サイト開設10周年
KENのつぶやき vol. 315
(2009.11.21)
本日2009年11月21日で、Impressions by KENを開設してから満10年になりました。
この10年間、ほぼ毎週欠かさずに更新して来られたのも、皆さんの沢山のアクセスのお陰です。ありがとうございます。
さて、10周年のつぶやきを書くにあたって、昔のファイルをチェックしていたら懐かしいHTMLファイルが見つかったので、画像でお見せしましょう。Impressions by KENを開設する前にインターネット上で活動していた、広島お気軽写真クラブ(HOP)のページです。HOPはMATIAさんと1998年秋に立ち上げました。今見るととても懐かしいです、、
この頃のサイト制作は全面的にMATIAさんの手による物で、単純なテキストエディタで制作していました。また当時のネット環境は低速だったので、画像ファイルも50kB以下という自己ルールを設けるほど小さな物でした。しかし当時はインターネット上にホームページを持っている人は少数派だったので、HOP参加者は皆さん燃えていましたね。毎月の撮影会も精力的に計画し、参加していました。とても良い想い出です。
HOPを立ち上げてから一年ほどして、私自身も自宅にパソコンとネット環境を導入したのを機に個人のサイトを立ち上げました。まず1999年7月に音楽関連のサイトを開設し、11月にImpressions by KENを開設しました。写真のサイトが遅れたのは既にHOPがあったので慌てる必要が無かったのと、掲載可能な作品がある程度溜まるのを待っていたからです。生憎開設当初のHTMLファイルは残っていませんでしたが、9ヶ月経過した2000年7月時点のファイルがありましたので、再現してみました。但しカウンターは現在でも動作しているので数値は正しくありません。
現在のトップページと比較するとコンテンツが随分とシンプルですが、一方でレイアウトやデザインはこの10年間殆ど変わっていないとも言えます。これはサイトを長続きさせる為に私が考えた方針に基づくもので、音楽のサイトの方も基本レイアウトやデザインは開設当初から変わっていません。最近はホームページを持つ人も多くなりましたが、実際に長続きしている人は少ないですね。大多数の人が更新3〜4回で息切れしている様ですし、3年以上続いている方となると極めて少数派では無いでしょうか。私がサイトを始めた頃も「個人サイトの寿命は3年」と言われていました。一方のブログは、管理が簡単で、基本デザインが他のブログや訪問者とのつながりを容易にしてあるので、参加人口も増えて、長続きしている人が多い様に思えます。それでも息切れ派は少なくは無いでしょう。
何かの参考になるかも知れませんので、KEN個人が考える、サイト(&ブログ)を長続きさせるコツを書いてみましょうか。
--- サイトやブログを長続きさせるコツ ---
1. デザインやレイアウトに凝らない。コンテンツ(内容)を重視し、蓄積型で制作する。
レディメードのブログが最初から備えている素養ですが、サイトの方は設計自由ですから、これを考慮せずに長続きしない人が多い様に思えます。サイトを構想する場合に、全体が見事にコーディネートされた、完結したスペースとして設計する人が居られますが、商業サイトを除けば恐らく失敗します。
定期更新を続けて行けば当然コンテンツが増えて行きますが、それらを気軽に追加出来るようにしておかないと行き詰まるのは自明の理ですね。ところが全体を完結したスペースで設計してしまうと、トータルコーディネーションを崩す様なコンテンツは増やせなくなりますし(つまり、コンテンツの領域を狭めて更新を難しくする)、また内容はコーディネートされていたとしても、コンテンツ量が増える事そのものがレイアウトなどのコーディネーションを崩すケースもあり、やはりコンテンツ追加を難しくします。更にはどんなに完璧に設計したつもりのサイトでも、完璧を目指せば目指すほどデザイン変更、インターフェース変更をしたくなるものです。そうなると過去の全てのコンテンツの見直しが必要になりますので、作業が膨大になり、3回目には息切れするのがオチです。
従って、ある程度レイアウトやインターフェースを決めたらその後は下手に触ろうとはせず、コンテンツを追加して行くことに注力した方が長続きします。サイトを訪問する側にとっては、デザインの素晴らしさも勿論大切ですが、その感激は最初の訪問時のみのもので、その後はコンテンツ目当てで訪問されますから、コンテンツの方がより大切です。とは言え、一番最初に設計したデザイン、インターフェースで満足出来ることも無いでしょうから、コンテンツが少ない内に試行錯誤を繰り返して、長続きする基本デザインを見つける事も大切ですね。
表面的な背景デザイン、文字デザインなどを除けばユーザー側が自由には触れず、その一方で基本デザインやインターフェースはプロが考え抜いた良質な物が用意されて、ユーザーは簡単操作で日記などを蓄積して行けるブログは、この意味で理想的な手法だと思います。
2. ハイテクは使わない
HTMLのみならず、Style Sheet, XML, Flashなど様々なサイト記述言語が登場していますが、採用は控えめが良いと思います。一つの理由がコンテンツを作るのに手間暇が増える事で更新が面倒になりがちになるのと、これらの言語はOSやブラウザによって異なる動作をするので、訪問される方の環境によっては閲覧の傷害になります。簡単な例としては、Style Sheetでレイアウトを記述したサイトはマックではきちんと表示されません。文字サイズが異様に小さくなったり、画像と文字が重なったりしてまともに読むことが出来なかったりします。
訪問される方がコンテンツに満足し、サイトオーナーとの関わりが増えることも、オーナーにとっては励みになりますので、手間を増やして自らの首を絞め、訪問される方に不便や不都合をもたらすハイテクはほどほどに、、
この点でもプロが設計したブログは、訪問者の環境を読んで動作を変更させるなど、訪問者側の不都合を殆ど排除していますし、ユーザー側は何も気にしなくて良いですから、やはり理想に近い手法ですね。
3. 掲示板、コメント欄、メールなど、訪問者とのつながりを設ける
訪問された方とのつながりは、何よりのサイトオーナーの励みになりますので、そのルートを作っておくこともサイト継続には大切です。しかし、掲示板やメールを公開すれば、あっという間に迷惑メール、スパム書き込みで溢れかえってしまうのも悲しい現実。それ故に、次に取り上げる「全てを自分の掌中に置く」事も大切になります。業者に対策する気がなくて、閉鎖に追い込まれたレンタル掲示板が何と多いことか、、、
その点で、ブログのコメント欄は、スパム問題が顕在化した後で対策が進んでいるようで、最近はあまり大きな問題を聞きません(業者によって違いはあるでしょうけど)。やはり一般の人にとって理想に近い方法でしょうね。それ故の昨今のブログ人口の急拡大に繋がっていると思います。
4. 全てを自分の掌中に置く
理想的とも言えるブログを私が使わない理由がこれです。インターネットは様々なサービスの提供を受けることで成立していますから、逆に言えばサービス提供企業側の都合で今までの方法が使えなくなることがあります。私はネットを始めてからこれまでにサーバー業者を4回(契約は6回)変更し、プロバイダーも2回(契約は4回)変更してきました。その度に、基本ファイルが私個人の所にあるコンテンツは移行出来ましたが、ファイルが業者側にあるものは放棄せざるを得ませんでした。幸い全て自分の手作りでサイトを作っていますので、過去に放棄したのはレンタル掲示板の内容のみです(それとて失ったのは残念ですが、、)。
どのような企業も必ず衰退しますし、過当競争が進めば進むほど淘汰も激しくなりますので、現在のサービスがいつまでも使えるとは限りません。現在皆さんが使われているブログの内容を、A社からB社に移せるでしょうか?ごく少数の例外を除けばそれは出来ませんから、業者がサービスを停止した瞬間に、長年積み重ねてきた皆さんの貴重なコンテンツは無と化してしまいます。
私はこれが嫌で、きまぐれダイアリーを含めて自分自身のパソコン上で作成しています。掲示板なども自分のサーバー上にあり、CGIファイルも自分の手元にあります。全てを自分の掌中に置くことで、外的環境が変わってもそのまま別環境に移行出来ますし、スパムなどの対策が必要な場合も自分自身で対処出来ます。
長期間にわたり手元のファイルの使用を可能にするためには、OSやソフト依存のファイル形式も避けなければいけません。一部のホームページエディタは専用ファイル形式からHTMLを書き出すようになっていて、既存のHTMLファイルの編集が出来なかったりします。その場合にそのソフトのサービスが停止したり、OSが変わった時に適切なアップデートが成されなかったりすると使えなくなってしまいます。それを避けるために、私は簡単なテキストエディタでHTMLもCGIも編集しており、マックでもWINでもOS標準のテキストエディタで同じファイルを編集できます。
5. ネタがなくても更新する
人間の性として、一旦サボるとサボり癖がつきます。あるいは休憩してしまうと休憩が当たり前になってしまい、活動が億劫になります。仕事上でも定例ミーティングが設定されていたはずなのに、いつの間にか無くなってしまったという経験はありませんか?
更新ネタが常にあるとは限りませんので、その様な場合には「今日は天気が悪かった」でも良いので更新しておけば、自分自身の中の更新リズムを保つことが出来ます。「継続は力なり」と言いますが、正にそのとおり。更新するのにあまり難しく考えない事です、、(^-^)
以上、長々と書きましたが、要は「企業サービスに頼らず、気軽に、、」が長続きのコツだと思っています。さてさて、このサイトはあと何年続くのか、、、 今後共に宜しくお付き合い下さい。
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