3月9日から3月14日にかけてイタリアに出張に行ってきました。二日間の会議の出席が目的で、スケジュールは
3月 9日 ;定時まで仕事したあと、夜に関西空港へ移動
3月10日 ;関西空港(朝)→フランクフルト/ドイツ(夕)→ミラノ/イタリア(夜)
3月11日 ;終日会議
3月12日 ;終日会議
3月13日 ;ミラノ(朝)→フランクフルト(昼)→(時差のため日付変更)
3月14日 ;関西空港に朝着
というハードスケジュールでした。ちなみに3月15日からは通常の出勤、残業つきです。11日、12日が土日の為、二週間連続勤務、時差ぼけ残業付きという辛い日々になりました。
殆ど時間的余裕のない出張ですが、カメラは持って行きました。治安が悪いと言われるイタリアですから、万一の事を考えて余り高いカメラは避けて...荷物を少なくしたい(荷物を預けると乗り換えに手間取るので、機内持ち込み荷物だけで大概の出張に行きます)ので重いカメラやレンズも避けて機種選びをしました。持っていった機材は以下の通り。
カメラ;EOS100 (300円ジャンクを100円で直した物です)。
レンズ;シグマ28ー70mm F2.8-F4 (開放F値が明るく、暗い欧州での撮影に威力を発揮)
タムロン90mm F2.8 マクロ (これが無いと私の場合は....笑)
三脚 ;スリック・ミニ (ポケットに入る小型軽量三脚。海外には必ず持って行きます)
リモコン;EOS100用のワイヤレスリモコン。ケーブルレリーズ代わりです。
フィルム;ベルビア36EX 2本、ダイナ・ハイカラー36EX
2本
飛行機でいつも私は通路側の席をとります。トイレなどに立つときに窓側の席だと苦労するからです。今回も通路側の席をとりましたが、幸いにすいていたので私のとなりには誰も座らず、結果的に窓側の席にも座ることが出来ました。だから、飛行機の窓から景色を見るのは久しぶりの事となりました。
日本からヨーロッパに飛ぶときには地球の自転と逆の方向に飛ぶので、太陽が沈みません。朝10時に飛び立って、12時間乗ってドイツに着いても、まだ午後の2時です。従って、窓から眺める景色はず〜〜っと昼間です。また、飛行高度は10000m以上なので、雲よりも高い所を飛びます。だから、天気は必ず晴れです。
私の乗ったルフトハンザ機の場合、大阪を飛び立つと一旦北東に進路をとり、飛騨を抜けて新潟のあたりから日本海に出て、そこから真北にハバロフスクのあたりまで飛びます。そこでやっと西に進路をとり、かなり北極海に近いシベリア上空を飛び、ベーリング海の辺りから南西に進路を変えて、ドイツに入って行きました。
春の暖かさを感じる大阪を飛び立ってしばらくすると、眼下には雪景色が拡がってきました。山肌にまだら模様の雪化粧をした飛騨山脈です。そのまま日本海沿岸を新潟まで飛んだので、日本の雪景色が続きます。白と黒のまだら模様が美しい景色です。そこから日本海に抜けると、いつもの黒っぽい海の姿.....
しかし、しばらくすると海の上に泡のような物が見えだしました。無数の泡...流氷です。さらに北上してゆくと、流氷の隙間が無くなってゆき、大きな氷山というか、氷の大地のような景色になって行きました。
さて、ハバロフスクの辺りから飛行機が西に進路をとり、ロシアの大陸の上を飛び出すと、眼下は冬景色。一面の雪、氷...黒っぽい大地の上を白い雪がまだら状に覆っていました。日本の雪景色とは少し違い、まだら模様の大きさの大きな、大雑把な(笑)雪と氷の景色。いかにも寒そうです。
飛行機が更に数時間飛び、シベリア上空に来ると我が目を疑ってしまいました。大地が白いのです。黒い部分が全く無い!雪と氷だけの世界...世界で一番寒い世界かな?ここで墜落したら、万一助かったとしても1分で凍死だろうなぁ(笑)なんて事を考えながら、日本では決して想像できない景色を眺めていました。すると、突然日航機が私の乗るルフトハンザ機の真下を飛んで来ました。思わずビックリしてカメラを取り出し、数枚撮影....「広いシベリア、何でそんなにニアミスするの?」とは思わず浮かんだ言葉。
モスクワの辺りまで来ると、一面の白い世界、氷と雪だけの世界から、多少大地を感じられる景色になってきました。大河が凍った唐草模様の様な景色ですが、これでもシベリアの白い世界から来ると「ああ、ここは暖かいんだ!」と思ってしまうから不思議です。
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