吹きすさぶ中での撮影、寒いですよねぇ。とくに手と耳が痛いぐらいに冷たくなって撮影続行出来なくなりますね。三脚も氷のように冷たくなって持てなくなります。
そんな状況で必要なのが手袋ですが、有りそうで以外と無いのが撮影に適した手袋。最近のAFカメラは指先で操作する小さなダイヤルとかボタンが多く、普通の手袋をしたままだと撮影困難なため手袋無しで撮影するハメになります。だから昔のMFカメラを使えって?御尤も(笑)
とはいえEOSで撮影しなければならない私は、1999年の冬に色々と手袋を探して歩きました。最初に目に止まったのがニコン純正の手袋。合成皮革&ネオプレーン仕上げで、小指を除く4本の指先をスリットから出せる構造になっています。価格は9200円。雪山のような厳寒地には行かない私にとってこの手袋は理想的ですが、キャノンユーザーの私がニコンを使うわけにはいかないので...と言うのは負け惜しみで、私のEOS3(5000円)よりも高い金額の9200円は手袋に払えないので、街中の洋品店を見て回りました。
最初に見つけたのが毛糸の手袋。指先が可動式の袋状になっていて、必要なときには5本の指先すべてを出すことが出来ます。これで一度真冬の日の出撮影に出掛けたことがありますが、手袋も無い状態からすれば遥かに暖かく、結構役に立ちました。しかし毛糸製であることから保温性には限界があり、加えて指先の露出部が大きく比較的短時間で指先が寒くなります。もうひとつの欠点が親指を覆うカバーが無い事で、一旦親指が冷えてしまうととても辛いものがあります。購入価格は確か1300円ほど。登山洋品店に行くともっとしっかりとした毛糸手袋が2500円ぐらいで販売されています。
次に見つけたのが釣具店にある手袋。ネオプレーンという伸縮性のあるゴムとビニールの合の子の様な素材で、指先三本(親指、人指し指、中指)を最初から切り落としてある物と、指袋の途中に穴が明いていて必要に応じて出せる物と二通りありました。価格は1500〜4000円位で各種。しかしこれは買いませんでした。素材が耐水性を重視した物のようであまり保温性が有るように思えなかったことと、指先をカバー出来ないタイプでは指先が冷たくなってしまいます。途中に穴の明いているタイプの穴の部分にはカバーが無く、そこから水や冷気の侵入が有りそうだったからです。
最後に見つけた物が登山洋品店にあった手袋。素材はフリースで、手のひらには本革のあて革が縫われています。親指、人指し指、中指の三本はスリットから指先を出すことが出来るようになっています。ほぼニコン製の手袋と同じ構造で、こちらの方が保温性も材質も優れている気がしました。価格はもちろんニコン製よりも安くて、定価で2800円。この2割引ぐらいの価格で購入しました。この手袋、使ってみると実に優れ物で、厳寒地に行かなければ保温性は問題ありません。また指先を出すのにいちいち手袋を脱ぐ必要が有りません。少し指先を縮めればスリットから出せるし、寒くなればすぐに指先を暖かい手袋の中にしまえます。EOSを使って判ったことは、左手側は指先を出さなくても操作可能で、右手側のみ指先二本(親指と人指し指)を出しておけば殆どの撮影操作が出来ます。これで草木も凍る真冬の日の出撮影にも心置きなく出掛けられるようになりました。
この手袋はとても気に入ったので、娘用にも購入しました(L、M、Sサイズありました)。
手袋を探し回って思ったことですが、登山洋品店でも店によって置いてある商品がかなり違います。だから私の買ったような手袋もひとつの店にあるとは限りません。何店か回ってください。きっと見つかるでしょう。また、防寒、防寒といえばやはり登山とスキーですね。冬撮影に適した様々な用具用品が登山洋品店、スキー洋品店で販売されていました。この冬はスポーツ洋品店巡りをしてみては如何でしょう。 |