水没EOS3を分解する前に100円ショップのダイソーに行きました。目的は外した部品やネジを整理する道具を入手することです。カメラに限りませんが機材を分解すると様々な種類のネジや小部品が出てきます。これらを適当にテーブルの上に置いたりすると、いざ組み立てる時に何処にどのネジが付いていたのか分らなくなりますので、メモを取りながらきっちり整理する事が大切です。この目的には小さな窪みや部屋が沢山あるものが必要で、私の念頭に有ったのは絵の具のパレットでした。ダイソーの絵の具コーナーには大型から小型まで各種パレットがあり、紙製使い捨てタイプの中型(20cm
x 10cmぐらい)のものが使いやすそうでした。これで4枚入って105円です。ネジの整理であれば濡らしませんので、使い捨てタイプでも何度でも再利用出来ます。
そのパレットを買うことにして、時間が余ったので他の売り場を見ていたら、工具コーナーに小ネジや手芸用品などを整理するために、内部が細かく仕切られた蓋付きプラスチックケースがありました。こちらの方がオープンスペースの絵の具パレットよりも使いやすそうなので(パレットの場合、ひっくり返すと部品が散らばって訳が分らなくなりますからね)、私は様々な蓋付きプラスチックケースの中から内部が10部屋以上に仕切られた物を購入することにして、パレットは元の売り場に戻しました。その後、別の目的の品物を買うために化粧/洗面用品売り場を見ていたときに、ネジ/小部品整理には究極とも言える品物に出会い目が釘付けになりました。勿論私はそれを購入することにして、蓋付きプラスチックケースは元の売り場に戻しました。
その究極の品物とは薬入れの「おくすりケース」です。主にご老人などが薬を間違えずに飲めるように整理するためのもので、一日4回(朝、昼、晩、就寝前)分の薬を一週間分整理出来るように作られています。つまり合計4x7=28もの小部屋のあるケースですが、28の小部屋全てに独立した蓋があり、かつ何時服用する薬か分るように異なる識別文字が書いてあります。また薬を一日分単位で持ち歩けるように、内部ケースは一日単位(4部屋分)になっていて、分離して使うことが出来ます。
このケースを使ってEOS3分解時に発生したネジを区分整理しましたが、極めて優れ物でした。外したネジ類は「月あさ:トップカバー、アイピース脇、黒ネジ短x2」の様にメモしてから収納しましたら、分解したまま翌週末まで修理が及んでも、迷うことなく正しいネジを用いて組み立てることが出来ました。また薬一日(4部屋)分の内部ケースは小さいので、狭い作業スペースでも無理なく使えましたし、ネジを出し入れする際に目的の場所だけ蓋を開ければ、ケースをひっくり返しても他のネジと混ざる事がありませんでした。このケースは28種類の部品を独立して収納することが出来ますので、カメラ一台を分解しても多分足りるでしょう。今回の水没EOS3分解では、水曜日のケースまでしか使いませんでしたから。こんな優れ物が105円、カメラに限らず分解修理をされる方はお一つ如何ですか?(笑)
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商品の購入時の姿。説明不要の明快な構造! |
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使用時の様子。小さな一日分ケースを取り出して使用できるので、極めて使いやすいです。おまけに各部屋の独立した蓋によって、万一ケースをひっくり返しても(結構やります(^^;)ネジ類が混ざって分らなくなる心配が最小限で済みます。写真には写っていませんが、メモ用紙に部屋の記号と、そこ入れたネジがカメラに付いていた場所をメモしておきました。修理が翌日以降に及ぶ際には、ネジや部品はこのケースに入れ、メモ用紙も全体を納めるケース内に入れて保管しました。お蔭で一週間後でも間違いなく組み立てることが出来ましたよ。
なお、分解修理をする際にはテーブルに白い画用紙などを敷いておくと、外したネジや部品などが目立って無くしにくくなります。 |
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