今月の話題
モバイル無線LAN環境の初陣
あれ、何故かこんな物が、、(2)
中野は枯渇、市川ではラーメン
RSS試験運用開始
モバイル用スイッチングハブ
あれ、何故かこんな物が、、
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS
iPhone/iPod Touch用のモバイル・ルータ
アオリの妙味
徹夜の成果
秋本番でフィルム補充
荒谷山徹夜
フィルム刻印機(?)
ハクバのフィルムピッカー
久しぶりに霧の海撮影
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iPhoneを旅先で使う為に購入した、ロジテックのモバイル・ブロードバンドルータ「LAN-PWG/APR」(10月18日の話題)と、I-O DATAの5ポート・スイッチングハブ「ETX2-SH5S」(10月24日の話題)ですが、先日の出張で完璧な役割を果たしてくれました。有線LANが装備されている部屋で、仕事用のノートパソコンを有線接続で使い、同時に無線LAN経由でiPhoneを使うことが出来ました。ACアウトレット(コンセント)がデスク上には一つしか無いホテルでしたが、ノートパソコンのみをACで繋ぎ、ルータとハブはUSBバスパワーで駆動出来ました。
但し、注意点が幾つかあって、ルータは家を出る前にアクセスポイントモードで「DHCPクライアント」設定にしてありましたが、この状態でないと結果的に使えませんでした。何故なら、ホテルから割り当てられたIPアドレスが何と「10.0.0.171」。通常、プライベートネットワーク内では「192.168.x.y」を使うのがルールで、xは一般的に0か1にするのが慣習です。従ってこのルータのデフォルト設定は固定IPで「192.168.1.200」になっていますが、この状態だとサーバー側のIPアドレス空間とは合致しないために接続しません。やはり他人の環境はどうなっているか分からないので、何が来ても良い設定にしておかないと駄目ですね。
もう一つの落とし穴はコンセントの数。今回は一つしか無くてもパソコンとiPhoneを同時に使えましたが、三つあるUSBスロットをマウス、ハブ、ルータで使い切っていた為に肝心のiPhoneの充電が出来ませんでした。コンパクトなACコンセント分配機を調達する予定です。
今日の午後から明日まで撮影に出掛ける予定です。
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2009年10月28日(水) |
あれ、何故かこんな物が、、(2) |
Tamron SP-AF 28-75mm F2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO
正式には随分と長い名前ですが....A09という型番でまかり通る銘レンズ。借り物です。
EOS-3等で使う標準ズームのアップグレードを検討中で、このレンズのオーナーが奇特にも貸してくれました。今週末から使ってみる予定です。既に言い尽くされていることですが、F2.8の大口径標準ズームなのにコンパクトで良いですね。さらっと室内を撮影した限りでは、開放からまずますの解像度を持っているようです。開放ではソフトタッチさが同居していて、それを甘いと見るか、タムロンマクロに通じる個性と見るか、、私は後者かな。
持つべき物は、まことに、、良い友達と良いレンズ(笑)。
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2009年10月26日(月) |
中野は枯渇、市川ではラーメン |
出張と私用を兼ねて、二日間東京に行ってきました。仕事と家庭の話は脇に寄せて、、
当然中野のFカメラにも行きましたが、最近は商品の回転が良すぎるのか店頭在庫が殆ど無く、収穫はありませんでした。ひとつだけ目をひいたのが、EOS 1D Mark II Nで、B-ランクが44800円でありました。相場からすれば頭の「1」が抜けたような格安値ですが、特に断り書きが無いのが却って不気味で、手を出しませんでした。よほど怪しい商品なのか、後でパソコンでチェックたら、ネットの価格表には載っていませんでした。
EF100mm Macro F2.8L IS USMが発売された為か、EF100mm F2.8 USMは山のような在庫になっていました。ざっと15本ほどがショーケースに並んでいましたが、これだけ並ぶと値崩れしそうですね。逆に言えばIS付きのマクロレンズの出現は、マクロ撮影する人には正に朗報ということなのでしょう。新型100マクロのカタログの作例写真がもし、シャープさと柔らかさが同居したような(つまりタムロン的な)描写だったら私も貯金に走ったかも知れません。私の目には幸いにもギスギスした感じの描写だったので、今のところ物欲は生まれていません。
話はがらっと変わって、ラーメン。娘の知人の薦めに従って、娘と一緒に食べたラーメン屋がKEN的に絶品だったので、ご紹介しておきましょう。場所は、地下鉄東西線・行徳駅の南側です。メインストリートから路地に入った分かり難い所にありますので、行かれる際には地図で調べてから行って下さい。
北海道らーめん かむい(神居)
千葉県市川市行徳駅前3−7−12
中辛の味噌ラーメン(おろちょんラーメン)を食べましたが、麺は太めのちぢれ麺で、コシがあり、それだけでも味わいのある麺でした。味噌スープはコクがありながらまろやかで、麺との絡みも絶品でした。更にトッピングのモヤシの炒め方が計算され尽くしていて、「シャキシャキ感」が残る程度に程よく火が通り、それが麺の食感と絶妙なバランスを作っていました。ラーメン好きの私にとって、20年ぶりぐらいの大ヒットで、また食べに行こうと思います。なお「My箸」を持って行くと、トッピングひとつが無料になるので、広島から箸を持って行く予定、、(笑)。
最後に、東京モーターショーで見たガラス(?)の芸術。レクサスLFA。
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2009年10月24日(土)その2 |
RSS試験運用開始 |
最近はブログ流行りで、更新情報もいちいちサイトを訪問するのではなくて、RSSを活用してチェックするようになったようです....(「ようです」というのは、アナログな人間なので未だ使っていません(^-^;)。
しかし、訪問される皆さんの為にはRSSを用意した方が良いのかな?と思い、本日から試験的に運用する事にしました。ネット上でフリーで入手出来るMac用のRSS作成ソフトがXMLのみの対応になっていたので、当面XMLのみで、ATOMには対応出来ません。またRSSはサイト全体(ギャラリー、KENのつぶやき、気まぐれダイアリー)で共通で、リンクは更新内容により、KENのつぶやきINDEXか、Impressions by KENトップページに飛ぶように設定しています。お手数ですがそれらのページからもうワンクリックして頂いて、目指す記事をご覧下さい。
既製ブログを使ってはいないので、RSSは手作業で作っています。また、未だよく分かっていない部分が多く、PC環境やRSSリーダーによっては動作不具合などもあるかも知れませんが、その場合はご容赦下さい。Mac環境ではSafariとFirefoxでは問題無く動きました。
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2009年10月24日(土) |
モバイル用スイッチングハブ |
明日から出張なので、ホテルでiPhoneとノート型パソコン(有線LAN)を同時に使えるように、超小型のスイッチングハブを購入しました。
購入したのは、I-O DATAのETX2-SH5S。100BASE-TX/10BASE-T対応の5ポートハブで、色は黒、白、ワインレッドの三色が用意されていて、黒々としたパソコン周辺機器の中に紅一点があっても良いかと、、ワインレッドを選びました。この機種を選んだ理由は、第一にACアダプターに加えてUSBバスパワーで駆動できる点。先日購入したモバイルルータ「ロジテック LAN-PWG/APR」もUSBバスパワーで動くため、嵩張るACアダプターを持ち歩く必要がありません。
同様にUSBバスパワーで動くスイッチングハブには、BUFFALO LSW-TX-3EP/CUもあり、より小型ではありますが、3ポートなので2台までしか接続出来ません。I/Oデータの物は5ポートで4台まで接続出来、横幅が広いものの厚さはBUFFALOの物の半分程度しかありません。それぞれのサイズは、I/O DATAがH13.6xW80xD68mm、BUFFALOがH24×W77×D46mmです。
左の写真を見れば、5ポートハブとしては限界的な小ささである事がよく分かります。このハブは先日購入した「ロジテック LAN-PWG/APR」のキャリングケースの本来ACアダプターが納まる場所に誂えたかのように収納出来て、追加のLANケーブルとUSB電源ケーブルも問題無く収納出来ますので、これで完璧なモバイル無線LAN環境の出来上がりです。
ノートパソコンを無線LANで使えば無線ルータのみあれば事足りますが、私の会社用のパソコンは社内専用LANに接続する設定になっているので、無線LAN経由での一般回線への接続設定変更が複雑すぎて殆ど成功したことが無いのです。有線LANの場合は2系統装備されていて、接続する先によって専用LANと一般LANを使い分ける設定になっています。
という様な特殊事情があるので、ホテルなどで有線/無線LANを思う存分使える環境を構築しました。ちなみに無線LANしか提供していないホテルの場合は、無線ルータをイーサーネットコンバーターモードで使うことで、パソコン側は有線LAN接続に出来ます(iPhoneは直接ホテルの無線LANに接続)。
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2009年10月22日(木) |
あれ、何故かこんな物が、、 |
EF 24-105mm F4L IS USM
....借り物です。
EOS-3等で使う標準ズームのアップグレードを検討中で、気になるこのレンズのオーナーに逆光性能の事を聞いたら、奇特にも貸してくれました。今週末は出張ですが、その合間に使ってみる予定です。
持つべき物は、良い友達と良いレンズ(笑)。
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2009年10月21日(水) |
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS |
今週のお買い物は、、、沢山していますが(^-^; 今日ご紹介するのはEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS。
このダイアリーなどに掲載するデジタル写真を撮影する為に購入しました。今まではEOS 30DにEF17-40mm F4L USMをメインに使っていましたが、このレンズは銀塩での撮影にも使っていて、現場での着脱が面倒なのと、室内での物撮りでは手ぶれ補正があると便利だと予てから思っていたので、IS付きの標準ズームを模索していました。いわば、30Dのお散歩&ダイアリーカメラ化計画ですね。お気軽目的なら、お手軽価格の範囲でズーム範囲は広い方が良く、EF-S 17-85mm F3.5-5.6 IS USMが中古で2万円程度で良いかなと思っていましたが、EF-S 18-55 ISを思わぬ低価格で見つけることが出来たのでこちらを購入しました。ちなみに、入手価格は6000円でおつりが来ます。キットレンズの片割れで、程度は実質上の未使用品。ラッキー!
室内でテスト撮影してみましたが、望遠端で1/8秒を手持ちで自信を持って切ることが出来ます。4段分の手ぶれ補正の威力は絶大です。画質評価も高いレンズなので、これからダイアリーの写真を効率良く撮影出来そうです。
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2009年10月18日(日) |
iPhone/iPod Touch用のモバイル・ルータ |
出張先でiPhoneをWiFi(無線LAN)経由で使う為に、ロジテックのモバイル・ブロードバンドルータ「LAN-PWG/APR」を購入しました。
iPhoneはパケットし放題(パケット定額フル)に加入しているので、国内で使う限り旅先での無線LAN接続はさほど必要ではありませんが、海外に行った際には、無線LAN環境が無いとiPhoneを使えません。デフォルトではOFFになっている3GデータローミングをONにすれば使えますが、その代わりに巨額の通信料を請求されます(下手をすれば数百万円)。ならば、、数千円で買える、持ち歩ける無線LAN環境を入手するのは、海外に行く機会のあるiPhoneユーザーにとって必須でしょう。3Gを搭載していないiPod Touchユーザーならば、国内旅行でも有ると無いとでは大違いになりますね。
写真右側のフィルム箱とiPhoneは大きさ比較の為に置いた物。本体は呆れるほど小さく薄く、端子のある部分を除けば厚みは1cmありません。このセットは旅行用として、キャリングバッグ、ACアダプター(100V専用)、LANケーブル、そしてUSB電源ケーブルが同梱されています。USB電源ケーブルは優れもので、どのパソコンにもUSB端子はありますので、海外でも電源電圧を気にせず使えますし、収納時/使用時ともにACアダプターよりも嵩張りません。またいざという時は、iPhoneに付属している小さなAC-USB電源アダプター(100-240V対応)を使うことが出来ます。
機能としては、ルータ、アクセスポイント、イーサーネットコンバータのフルモードが搭載されていて、あらゆる使用シーンで役に立ちます。無線LAN規格は11g/b(規格値54Mbps〜実際には20Mbps程度が理論限界値)で、実測18M bps程度出ましたので、11g規格の機器としてきちんとした性能を持っています。使用には設定が必要ですが、極端に難しいところはありませんでした。
旅先で使うのは、基本はアクセスポイントモード(例えるなら無線LAN端子を持ったスイッチングハブ)で、このモードの設定は有線LAN経由でも出来ます。無線LANセキュリティの設定は別として、最初の設定時に無線LAN側のDHCPサーバー機能をOFFにすることが必要なのですが(説明書に書いてあり、実際にもこれをしないとつながらない)、アクセスポイントモードでDHCPをONにするケースは先ず無いと思うので、デフォルトでOFFにしておけば不要になるのになぁ、、と、ちょっと不思議に思いました。それ以外には特に問題はありません。
イーサーネットコンバータモードは、無線LAN子機として、無線LANを持っていない機器と有線接続するための機能。これも有線LAN経由で設定出来、難しいところはありませんでした。
ルータモードは、自宅のインターネット終端装置がルータ機能を内蔵していない場合に用いるモードで、その様な終端装置は最近少数派ですし、仮にあったとしても既に別のルータを導入済みでしょうから、一般的には使わないモードです。しかし、ホテルのLANなどが有料の場合、接続認証はパソコン1台のみのケースが多く、ルータモードで繋げばホテル側からはルータが唯一のパソコンに見える為、下流には複数台のパソコン(iPhoneを含む)の接続が可能、、という情報もあります。そこで幾つか設定を試しましたが、二段ルータ接続(自宅のルータの下流にこのルータを置いて孫接続する)にはまだ成功していません。一応、2段目のIPアドレス空間を別の物に設定したのですが(上流の192.168.1.xに対して192.168.2.x)、繋がりませんでした。もう少し研究しましょう。なお、ルータモード設定画面は有線LAN(WAN)側からはアクセス出来ず、無線LANを内蔵したパソコンが必要です。
この機器について一つ知っておいた方が良いことがあります。本体のIPアドレスが全モードにおいてデフォルトで192.168.1.200固定になっていますので、もし旅先のLANのIP空間が192.168.1.xでは無い場合と、運悪く同じ固定IPを持つ機械が使われていた場合(同じ機器のユーザーが居たとか)に接続出来なくなります。最近のNTTのルータ内蔵終端装置ではLAN側が192.168.24.xのケースが多いので、この場合も使えないと思います。設定でIPを固定からDHCPクライアントにすれば問題回避出来ますが、DHCPサーバーから割り当てられたIP(毎回変わります)を知る手段が無ければ、この機器の設定画面に二度とアクセスできなくなります。自宅であれば上流にあるルータの管理画面に入り、DHCPサーバーの払い出しIPと払い出し先MACアドレスを調べれば分かります。
ロジテックのこの製品には、兄弟製品が更に二つあります。デザインが共通のために違いが分かりにくく、間違えて買われないように注意して下さい。
型番 | 用途 | 機能 | 付属品 |
LAN-PWG/APR | 旅行用 | ルータ、アクセスポイント、コンバータ | 本体、ACアダプタ、LANケーブル、USB電源ケーブル、キャリングバッグ |
LAN-PWG/R | 自宅設置 | ルータ、アクセスポイント、コンバータ | 本体、ACアダプタ、LANケーブル、縦置きスタンド |
LAN-PWG/GAP | 自宅設置 | アクセスポイント | 本体、ACアダプタ、LANケーブル |
実は、ロジテック製品の前に、プラネックスのポケットルータ「MZK-MF150W」を購入しました。こちらは11n(規格値150Mbps)に対応し、ルータ、アクセスポイント、イーサネットコンバータの3モードを搭載しています。高性能ながら値段は大差なし(代わりにキャリングバッグはありませんが)。実際、イーサネットコンバータモードでは30Mbpsを上回る実測値を出して、11gの二倍程度の性能を持っていることを確認しました。
しかし、この機械、単品不良なのか説明書が悪いのか、どうやってもアクセスポイントモードでの接続が出来ませんでした。有線LAN側の接続は問題無く、有線接続したパソコンから機器を認識し、またネット接続も可能。無線LAN側の接続も問題無く、iPhoneは機器を認識し、SSID, パスワードも通って接続確立。しかし有線LAN(WAN側)と無線LANが繋がらず、インターネット接続出来ませんでした。説明書を何度読んでも分からず、幾つかのパラメータを触っても駄目で、デフォルト状態で繋がる筈のモード(工場出荷状態のSSID, パスワードで接続)でも駄目という結果で、返品になりました。
このメーカーの製品はネット上で色々と言われていますが、やっぱり、、という結果で残念です。
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2009年10月17日(土) |
アオリの妙味 |
本日は昼から夜10時頃まで、最近撮り溜めたポジのスキャニングをしていました。ポジ20本のデジタル化は何とか終わった物の、レタッチはまだ大量に残っていて、明日はレタッチで忙殺されそうです。
今日はとりあえずトヨフィールドとホースマン612ホルダーで撮影した写真のレタッチまでは終えました。612を2400dpiという中庸の解像度でスキャニングして出来上がる画像は、およそ5500万ピクセル。情報量が極めて豊富で、中判、大判カメラの醍醐味を魅せてくれます。その中でも、彼岸花群生地をチルトアオリを使って撮影した写真には、35mmとは次元の違う緻密さがあり、皆さんにもお見せしようと思います。
大判カメラはアオリが出来ますので、この写真の様に足下から遠方まで広がる情景に対して、被写界深度に頼ることなくピントを合わせることが出来ます。この写真はニッコールM200mm F8という、35mmカメラなら望遠レンズにあたる焦点距離(=浅い被写界深度)で撮影していますが、チルトでピント面を彼岸花が咲き誇る平面に置いた結果、一番手前の花から一番奥の花まで綺麗にピントが合い、極めて緻密な描写になっています。
35mmカメラなら70mmぐらいの画角になり、同じ場所で撮影していますが、F32まで絞っても手前から奥までカバーする被写界深度は作り出せませんでした。
黄色く囲った部分の拡大写真を『ここ』に掲載しましたので、ご覧下さい。アオリの効果が良く分かると思います。左の部分では彼岸花にしっかりピントがある一方で、被写界深度は深くはありませんので、花の上にある木の葉にはピントが来ていません、右の写真では、画面右端にある木の幹が、彼岸花の高さの部分のピントは合っていますが、上に行くほどにピンぼけになっています。
この様な芸当は大判カメラの得意技ですが、35mm用のチルト&シフトレンズでも出来ますので、興味ある方はTS-Eレンズを買い求めるのも良いかも知れません。使うのはチルトの方なので、シフトのみのアオリレンズでは駄目です。
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2009年10月12日(月) |
秋本番でフィルム補充 |
彼岸花、荒谷山の霧の海撮影とシャッターが進みましたので、フィルムの補充をしました。
ベルビア100の36枚撮りが10本と、ブローニー(120)のベルビア100とE100VSがそれぞれ5本。全部で12000円弱です。
大雑把に言えば、フィルム一本あたりフィルム代と現像料で1500円ぐらいの出費になります。彼岸花と霧の海で合計20本のフィルムを消費しまして、約3万円ほど使った勘定になります。デジタルだと全部タダなんですが、ポジの美しさ、撮影時、現像が出来上がった時の充実感からポジ撮影を止められません。ま、趣味ですから(笑)。
8本パックの廃止で買いだめしてあるE100VSと併せて、紅葉の季節をこれで乗り切れると思います。あとは気力体力底力、、
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2009年10月11日(日) |
荒谷山徹夜 |
タイトルの通り、徹夜で撮影してきました。
翌日が休みの晩は気象情報をチェックするのが日課ですが、昨晩11時頃に三次・高谷山のライブカメラをチェックすると、既に霧の海が発生して街明かりが透けた綺麗な情景が映し出されました。今日は撮影に行かず撮り溜めたポジのスキャニングをしようかと思っていたのですが、この映像を見たら「行くしかないか、、」と思い、機材をカメラバッグに詰めました。
いつも一度では持ちきれないほど機材を持って行くので(カメラバッグ三つ、大型三脚二つ、防寒具などが入った大きなバッグが一つ)、その内の半分を駐車場のクルマに積み込む為に表に出ると、東の空に明るく綺麗な半月が出ていました。、、これはつまり、夜中じゅうこの月が大地を照らしてくれるという事で、、、
「行くしかないか、、」
月を見るまでは睡眠をとってから行こうと思っていたのですが、そのまま残りの機材も積み込んで荒谷山を目指しました。
現地到着は1時少し前。この時間なら絶対に私一人だろうと思っていたら、何と先客が居られました。霧は既に荒谷山付近まで流れてきていて、街明かりが徐々に霧に包まれて行く情景が眼下に広がっていました。この景色を逃すまいと、早速機材をセットして撮影開始。月に照らし出された霧の海は荘厳で、これがフィルムに刻み込めるかどうかは分かりませんが、EOS-3を二台取り出して、一枚数分という撮影を同時並行でして行きました。
先客のカメラマンは少し撮影されたら仮眠に入られたようで撤収されました。次のカメラマンは3時頃に来られて状況チェックしましたが、やはり夜中の撮影はしないようで、そのままクルマに戻られてしまいました。結局、1時から5時頃までは私一人で情景を独り占め。存分に撮影を楽しみました。
やがて東の空が明るくなり出すと、他のカメラマンも撮影を始められました。今日の霧は量が丁度良くて、山が大きな波に飲み込まれているかのような絶景を恵んでくれました。一方で日の出の方は雲が無かったせいか焼けることも少なく、平凡な結果に終わりました。
これが日の出を待つ今日の私の機材。明るくなってからはEOS-3(左)とトヨフィールド(右)の二台体制に切り替えて撮影しました。
完全徹夜の撮影は何年か前に長沢のしだれ桜を撮影して以来ですが、二台で絶え間なく撮影していたので、1時から7時まで冷たい秋の夜風が吹く山の上で立ちっぱなしでした。睡眠ゼロでこの仕事は流石に辛くて、帰宅後は朝食を採ってから布団に直行しました(^-^;。
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2009年10月10日(土) |
フィルム刻印機(?) |
前回ダイアリーでフィルムピッカーを購入する理由となった、変な機械の紹介です。
この大げさな機械は、正面のシールからUN製という事は分かるものの、それ以外の型番とかモデル名とかは何もなく、いつ頃、どれぐらいの値段で、どういう商品名で販売されていたのか?ネットを検索してもそれらしい物は引っ掛からず、全く分かりません。この種の謎を解けるといえば、親友Mぐらいのものだと思います(>Mへ業務連絡。この商品を調べて連絡請うm(_ _)m)。
(追記)親友Mに調べてもらいました。
商品名;フィルムコピーライトマーカー、商品番号;UNV-2341
定価;398,000円、発売;1990年頃
用途;オリジナルフィルムの著作権を表示する為の機械。
使い道は単純で、フィルムのパーフォレーション部分に文字や絵を露光する機械です。銀塩時代の大手スタジオとかで、誰が撮影したフィルムか現像後に分からなくなるのを防ぐために用いられたそうです。ネット上で冗談で買っても良い値段で出ていたので、試しに入手してみました。
機械は少量手作りの様で、シャシー、スイッチ、その他部品も見える部分は汎用品で作られています。電源入力は24V 12Wとあり、大した容量ではありませんが、何故か豪勢な別体電源ユニットが奢られて、2極キャノンケーブルで接続されています。
構造は、中央部に入門機クラスの一眼レフカメラの一部が埋め込まれていて、巻き上げ、巻き戻し、撮影の機能を活用しているようです。本来のシャッターははめ殺しになっており、代わりにパーフォレーション部分に穴が開けられています。
本体背面にはスライドを挿入する場所があり、これが内部光学系を通じてフィルムパーフォレーション部分に露光されるようです。少し見にくいのですが、黒バックに黄緑色で「KEN」と写し込まれたスライドを入れてあります。
使い方は、、
- 本体の電源を入れてから、使用前のフィルムをカメラ部に装填します。
- すると、まず自動的にフィルムが全部巻き取られて、、
- 次に巻き戻す際に、「カチャ、ジー、カチャ、ジー」という音を立てながらマークの露光がされて行きます。
- フィルムが先端まで巻き戻されれば、フィルム先端をパトローネから出した状態で自動停止。撮影に使えます。
マークの露光は結構ゆっくりとしていて、全行程で4〜5分ぐらい掛かります。
本来は使用前のフィルムにマーキングするのが正しいのですが(撮影済みのフィルムに万一の事故があったら取り返しが付かないので)、私はフィルムを冷蔵庫に保管してあり、撮影に出掛ける直前で冷蔵庫から取り出す事にしています。またフィルムパッケージ開封/未開封で、撮影済みかどうかを見分ける癖がついているので、このマーキングを撮影前にしてしまうと、撮影済みのフィルムと見分けが付かなくなって別の事故を引き起こしそうです。そこでハクバのフィルムピッカーを購入して、撮影後に自宅でマーキングをするようにしました。
マーキングの結果はこんな感じ。パーフォレーション部分は縦長で、そこに横長のスライドを入れると全体の2/3位しか写し込まれません。しかもその位置がフィルム先頭部分と後半部分では1/2位ずれるので、マークを小さい絵柄にすれば良いという物でもなさそうです。この状態だけを見ると縦位置で写し込む方が正しいようにも思えますが、画面に掛かりそうなのと、機械の写し込む部分の穴は横長になっているので、恐らく横位置が正しいのだろうと思っています。
さて、一人で趣味で撮影しているKENにはある意味で無用の長物ですが、ポジ原板に私が撮影したという証が写し込まれているのは楽しい物です。骨董の陶器などは裏の刻印でその真贋と価値が決まったりしますので、遠い将来にこのマーキングの有無で写真の真贋の鑑定がなされるかも、、、、(それは無いか(笑))
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2009年10月7日(水) |
ハクバのフィルムピッカー |
最近、このダイアリーがお買い物日記になっているという噂もありますが、、(笑)。
ハクバのフィルムピッカーを購入しました。デジタル時代になっているので、この小道具の用途をご存じない方がいらっしゃるかも知れませんので、念のために説明しておくと、パトローネの中に入ったフィルムの先端を感光させずに引き出すものです。フィルム現像をする際にフィルムを引き出すのが主な用途で、それ以外には誤ってフィルム先端を巻き込んでしまった場合とか、あるいはフィルムを途中交換する際に、カメラ側でフィルム先端を出したままで巻き戻すモードが無い場合にこれを使ったりします。
ビックカメラ・ベスト広島店で購入しましたが、フィルム関連の商品がすっかり隅に追いやられていて探すのに苦労しました。フィルムそのものはまだ冷蔵庫があるので目立ちますが、フィルム現像関連の機材ともなると店の隅の最劣等地の、1m四方ほどのスペースに無造作に山積みで置かれているだけで、店側は売る気全くなし。その場所を探し当てるのに苦労しました。
さて、フィルム現像はラボに任せているKENが何のために買ったのか?それは皆さんが想像も出来ない(私も出来なかった)変な機械を入手したからです。勿論、現像関連の機器ではありません。その内容はいずれまた後日。
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2009年10月4日(日) |
久しぶりに霧の海撮影 |
霧の海は私のメインの被写体なので、サンデーカメラマンとしては足繁く通っているつもりですが、ここ数ヶ月は巡り合わせが悪く撮影出来ていませんでした。しかし今日は念願の撮影が出来ました。
前日から気圧配置の動きをチェックしていまして、今朝は条件が良さそうでした。しかも10月2日の夜(旧暦で8月15日)は中秋の名月、満月の光での撮影が出来るかも知れず、期待が膨らんでいました。
起床は午前3時。3時20分にはクルマを走らせて荒谷山を目指します。道中、上空に霧が立ちこめているのが分かり、まずは一安心。4時少し前に荒谷山に到着すれば、まだ誰もいませんでしたが、西の空に輝く満月に、見事な霧の海が照らし出されていました。ちょっと残念だったのは、霧がしっかりと出過ぎていて、街明かりが見えなかったこと。しかし満月と霧の海の組み合わせも滅多にないことなので、西側の景色から撮影に取りかかりました。
取り出したカメラは、トヨフィールド45AとEOS-3。どちらにもエクタクロームE100VSを装填して、月明かりの霧の海を一枚数分というシャッタースピードで収めて行きました。
やがて薄明が始まり、朝焼けが見えだした頃から、ポツポツとカメラマンがやって来ました。今日は最終的に総勢6名ほど、、、撮影ポイントの渋滞も無く、適度に和気あいあいとした雰囲気で、夜明けを迎えました。
日の出を待つカメラマンの皆さん。左端の二つの三脚が私の物。空に雲が全くなくて、朝焼けも殆どありませんでした。
陽が昇ったあとの様子。広い霧の海が太陽に暖められて、ダイナミックに動き出しました。
今日の撮影で重宝したのが、iPhone 3GSのタイマー機能。バルブ露出の時にセットすれば、時間が来たときにアラームとバイブレーションで知らせてくれるので、時間を気にせずに他の作業が出来て、撮影効率が良かったです。またiPhone 3GSの画面そのものが簡易懐中電灯の役割も果たして、絞りセットなどに使えました。ただ、1分単位なので微妙なシャッタースピード(1分半とか、、)に使えず、ちょっと残念。
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