南アフリカでの研修は、首都プレトリアにあるシェラトンホテル(右の写真)で行われました。ホテルに着いたのが研修前日の2時過ぎなので、その日の夕食までは自由時間です。ホテルの部屋に入ってみると、窓の向こうには綺麗な公園とお城のような建物がありました。ホテルのフロントに問い合わせるとそれは「ユニオン・ビルディング」という政府の建物だといいます。「一人で歩いても安全ですか?」と聞けば「ええ、大丈夫ですよ」との返事。それで私はカメラを持ってぶらぶらと散歩に出ました。とはいえ危険地帯南アフリカの事ですから、万一の事があっても被害を最小限に食い止めるために、パスポート、航空券、現金、その他研修に必要なものなどはホテルの金庫に預けて、カメラと極少数の手荷物だけで出掛けました。
この「ユニオン・ビルディング」というのは大統領官邸だそうで、お城のような建物の前は厳重な警備がなされていて中には入れません。しかし道路一つを隔ててその前庭部分はとても綺麗な広場になっていました。広大な芝生広場と、階段状になった前庭からなり、脇の方には屋外ホールの備えもあります。
最初の三枚はユニオン・ビルディングの三態です。一枚目は広場の一番端にある銅像から遠くユニオンビルディングを望んでいます。この芝生広場の奥は階段状の前庭になっていて、芝生や花壇があります。二枚目はその花壇の部分からユニオンビルディングを見上げたところです。三枚目は夜、私のホテルの部屋からのユニオンビルディングです。この写真は小さな三脚(スリック・プロミニ)をカメラに付けて、その三脚を窓硝子に垂直に押しあてて撮影しています。ホテルの窓からの夜景撮影では常用するテクニックです。撮影に際には部屋中の照明を消さないと映り込みが出てしまいます。なおこの写真の左1/3ぐらいのところに有る縦の光芒は窓の下にある街灯の光のフレアです。
次の三枚は階段状の前庭の部分から3カット選びました。一枚目は高い樹木を植えた細長い芝生広場を太陽に向かって撮影しています。シンメトリックな構図と太陽の輝きがステキなのですが、HP上だとあまりよく見えません。二枚目は大きなネコジャラシの様な植物。ボケの状態と構図に注意を払って撮影しました。三枚目はカンナの葉(?)。その葉の縞模様が面白くて撮影しました。シグマのズームは逆光に弱く、この様な逆光撮影でのコントラスト確保にはとても苦労します。必要に応じてハレギリを行っています。
最後の三枚はスナップです。一枚目はビルに向かって右手に有る屋外コンサートホールのステージ部分の建物。上の方に鳥がとまっているのが分かるでしょうか。二枚目は正面階段での親子連れ。子供はいつも元気ですね、この階段を下から上まで駆け上がっていました。三枚目はユニオンビルデイングの直前にある砲台から遠くプレトリア市街を望む風景です。
南アフリカでの余暇時間はこのユニオンビルディングの前庭を散策した2時間と、最終日(金曜日)の夕刻しか有りませんでした。次回つぶやきでは金曜日の写真を御披露します。
つづく
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