(とんぼ返りイタリア出張記1の続きです)
日本時間の夜7時位になると、おやつの時間になりました。ドイツ到着は日本時間の深夜になるため、ここで一旦軽食を食べて、ドイツ到着直前にディナー(というほど立派ではないけど)が出るのです。おやつはミニケーキと飲み物です。飲み物には赤ワインを頼みました。その赤ワインを自分の目の前のテーブルに置いたら、シベリア上空10000mの熱い太陽の光を浴びて(外気温はマイナス70度ですが、窓を通して照りつける太陽は本当に熱いのです。大気が薄いからかな?)、テーブルクロスの上に綺麗な赤い光彩が出来ていました。それを見てレンズをマクロにつけ代えて数枚撮影....美しい被写体は何処にでもある物です。しかもマクロレンズだとホンの一部分だけを切り取れるので、背景とか周りの物をあまり気にしなくて済みます。
次はワイングラスについたルフトハンザのマークを撮影しました。情熱の赤と、きらびやかな輝きの上を飛ぶルフトハンザ!何かのポスターにでも使えるかな?などと思いながら、輝きとボケの配置を整えて撮影しました。もしルフトハンザ・フォトコンテストというのが有れば、入選できるかも知れません(笑)。しかしルフトハンザのイメージは情熱とか艶やかさではありません。実直、真面目、誠実、不器用(笑)。イメージカラーは赤ではなく少しくすんだ黄色です。工事現場の黄色に少しほこりが被ったような色です。そのイメージを象徴するかのように、私のおやつのケーキを配るドイツ人のスチュワーデスは、事も有ろうにケーキをひっくり返してしまいました。日本人の感性なら別のケーキに代えますが、そのスチュワーデスはひっくり返って上面の潰れたケーキを私にくれました。
おバカ〜!食い物の恨みは恐ろしいと知れぇ〜!
ワイングラスの配置をいろいろと変えながら撮影し、喉が渇くとワインを少し飲む。そしてワインの量が変わると、太陽の光を浴びた輝きの色が変わって新しい被写体になるので、また撮影。で、また少し飲む...と言う事を繰り返していました。しかし、最後の一口を飲み干して...さすがに空のワイングラスは絵にならず、そこで撮影終了となりました(笑)。
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