今月の話題
白カスカ島、黒カスカ島、日の出撮影
長沢の枝垂れ桜〜今年はお疲れの様子
LEE・ハーフNDフィルター
コッキン・ハーフNDフィルター
総領町と灰塚ダムでカタクリ撮影
中国製ハーフNDフィルターはやっぱり、、
新緑を前に花粉メガネ
悪天候でスキャニング
徳佐八幡宮・枝垂れ桜撮影
|
島根半島の日本海側まで日の出撮影に行ってきました。昨年何度か通った白カスカ島、黒カスカ島です。
行動開始が4時半過ぎだったので、機材をセットアップして最初のカットを撮る頃には海が赤く色付いていました。
カメラはトヨフィールド45A+ホースマン612ホルダー、アートパノラマ170(617)、EOS-3、そしてこの写真を撮っているEOS 30Dの合計四台。バッグから出してさっと撮れる機材ではないので、ここまでセットアップするのに30分以上掛かります。
そして日の出。雲の下から太陽が姿を現しましたが、残念ながらまた直ぐに雲に隠れてしまいました。
数分でまた雲の上からまた太陽が顔を出し、まずまずの情景になりました。フルマニュアル操作の大判/中判カメラを二台も使うと、日の出中は全く息つく暇がありません。慌てすぎて一枚ぐらい引き蓋を引かずにシャッターを押した気がします(^-^;
日の出撮影後、朝食と仮眠を採ってから、斐川町のチューリップ畑に行ってみました。私にとって初訪問です。先週がチューリップ祭りなので、一週間遅れならまだ花があるかと思ったのですが、残念ながら既に殆ど摘み取られていました。
ここは純粋な畑のようで、花を脇で見るような造りにはなっていないですね。しかし帰宅後にネット上の写真をチェックしたら皆さん畑の中に入って花をご覧になっていました。畑の中は舗装も整備もされていないので、雨上がりの日は泥沼と化す様です。あまり撮影向きでは無いかも、、
今回の松江行きで、3月に全通した松江自動車道と松江だんだん道路を使ってみましたが、楽ちんでした。松江自動車道はカーブがあっても非常にゆるやかで、難所の中国山地をトンネルで一気に抜けてしまうので、国道54号線を走る場合と比べると神経とタイヤをすり減らす度合いが相当違います。日本海が心理的にとても近くなった気がしました。
|
|
2013年4月21日(日) |
長沢の枝垂れ桜〜今年はお疲れの様子 |
毎年通っている長沢の枝垂れ桜に行ってきました。今年は北広島町のサイトでの開花情報提供が無かったのですが、周辺の桜の咲き具合と知人のサイトの写真から既に咲いているだろうと目星をつけて出陣しました。
現地到着は5時過ぎで、天気は雨。既に何台かの車が駐まっていて九州ナンバーも数台。すっかり有名な桜になりました。傘をさして桜を見れば、ありゃ少し早かったかな?と思える姿。5分咲き以下の感じでしょうか。
しかし地主さんによれば今年は花芽の付きが悪くて、これでも満開なんだそうです。昨年までの元気に咲き誇っている姿を知っているので、400歳の桜も少しお疲れなのかなぁと思いました。
4月も下旬だと言うのに昨日はかなり雪が降ったそうで、遠方の山肌は真っ白で、桜の足元にも雪が残っていました。
長沢の次に地久院の枝垂れ桜に行きました。こちらはほぼ満開で、優美な枝を垂らしていました。
この桜は周囲を電線や家屋に囲まれているので、風景写真の題材にはなりにくいのがちょっと残念です。
次は橘山の大歳神社の枝垂れ桜へ。こちらは少しピークを過ぎて花が散り始めていましたが、花の勢いが良く見事な存在感を出していました。降りしきる雨でレンズについた水滴がボケとして写り込んでいますが、ご愛敬という事で、、雨らしいし(笑)。
神社の屋根や裏山に残る雪が、情景に風情を加えていますね。
この桜は長沢の帰りに立ち寄る場所のようで、長沢で桜を撮影している人の間でも開花状況が話題になっていました。ただ長居をして撮る場所ではないので、30分ほどの滞在時間の間に他の人は来ませんでした。
一本桜の主役の長沢の枝垂れ桜の状態があまり良くなかったので、ちょっと残念な春になりました。
今日訪問した桜の位置はご覧の通り。クリックすると別ページに拡大/縮小、スクロール可能な地図が開きますので、詳細は地図を拡大してご確認下さい。
|
|
2013年4月20日(土) |
LEE・ハーフNDフィルター |
最近ハーフNDフィルターの話題を採り上げていますので、その仕上げとしてLEEのハーフNDフィルターを紹介しておきましょう。シートフィルターの世界でLEEはトップブランドで値段も高く、ホルダーやフィルターの一つ一つの値段が万単位です。ホルダーの方はしっかり作られていますが、しかしフィルターの方は数年で色が抜けてしまい使い物になりません。高価な値段に全くそぐわない低品質な商品ですので、ブランドバリューを信用して買うと私のように後悔します(^-^;
LEEフィルターの色抜け問題はアメリカのフォーラムでも話題になっています。
先ずはハーフND8に相当する LEE 0.9 Hardです。ライトボックスの上に載せていますがフィルターが大きいので上下と右ははみ出しています。一見して赤茶色に傾いており、これで日の出を撮ると変な色合いになります。また細かく見るとムラがあることがお分かりになるかと。
恒例のRGB値のチェックで、値の暴れを抑制する為に「明るさの中間値」で平均化して測定しています。左はリファレンスにしている旧型ケンコーのハーフND8で、Bの値のみ10ほど小さく、僅かに黄色に傾いている物の質の高いニュートラルグレーを保っています。一方のLEEは中間のGの値を基準とするとRが20近く高く、一方Bは20近く低く、赤と黄色に大きく傾いている事が分かります。
こちらはハーフND4に相当する LEE 0.6 Hard。こちらも赤茶色になっており、また細かく見ると中央部には緑色のまだらが発生しています。
RGB値では0.9 Hard同様にRが高く、Bが低いという赤と黄色に大きく傾いた色合いになっています。
という事で、良質なハーフNDフィルターが入手出来ない悩みは続きます、、
|
|
2013年4月17日(水) |
コッキン・ハーフNDフィルター |
13日のダイアリーで「あと試していないのは Cokinぐらいですね。日本ではPシリーズぐらいしか買えず、W-Tianyaと同じく83mm幅なので広角レンズでの使用に制限が出ますが、LEE程高くは無いので買ってみようかな。」と書いた手前、コッキンのハーフNDフィルターも仕入れてみました。
欲しいタイプはハーフND8のハードタイプですが、コッキンは型番と内容の関係が分かりにくく、英国のサイトまで行って仕様書をチェック。目指す型番はP121と判明し、アマゾンに在庫があったので発注しました。価格は3000円弱なのでさほど高くはありません。
早速外観と色味のチェック。左がリファレンスに使っている旧型のケンコー・ハーフND8で、右がコッキンP121です。コッキンには流石に蒸着ムラが無く、綺麗なフィルターです。同じハードタイプとは言え、旧型ケンコーと比べるとよりエッヂがはっきりしています。しかし、色味は一見して青っぽいですね。
フォトショップでRGB値のチェックをしてみました。例によってピクセル毎の値の暴れを抑える為に「明るさの平均値」で平均化してから測定しているので、上の画像と比較すると輪郭が惚けています。ご覧のように、ケンコーの物は前回同様にRGBの値が殆ど揃っていますが(ほんの僅かに黄色に傾いたニュートラルグレー)、コッキンはGとBの値が高く、青緑に大きく傾いています。日の出などの赤く焼ける被写体で、赤と逆方向の青緑に傾いたフィルターを使うと朝焼けの発色がどうなってしまうのか、ちょっと気になります。
またコッキンのRGB値は相対的にケンコーの物よりも低く、露出倍数が高いことを伺わせます。早速カメラで露出値を計ったら、透明部でシャッタースピード1/250秒になるISO/絞り値において、グレー部ではケンコーが1/30秒(見事に露出倍数8)、コッキンが1/25秒(露出倍数10)でした。1/3EVほど公称値から露出倍数がずれています。
う〜ん、今ひとつ、、、
|
|
2013年4月14日(日) |
総領町と灰塚ダムでカタクリ撮影 |
カタクリは先週末が一番の見頃でしたが、生憎の爆弾低気圧の通過で全国的に大荒れの天気。仕方なく今日の撮影になりました。
目的地は庄原市総領町亀山。毎年訪れている自生地です。
庄原市のホームページでは「見頃」の表示が続いていたので、好天も重なって沢山のカメラマンが来ていました。
しかし、花の大半は既に痛んでいて、やはりピークは過ぎていました。数少ない状態の良い花を探して撮影、、
ここは斜面に花が咲くので、ローアングルから狙えば背景に空を持ってくることが出来ます。この場所は初めてというカメラマンも斜面を喜んでいました。私の方は毎年来ているのと、良い状態の花が殆ど無かったので、フィルム半分ほどで撤収しました。
次に向かった場所は灰塚ダム。前もって狙いがあった訳ではなく、道すがら桜の木を探しながらドライブしていて立ち寄った場所です。
ダム脇の案内図に「カタクリ自生地」の表示があったので行ってみる事に。ダムのエレベーターで下に降りて、下流の山際にあるようです。画面に写っている建物がエレベーター塔で、利用時間は9時から16時。
エレベーター出口の案内板です。灰塚ダム記念公園の方からでもアクセス出来ますので、エレベーター利用時間外でも撮影可能です。
灰塚ダムです。ダム真正面の橋を渡って、対岸の山の中に入って行きます。
ここが自生地。写真では殆ど見えませんが、余り密度は高く無いものの、沢山のカタクリとイチリンソウが咲いていて綺麗でした。カタクリの方はやはりピークを過ぎていて大半の花が痛んでいましたが、それでも状態の良い花がポツポツあったのでフィルムでも撮影しました。
ここは殆ど自然のままの自生地なので、草木に紛れてワイルドにカタクリが咲いていて、画面に変化を与えることが出来ます。
逆に、このように画面を整理するのは結構難しい場所でした。
イチリンソウは最盛期で、沢山の花があったので、こちらの撮影も楽しみました。
山の中の自生地ですが、散歩に来られる人が時々居られて、知る人ぞ知る場所のようです。自然のままの場所で、ヘビなどもいましたので、お気を付けてお越し下さい。
|
|
2013年4月13日(土) |
中国製ハーフNDフィルターはやっぱり、、 |
日の出撮影が多いKENですが、最大4台のカメラを同時に使うので、ハーフNDフィルターが足りていません。最近オークションやアマゾンで1000円程度で販売されている中国製のハーフNDフィルターがあるので、試しに買ってみました。
これがその外観でメーカー名は「W-Tianya」。購入価格は980円でした。商品受領後に外観チェックしてみれば、思わず笑ってしまった(^-^;
私がリファレンスとして使っているケンコーの旧型ハーフND8フィルターとの比較です。左がケンコーで、右がW-Tianya。ご覧の通りW-Tianya製の物は境界線付近のムラが激しく、両脇に向かって蒸着不良があり、しかも左端には大きなキズ(蒸着時のゴミの跡)があります。ちなみにムラの出来方からすると蒸着ではなく、単なるスプレー塗装の様な気がします。色味も相当に違いますよね〜
という事で、フォトショップ上のRGB値で色味のチェック。ピクセル毎の値の暴れを緩和する為に明るさの中間値を用いて平均化してから測定しました。ケンコー製のR/G/B値は最大でも4しか違いませんが、W-Tianya製の物は特にBの値が20も低く、イエローに傾いている事が分かります。ムラ、キズ、色の偏りからすると無いよりマシという程度の商品ですね。使い物にならないなぁ、、
ちなみに、何で中国製の様な怪しい商品に手を出したかと言えば、現在まともなハーフNDフィルターが販売されていないからです。この世界ではトップブランドのLEEも欠陥品で、短期間で退色し、色もマゼンタに傾いてしまいます。私は1枚1万円以上するフィルターを3枚持っていますが、全部お蔵入りになっています。海外のフォーラムでもLEEの退色について話題になっています(→こちら)。
ケンコーが現在販売しているハーフND Proは境界線にぼかしがないので画面に明暗の境界がクッキリ写ってしまい、これも使い物になりません。
英国製のHitechフィルターもありますが、以前購入したら露出倍数が1.5段も狂っていたので使えず、露出倍数の低い物を買えば良いのでしょうけど、狙い通りに行くかどうか信用出来ません。あと試していないのは Cokinぐらいですね。日本ではPシリーズぐらいしか買えず、W-Tianyaと同じく83mm幅なので広角レンズでの使用に制限が出ますが、LEE程高くは無いので買ってみようかな。(LEEと同じ100mm幅のZ-Proシリーズの場合は英国からの購入になり、結構高いです。)
|
|
2013年4月7日(日) |
新緑を前に花粉メガネ |
今日も全国的に大荒れの天気で、広島も予報では悪天候とのことだったので撮影には出掛けず、家で写真以外の用事をしていました。しかし広島は朝から晴れ間が見えるなど、風が強かった事を除けば天気予報ほどには悪くありませんでした。最初から分かっていれば撮影に出掛けていたかも、、
さて、今日の話題は100円ショップSeriaで見つけた花粉メガネ。
もうすぐ花粉シーズンが終わろうとしていますが、何でこんな物を買ってきたかと言うと、新緑の頃に大量発生する小バエ対策です。山中のハエは何故か目をめがけて飛んできて、下手をすると目の中に入ってきます。それで以前から伊達メガネを掛けて撮影するようにしていました。そのメガネが少し痛んできたのと、花粉メガネは顔との隙間を無くすように作られているので、効果が高いかな、と思って買ってみました。105円だし、、
構造はご覧の通りで、プラスチック一体構造で、レンズの周りにぐるりとフチがついていて、顔との隙間を埋めるようになっています。しかしその努力の甲斐無く顔との隙間は結構開いているので本来の花粉対策にはならないでしょう。新緑撮影時の小バエ対策としてみれば、カメラのファインダーは何とか見えますが、レンズの質が悪く情景が少しハレーションを起こしたように見えるのと、掛け心地がとても悪く固い物をはめている感じなので、長時間は辛いでしょう。
結論としては、このメガネじゃ駄目ですね。他を探そう。。。。
|
|
2013年4月6日(土) |
悪天候でスキャニング |
この週末は庄原のカタクリや桜の撮影に行く予定でしたが、ペアの爆弾低気圧が日本海を通過しているので全国的に大荒れの天気。広島でも朝から風雨が強かったので撮影は諦め、先週撮影したフィルムのスキャニングをしていました。
スキャニングした中から一枚、徳佐八幡宮の参道です。前回ダイアリーのデジタルでの写真と比較すると、E100VS特有の濃厚な発色が見て取れます。ここの枝垂れ桜は観賞する上では見事ですが、画面左側に外灯があるなど、写真にするとどうしても人工物が写り込みますので、作品としては今ひとつな感じがしています。
比治山で撮影した染井吉野も状態の良い花が限られていたので、こちらも今ひとつ。来週以降の県北一本桜撮影で成果を出さないと、今年はギャラリー更新が難しそうです。でも、週間天気予報だと来週末も雨なんだよなぁ。
|
|
2013年4月1日(月) |
徳佐八幡宮・枝垂れ桜撮影 |
日曜日の話題ですが、二日連続の早朝からの撮影とあって昨日は体力を使い果たしてしまい、一日遅れの更新となります。
今年の桜は例年よりも早く咲いた為、いつもであれば順番に咲く桜たちが一斉に満開になってしまい、何処に撮影に行くか迷いました。湯来の枝垂れ桜、広島付近の染井吉野、それとも、、、 色々と悩んだあげく、三年連続となる山口県山口市阿東徳佐中にある徳佐八幡宮に行くことにしました。広島市内からだと片道130kmほどの場所です。
場所は地図を適宜拡大してご覧下さい。徳佐八幡宮には全長370mほどの参道がありますが、この両側をびっしり枝垂れ桜が並び、満開の時期にはそれは見事な桜のカーテンが出来上がります。
例によって前日の内に移動し、当地には日曜日の2時頃に到着しました。勿論一番乗りです。但し空が曇っていたので夜間の撮影はせず、仮眠をとってエネルギー充填。辺りが明るくなってから撮影開始しました。桜は見事に満開で、過去三年の中で最も花の付きが良く、見応えがありました。先ずは誰も居ない参道を撮影したかったのですが、日の出の頃になると早起きカメラマン達が何組かやってきて、カメラを構えたら既に人影が、、
それでもこの参道の見事さが伝わりますでしょうか。
国道9号線に面した八幡宮の入口からの情景です。400m先にある本堂は全く見えません。
本堂付近からの眺め。この写真は9時頃に撮影しているので人出もそれなりにありますが、開花が早く桜祭りの一週間前であることと、地方の名所であることから、大混雑にはならず、地方在住の有り難みを感じました。もしこの桜と参道が明治神宮あたりにあれば、それこそパニックになるような人出になるでしょうね。それほどに見事です。
枝垂れ桜の枝に包まれた参道の華やかさを物語るカット。素敵な家族が来たので思わず写しましたが、撮影許可や掲載許可は得ることが出来ていませんので、モザイクを入れてあります。
枝垂れ桜に混じって咲く彼岸桜(多分)を望遠で狙ってみました。前後に沢山の桜があるので、量感のある絵になりました。
こちらは参道の外側から参道脇の枝垂れ桜を写した物です。兎に角桜が沢山ありすぎて目移りしてしまい、被写体探しに困る程の場所です。
徳佐八幡宮で9時半頃まで撮影してから朝食を採り、その後は津和野の桜と、吉賀町(六日市)のカタクリを撮影する予定でしたが、朝食後にどうしても眠くなってしまい、近くの道の駅で午後まで仮眠。それでも疲れは取れず、そのまま帰宅しました。昨年は似たような行動パターンで庄原市総領町のカタクリ撮影もしているので、体力が少し落ちたのかも知れません(^-^;
|
|
|