大万木山・最短コースと草峠〜大万木縦走コース
KENのつぶやき vol. 324
(2010.6.5)
2010年5月30日に島根県飯石郡飯南町と広島県庄原市高野町の県境にある「大万木山」(おおよろぎさん)に二度登りました。被写体としてのブナ林の下見と、撮影機材を持って登るにはどのコースが適切か(=楽か)を確かめる為です。撮影のみならず、トレッキングに行かれる方の参考にもなると思いますので、その様子をご覧頂きましょう。
このつぶやきは以下の四部構成になっています。トレッキングに行かれる方には、最後の「現地の案内板画像」がお役に立つかも知れません。大きな画像ファイルも掲載していますので、プリントしてご活用下さい。
- 最短コース
- 山頂大ブナ
- 草峠(林道終点駐車場)〜大万木縦走コース
- 現地の案内板画像
1. 最短コース
地図をクリックすると、別ページで操作可能な地図が開きます。
トレッキング目的で大万木山に登る皆さんは、通常は門坂駐車場か位出谷駐車場を起点として「滝見コース」「権現コース」「渓谷コース」の何れかのルートを選ばれます。しかし私は撮影が目的なので、出来るだけ最短距離で山頂にたどり着ける場所として、名前のない林道(杉戸篠原林道からの分岐線)の中間点にある駐車場(青い文字で書いた場所)から登りました。
駐車場への道順は庄原市高野町新市から国道432号線を北上し、王貫峠の手前で左折します。また頂上の毛無山駐車場の所で林道が二つに分かれますが、左側の林道を進みます。
毛無山駐車場の所で、林道が二つに分かれる場所です。左側の影になっている方の道を1kmちょっと走ります。大雨の後だと崖崩れなどがあるかも知れませんので、注意して走って下さい。
左側に路側帯のある場所が、今回の起点となる駐車場です。
駐車場から30mほど戻った場所が登山道入り口です。右の坂を登ります。
入り口から地蔵尊展望台まで階段のある急坂が続きます。
滝見コースとの合流点です。合流するとすぐに、、
地蔵尊展望台に到着します。
ここを過ぎると坂が一段と急になり、ちょっとつづら折りになった道を登ってゆきます。
急坂とゆるやかな道を繰り返し、頂上が近づくと現れるオアシス「水飲場」です。ここでブナ林からの湧き水を飲むことが出来ますが、冷たくて美味しかったです。
水飲み場を過ぎるとブナ林の中を進む緩やかな上り坂になり、とても気持ちよく歩くことが出来ます。そしてトイレが見えてくると、頂上ももうすぐです。
トイレの所には避難小屋もあり、周りにはサンカヨウが数多く自生しています。生憎花期は終わっていて葉っぱしか見ることが出来ませんでした。
避難小屋の中です。囲炉裏があり、墨も置いてあって自由に使うことが出来るようです。
避難小屋から緩やかな道を200mほど進むと、山頂広場に到着です。
山頂広場にはベンチとテーブルがあり、食事などを楽しむことが出来ます。駐車場からここまで私の足で50分でしたが、標準時間は地蔵尊展望台から山頂まで50分ぐらいとありますので、駐車場からだと60分ぐらいが一般的な目安と思われます。
参考まで、起点となった駐車場から更に500mほどクルマを走らせると、林道終点になります。ここからでも大万木山に登ることが出来ますが、距離は500mちょっと長くなります。ここからのルートは等検境ルートと呼ばれています。
2. 山頂大ブナ
山頂広場から少し「権現コース」を下った所にある名物のブナの木です。地上1mぐらいの所から太い幹が10本程度に分かれて、実に見事な形をしています。木の周りは草が刈られて整備されアクセスが良くなっていますが、写真の被写体として見るとちょっと不自然かも知れません。地面を外した構図で撮るとこの木の素晴らしさを引き立てられると思います。
3. 草峠(林道終点駐車場)〜大万木縦走コース
地図をクリックすると、別ページで操作可能な地図が開きます。
大万木山の南西側に林道・草峠線、及び草峠から分岐する林道・大万木線があり、その終点駐車場からも大万木山に登ってみました。地図で見るとこちらからの方が標高差が少ないので距離はあるものの楽なルートかと思いましたが、途中二回のピーク越えがあり登る標高差だけで言えば大差は無いようです。しかし二回目のピークに至る坂が「大階段」と名付けられた標高差100m強、300段を越える階段になっていてトレッカー泣かせの場所になっていますので、こちらからの登山は特に目的が無い限りはお勧めしません。このルートを歩くなら大万木山側から草峠、琴引山方面に行くのが良いと思います。
林道草峠線は飯南町頓原と庄原市高野町を結んでいますので、島根県側、広島県側の両方からアクセス出来ます。大万木線は草峠から盲腸の様につながった林道で、本来は大万木山の北側林道とつながる計画でしたが、環境保護の為に建設中止になりました。
林道終点駐車場です。綺麗に整備された、とても見晴らしの良い場所です。
林道入り口にある標識。ちょっと読みにくいですが、大万木山まで1時間20分とあります。
このルートはあまり人が歩かない為か、道は狭く、また蜘蛛の巣が行く手を遮る形で沢山ありました。途中でブナの枝を拾い、蜘蛛の巣を叩きながら歩きました。
最初のピークから、大万木山方面を望む。折角登ったのですが、ここからまた下りです。
そして下り終わったと思ったら、これが地獄の入り口。大階段の始まりです。
何処まで登っても終わりの見えない階段。振り返ればこの景色、、道が狭くて階段の脇にスペースが無く、全員否応なく階段を一段一段踏みしめて歩かされます。
長い長い階段が終わって辿り着いた展望台。その名も「大階段展望台(^-^;」。体力の殆どを使い果たした後だけに、ここでの休憩は天国で、眺めも良いです。
大階段展望台を過ぎると、道は緩やかになり、爽やかなブナ林のなかを進みます。
そして山頂広場に到着。駐車場からここまで私の足で1時間でした(標識の時間表示よりも20分短縮)。しかし大階段のお陰で足はがくがく、息はゼーゼー状態でした。5月30日の登山は実はこちらが先で、この後また45分掛けて林道終点駐車場にもどり、クルマで大万木山北側に移動してから最短コースでの再登頂を目指したのでした。
4. 現地の案内板画像
大万木山一帯は島根県の県民の森として整備されていて、各所に綺麗な案内板がありましたので写真に撮ってきました。クリックすれば大きな画像が開きますので、プリントするなどしてお役立て下さい。
大万木山・山頂広場の案内板
林道・草峠大万木線終点駐車場の案内板
毛無山駐車場の案内板
大万木山北側の林道終点(等検境ルート起点)の案内板
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