奥滝山峡
KENのつぶやき vol. 376 (2013.5.18)
5月12日、掛頭山での星空撮影の後で懸案だった奥滝山峡に行ってきましたので、その様子を紹介しましょう。
地図をクリックすると、スクロール、拡大縮小可能な地図が別ページに開きます。
奥滝山峡は北広島町道・下山橘山線沿いにある渓谷で、アクセスの悪さから訪問する人の少ない秘境です。とはいえクルマが通れる幅の道があり、殆どアップダウンも無いので、のんびり散策するにはとても良い場所です。下山橘山線の全長は6kmぐらいですが、両端ともに公共交通機関が無いので、途中で折り返すか、ドライバーのみは散策に参加せず、反対側で迎えるかの何れかになるでしょう。
私は地図上にある大佐川橋まで車で行き、そこから歩いて左側の「中電ダム分かれ」と書かれた場所にある橋まで行ってから、折り返しました。往復で3kmほどの軽ハイキングです。奥滝山峡は今回歩いた区間の両側にも拡がっていますが、名所密度から言えばこの区間が一番です。
大佐川橋です。ここにはクルマ3〜4台駐車可能なスペースとトイレがあります。奥滝山峡沿いの道は殆どが離合不能な狭い道で、離合場所も殆ど無いので、クルマで走りながらの撮影は現実的ではありません。この場所か、中電ダム分かれの所に駐車して歩くのがお薦めです。
橋を渡って直ぐのところに、河原に下りられるという意味の矢印があり、それに従って下りてみるとこの景色がありました。綺麗な岩肌と新緑が良い雰囲気です。
町道下山橘山線はこんな感じ。ここはまだ広い方で、一番狭い所では片側崖のクルマが一台やっと通れるようなヒヤヒヤする道になっています。運悪く対向車と出会ってしまったら、離合可能場所まで恐怖の片側崖の道を長距離バックする事になりますので、運転に自信の無いかたは立ち入らない方が良いです。また舗装はされておらず、所々に深い水たまりがあり、石や岩でクルマの底をこするような場所もあります。だからローダウンしている人、クルマが泥だらけになる事が嫌な人も立ち入らない方が良いですよ。
ここはバイク雑誌の林道100選で広島では十方林道と共に選ばれた唯二の林道らしく(林道じゃありませんが、、)、オフロードバイクでのツーリングの名所になっているようで、この日に出会ったクルマは二台(内一台は北広島町の管理車両)のみでしたが、バイクは2〜3組のツーリンググループに出会いました。
所々に小さな滝や流れの速い岩場があり、水の音が心地良く響いていました。
煙淵。水量の多いときに滝は水しぶきで煙るのでこの名が付いているそうです。奥滝山峡の五大壮観のひとつ。
暫くすると木漏れ日が気持ちよい林の中に道が入りました。途中に「奇岩の河原」と書かれた標識があったので、、
河原の方に行ってみると、石だらけ、、
その石の間を抜けると、河原まで下りることが出来ました。
また元の道に戻り、、新緑が気持ちよい情景をパチリ。でも新緑より紅葉の方が綺麗そうです。
そして、この場所一番の名所のトンネルが見えてきました。
トンネルの出入り口はコンクリートで固められていますが、中はごらんのような素彫りのトンネルで、真っ暗です。
トンネルの名前は通難函(えとうらず)と言うそうです。ここも五大壮観のひとつ。
トンネルの反対側から眺めるこの情景が、奥滝山峡一番の景色だと思います。紅葉の頃がとても綺麗そう、、
トンネルを出ると直ぐにまた滝が見えてきました。
塀の淵。周りを岩の塀に囲まれているのでこの名がつけられたそうです。ここも五大壮観のひとつ。
塀の淵を上流側から見るとこんな感じで、良い雰囲気です。
そして第二の橋に到着。特に名前は無かったような、、 この日はここで引き返したので、この橋から見た情景は別の日に撮影した写真を掲載しておきます。
下流側の、大佐川と松原川の合流点です。
上流側の松原川の情景。
そして橋を渡って広くなった場所にある標識。この場所はクルマを数台駐車することが出来る広さで、コンクリート舗装されています。
絶景という程スケールの大きな場所はありませんでしたが、情景と生えている木々の種類からすれば紅葉のシーズンが一番の見頃の様な気がしました。数キロとは言え、長時間歩くのに相応しいとは言えない10kgを超えるショルダー型のカメラバッグと、比較的大きな金属三脚を担いでいたら、ヘロヘロになりました(^-^;。秋になったら歩きやすい格好と、ハイキングに相応しいカメラバッグで再訪問したいです。
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