アングルファインダーに視度マーキング
KENのつぶやき vol. 261
(2006.10.15)
以前、きまぐれダイアリーに掲載した話題ですが、とても役に立つ事が体感出来たので、
内容強化して単独のつぶやきとして再掲載します。
アングルファインダーCは私にとって欠かせない道具ですが、使いにくい点があります。視度調節が付いていますが固定機構は無いので、脱着の度に視度がずれるのです。だから自分の視度位置でテープで固定したくなりますが、倍率1.25倍と2.5倍の時で視度位置が動くのでそれも出来ません。だったら装着する度に調整すれば....と思われるでしょうが、単に面倒くさいだけではなく、状況によっては殆ど不可能なのです。
アングルファインダーCはローアングル撮影だけではなく、夜明け前の撮影などでは倍率を2.5倍にして、マグニファイヤー代わりにピントチェックにも使います。しかし真っ暗な中で視度調整するのは至難の業、倍率1.25倍時はファインダー周囲にある表示を使って何とか可能ですが、2.5倍時はファインダー中央部しか見えず、一方ファインダーに写し出される景色は真っ暗なので、殆ど不可能なのです。止む無く1.25倍時と同じ視度位置でピントチェックしたりするのですが、夜明け前の掛頭山撮影でピンボケ写真を数枚作ってしまいました。
そこで、暗闇でも簡単に調整できるように、自分の視度位置にマーキングをしました。簡単な工夫ですが、これで暗闇でも使いやすくなるでしょう。貼ったのはマイタックラベルの○シールを切ったものです。はがれ防止に更に上から透明テープでカバーしています。マーキングになれば実は何でも良くて、手近なもので作成してみて下さい。
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左が1.25倍時の視度位置、右が2.5倍時の視度位置です。暗闇でも瞬時に調整出来るように、やや大袈裟なマーキングにしました。 |
さて、現場で使ってみた感想ですが、目から鱗です。アングルファインダー取り付け時に瞬時に視度調節出来ますので、覗いた時には既にクリアな視界が拡がっています。ピントチェック用に倍率切替を行っても、瞬時に視度を動かせますから、直ぐにピント調節に集中出来ます。今までは装着時、倍率切り替え時に微妙な視度調節を行い、それだけで時間と神経をすり減らしていたのです。誰もいない真っ暗な掛頭山山頂で、眠気でボケた眼をこすりながらこの視度調節と数分格闘しているKENを想像してみて下さい。(←みじめ〜(--;)そんな苦しみとも無縁になりました。これは絶対にお勧めです。
アングルファインダーに限らず、マグニファイヤー、あるいはカメラ本体の視度調節で動きやすい機種があれば、皆さんも視度マーキングをされては如何でしょう。
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アングルファインダーCを使って撮影した写真。カメラを縦位置にして地面に直に置いたので、アングルファインダーを覗くのもひと苦労でした(息を止めないと覗けない体勢で、持続時間はせいぜい10秒?)。しかし視度マーキングがあったお蔭でファインダーを覗きながらの視度調節の必要が無く、まずは1.25倍にして短時間に構図を作り(3-4秒)、次に息を整えてから2.5倍にして中央の花でピントを合わせ(2-3秒)撮影する事が出来ました。
EOS3, EF20-35mm F3.5-4.5USM (20mm), F8, AE(+1.7EV,
1/15 sec.), fortia |
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