一本桜三本勝負
KENのつぶやき vol. 320
(2010.3.28)
広島市内の染井吉野はまだ3分咲き程度でしたが、山桜系の一本桜の幾つかがほぼ見頃を迎えているとの情報がネット上にありましたので、朝4時起きで撮影に行ってきました。目的地は、1. 三隅大平桜、2. 金谷の城山桜、3. 六日市のカタクリ自生地、4. 湯来の枝垂れ桜(竹下桜)です。
三隅大平桜
4時過ぎに広島市内の自宅を出発し、戸河内から国道191号をひたすら北上。途中、道の駅「サンエイト美都」のある交差点を右折し、しばらく細い道を走ると三隅川沿いの県道179号線に合流します。その道を少し北進すれば、大平桜の案内板があるので左折。すれ違い困難な細い道を5kmほど走ると現地に到着です。朝6時過ぎに到着しましたが、湯来の枝垂れ桜とは違って誰もいませんでした。
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所在地は島根県浜田市三隅町矢原。益田市側から三隅側沿いの県道に入れば、大平桜への案内板があるので迷うことは無いと思います。但し県道から桜までの道はすれ違い困難な細い道で、桜のシーズンは一方通行になります(進入のみ)。広島側から来ると近道があるのですが、桜のシーズンは一方通行出口になり入れませんので、県道をそのまま北進し、前記の大平桜の案内板がある道を左折します。逆に帰路は広島側近道を走ることになります。
桜の全景です。推定樹齢660年のとても大きな桜です。残念ながら民家の脇に立っており、周囲を歩き回って撮影ポイントを探しましたが、写真撮影の面で人工物を避けた全景構図は不可能です。
桜の周りには駐車場やトイレが完備されていて、シーズンには出店もあるようです。とても綺麗に整備された公園のようになっていました。
桜を説明した看板。彼岸桜と山桜の両方の特徴を備えた桜は、別の資料では日本にこの桜だけという記述がありました。凄いですね。また天災で枝をかなり失っているようですが、四本でこの大きさならば、往年の桜の勇姿はさぞ壮観だったろうと思います。
金谷の城山桜
三隅大平桜を7時少し前に出発し、来た道を国道191号まで戻り、今度は益田市方面に向かって走れば、さほど時間も掛からずに城山桜の案内板のある交差点に到着します。そこから案内板に従って細い道を行けば、山の上に桜が見えてきました。
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所在地は島根県益田市美都町山本。国道191号からは案内板が完備されており、迷うことはありません。桜は山の上に咲いていますが、麓の神社の様なスペースが駐車場になっています。
訪問者が最初に目にする桜の姿。山の稜線の窪みに咲いているのが城山桜です。遠目にも大きな桜で、風格があります。
山の上に咲いているので、駐車場に車を停めた後は、かなり急な山道を数百メートル歩かなければなりません。カメラ機材と三脚を担いで登ったら息が切れました(^-^;。
桜の反対側まで行くと、桜を見下ろすような形の休憩場所もあり、桜の全景を見る事が出来ます。残念ながら桜の直ぐ脇に電柱と電線があり、全景撮影でこれらを避けることは出来ないようです。
桜を説明した案内板です。大きな桜はやはり樹齢が数百年にもなるですね。
山の上に咲いているという雰囲気が分かりやすいカットです。眺望は良いですが、ここまで登ってくるのが大変なので、大判機材を持ってくる気力は起きないですね。
六日市のカタクリ自生地
城山桜を後にして、六日市のカタクリ自生地に向かいました。国道191号を益田市まで走り、そこから国道9号と国道187号を経由すれば六日市インターチェンジに辿り着きます。そこから7kmほどでカタクリ自生地に到着します。
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所在地は島根県吉賀町樋口。中国自動車道・六日市インターチェンジを下りて、六日市から吉和に抜ける県道を走れば、7kmほどで案内板を見つける事が出来ます。駐車場は殆ど無く、狭い町道に駐車する形になりまので、地元の方が大勢参加されて交通整理をされていました。直ぐに駐車スペースは埋まってしまいますので、日中は駐車スペースが空くのをしばらく待つことになります。
カタクリ自生地の入り口です。正面の斜面が自生地です。この写真を撮っているカメラマンの背後には出店があり、食べ物の販売がありました。私は物珍しさで「古代米うどん」を頂きました。うどんと言いながら、お蕎麦のような見た目と風味のあるモチモチした麺で、美味しかったです。お値段は600円。
カタクリが咲いている様子。安芸高田市向原の自生地と比較すると花が小さめですが、密度はかなり高く、斜面一杯に花が咲いていました。
マクロレンズを付けて、典型的なパターンで一枚、、
湯来の枝垂れ桜
カタクリ自生地での撮影を終えてから、湯来の枝垂れ桜に向かいました。中国自動車道で六日市ICから吉和ICまで行き、そこから国道186号と県道41号を経由すれば、湯来町に抜けることが出来ます。
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所在地は広島市佐伯区湯来町湯ノ山。湯の山温泉入り口に美しい姿で咲いています。過去何度も登場した桜ですから、つぶやきの読者ならご存知ですね。
桜の北側には広場が整備されて、皆さんが落ち着いて桜を愛でることが出来るようになっています。但し、年々桜の周りに人工物が増えていて、かつての大自然の中に咲く優美な桜という風情は失われつつあります。
昨年から始まった北西側の畑の造成は、まだ工事中でした。この造成工事によって、かつての美しい情景の中での枝垂れ桜は撮ることが出来なくなりましたが、私有地ですから仕方ありません。
しかし、それでも今回訪問した三つの桜の中では、最も美しく、そして撮影条件も良いと思います。周囲に民家や電柱は多いですが、極く限られたポイントでは隠すことが出来ます。
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