Sunflowers Gallery
SUNFLOWERS 2001
無数の向日葵の大群衆。しかし一つ一つに注目すると、花それぞれに表情があります。

君田村・藤兼地区の向日葵です。50万本と言われる広大な畑は、見渡す限りの花で埋め尽くされています。この広大さを表現するために、まずはストレートに撮影しました。

ほら、実を屈めて、一握りだけの花に注目してみてください。
 

向日葵の高さは2m近くもあり、ひとたび畑に下りると、見上げるような撮影になります。密度感と遠近感を出したくて、隣の畑に咲いた花の間から遠方の向日葵を望遠で狙いました。

ここには何となくせわしなく、焦っているようなふたりがいます。どうしたのでしょう、心配事かな?

向日葵はみな東の空を向いていますが、しかし子細に見ると向きが一つ一つで微妙に違います。超広角で撮ったこの写真は、そんな違いを強調してみせてくれます。

しかし、こちらのふたりは和やかですね。恋人同志でしょうか?
 

向日葵の後ろ姿もまた、可愛らしいですね。私は横顔、後ろ姿なども沢山撮りました。その中からワンカット、この仲の良い二人の後ろ姿を選びました。

大きな期待と希望に満ちたような表情の花もあれば...
 

おきまりのKEN構図です。見る前から見飽きた?そんな事言わないでください(笑)。女房もこのカットを見て「ああ、いつものあなたの写真ね」と申しておりました。しかしバランスよく咲いた、花弁の状態の良い花のグループを探すのも大変なんですよ(笑)

密やかなささやきの様な、小さな心の雫もあります。
 

朝露があれば撮りたくなるのは、ネイチャーカメラマンの宿命?水滴の中に後にある花の全体像を収めるのにとても苦労します。早朝は光量に恵まれず、風にゆらめくこの水滴を写し止めるのに開放絞りを使わざるを得ませんでした。水滴の実像と虚像ではピント位置が違うので、本来なら絞り込みたいのですが...

ほらね、一人一人の表情が違うでしょう...

超広角で狙った向日葵畑全景。一枚目の写真とは表情が違いますね。単にレンズの違いだけではなく、畑に下りて撮影している結果、遠方の向日葵が見上げる角度になってしまっています。背の高い三脚と脚立があれば良かったのですが..この写真のアングルにも味があるってことで(?)

そんな向日葵たちに見守られて歩く、一本の真っ直ぐに延びた道。みんながあなたのことを見つめていますよ。これはバージンロード、それとも?

畑の真ん中にあったあぜ道。ケンコーのソフトレンズで撮影し、ちょっとメルヘンチックな絵に仕立てました。後方にある民家もソフトレンズと低めのアングルのお蔭で生活観が薄れていると思います。