ケンコーMCソフト 85mm F2.5 を購入しました。錦帯橋を中心に撮影活動を行っている某友人の、ペンタックスのソフトレンズを使った紅葉の写真がなかなかに印象深くて、私もソフトレンズが「ほ〜しいな〜(^。^)」と思い始めたのです。ソフトフィルター(ソフトン、フォギーなど)は各種持っていますが、ソフトレンズの描写はやはりフィルターとは一味違います(という印象を某友人の写真から受けました)。
EOS用ソフトレンズといえば、EF135mm F2.8
SOFTか、キヨハラソフトか、ケンコーの三種類あるソフト(35mm、べスタン45mm、85mm)のいずれかになります。私はこの中からケンコーの85mmを本命に狙いを定めて、しばらくはYahooオークションで探してみました。しかし落札価格が1万円を大きく超えて1万5千円に近いものが多く、何度か入札してはみたものの、落札には至っていません。いつも価格優先のKENですから、ソフトレンズに1万円も払うつもりはありません。
ある日、キタムラのインターネット中古にこのレンズが出ました。以前にも16000円ぐらいでの掲載はありましたが、その時は何と6800円!です。OMマウントのレンズでしたが、私は即、注文を入れました。あまり良く知られていないみたいですが、ケンコーのソフトレンズ群はマウント交換式です。ただ新品時には全てマウント付で販売されているために、中古物件はあたかも固定マウントの様な「○○マウント」という表現で販売される傾向があるようです。
私がOMマウントレンズを買う、という情報(私が流しました(笑))は様々な憶測を生みました。もちろん最初の反応は「タムロンアダプトール2マウントレンズで、別マウントのカメラで使うのだろう」という憶測でした。私はそれを否定しました。次に友人Aは「OMーFマウントアダプターを入手していてペンFで使うのだろう」と言う憶測をし、友人Bは「リバースリング用のレンズだろう(これならマウントは関係ありません)」という勘を働かせました。レンズの正体(タムロンではない)を知っているキタムラT町店の憶測も「ペンFで使うのだろう」という憶測でした。全員ハズレですが、しかし何故か「KENがOMを入手した」と憶測した人はいなかったようです。さすがにみんな私のことをよく知っている(笑)
注文してから数日後、いつものT町店に物件が届きましたので、私はケンコーのピンホールレンズを持参して物件確認に赴きました。インターネット上では程度Cとの事でしたが、マウントを除くと極めて綺麗なレンズでした(ラッキー!)。それでさっそくピンホールレンズからEOS用Pマウントを外し、ソフトレンズのOMマウントと交換。それを店頭にあったEOS55に付けてチェック!
ソフトレンズを通してみるファインダーは確かに優しく惚けていました。ただEOS55のスクリーンはイマイチ惚け味が分かりにくいので、実際はどの程度の惚けなのかは撮影するまで分かりません。その他の動作チェックもしましたが、絞りもピントもマニュアルなので問題はありません。鏡筒は金属で適度な質感と重さがあり、幅広フォーカスリングのフィーリングもMFの最上級のものです。絞りリングは鏡筒先端にあり、絞り込むと13枚もある絞り羽が綺麗な円形開口を保ったままで絞り込まれます。絞り開放にしても絞り羽は見えていて、一種のフレアカット絞りの役割をするようです。もちろん開放での絞り開口は完全な円であり、全く問題ありません。
さて、すべてに問題の無い事を確認したら、恒例の「KEN
vs. T町店・値切り攻防戦」です(笑)。まずはKENからTさんにジャブを一発、私の思う価格を提示しました。ところがその時に店長のAさんは何を勘違いしたのか「そんな価格ではダメだよ。これぐらい...」と、電卓を私に見せないようにしてTさんに指示した価格は私の提示価格よりも安かった!!(笑)それで、結果的には私の提示価格よりも安い価格でお買い上げとなりました。定価の1/6以下です。しかも、それを私はキタムラのポイントで支払った!◇\(^^)/◆
私の提示価格の方が実は高かった事を知った店長のAさんはとても悔しがり、一方の私はとってもルンルン気分で店を出たことは申すまでもありません(^o^)q
ここで一応、このレンズのスペックの確認をしておきましょう。
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レンズのスペック
Kenko MC SOFT 85mm F2.5
レンズ構成;3群3枚、全面マルチコート
最短撮影距離;0.8m
重量;315g
大きさ;66φx76mm
フィルターネジ径;52mm
ピント調節;MF、全群直進繰り出し式。フィルター非回転。
絞り調節;F2.5〜F8
絞り羽;13枚
マウント;Pマウント交換式
価格;29800円、マウント、ケース付き
上の写真
レンズ全景。絞りはご覧のように、等間隔ではないです。
幅広のフォーカスリングにはゴムローレットが巻かれていて、フィーリングは文句なし。
下の写真
絞り羽は13枚で、ほぼ最小絞りまで綺麗な円形を保ちます。こういう絞り羽がKENは好きです。 |
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帰宅して最初にしたことが、マウントの調整です。Pマウントはねじ込み式なので、レンズの上(絞り目盛のある部分)がカメラ装着時に必ずしも上になるとは限りません。実際には120度ぐらいズレて、ほぼ下の方に向いてしまいました。それでPマウント付け根にある三つの隠しネジを緩めて、カメラ側マウントとレンズ側マウント(別体で外れます)の向きを調整し、絞り目盛が上に来るようにしました。
次にしたことが、EOS1Nに付けて、惚け味の確認。しかしその時点で変なことに気づきました。惚け味を変化させるために絞りを動かしたときの、絞りとシャッタースピードの関係がおかしいのです。特にF5.6とF8の間ではシャッターが1.3段から1.7段ぐらい動きます。本来1段でないといけないのですが....
さてその後の顛末ですが、レンズの絞りテスト、描写テストなどを実施しました。それは次回つぶやきで...
続く
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