Spring Scenery Gallery 2004

1. 天と地を繋ぐもの
八幡高原のブナや白樺の木を広角系のレンズで捉えてみました。どの木にも幽玄な表情があり、神が宿っている雰囲気を漂わせています。
【1】臥龍山の林道途中にある木です。超広角でも全体を捉えられないほど大きな木です。 【2】同じ木を下から狙いました。木の下の方には顔面の様なこぶがあります。魚眼レンズを使っても入り切らない枝ぶりは見事です。
【3】白樺の大きな木の根元に、超広角を添えました。普段は繊細な表現をされる白樺に力強さを与えてみました。 【4】魚眼レンズを真上に向けて、白樺林全体を捉えてみました。

2. 夢景
風景であって風景でない写真、夢の情景のような写真。それを目指して撮影したKENスタイルの写真のプロトタイプです。特に【8】【9】は晴れた日に撮りたかった写真のイメージを実現しています。
【5】ブナの大木の前に生える小さな新緑。 【6】白樺林にあった小さな枝の小さな春。 【7】白樺林に朝日の光りが溶け込んできました。
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【8】夢うつろう様な情景を目指して...撮影前に仕上がりをイメージできるかどうかが肝です。 【9】アスティアンマジックを用いて、ファンタジックな情景を描きました。 -

3. 風薫
色が少ないからこそ嫋やかな色を感じ、コントラストが少ないからこそ、心の中で壮大な空間が描けるような写真。そんな写真をモノにしてみたいという気持ちで悪戦苦闘している写真達です。しかし...ポジの仕上がりが良ければ良いほど、私の古目のスキャナの再現力とWEBという表示品質の限界にぶつかり、ポジ原板が持つ本来の良さを表現しきれないジレンマに陥っています。
【10】新緑の香り、風の薫り、雨の薫り、霧の香り、それを表現するにはどうしたら良いのでしょうね。写らない空気を写し、写らない薫りを表現する.. 【11】この日は雨と霧と強い風。そんな森の表情をそのまま写し込む...2秒の露出。
【12】霧に霞む木をまとまりのある構図で写す事が出来ました。木の葉に緑色を添える為に、KEN独自の特殊な二重露出を用いています。通常撮影では殆どモノトーンの世界です。 【13】今年一番のお気に入りの被写体です。もっと良い写真もあるのですが、更にコントラストを落としたらウェブでは細部が再現されず却って見劣りしたので、二軍のこの写真を選びました。
近似作品がフォトテクニック2004年11/12月号 My Precious Moments に掲載