前回つぶやきからの続きです。
レンズが無ければ撮影できませんが、私はトヨフィールド45Aを入手後も暫くレンズを買いませんでした。それはタチハラ一式手放す人がいる事を知らされていたからです(カメラ好きのお父さんが亡くなられた家があったのです)。しかしその人の家にT町から査定に行く日が延び延びになっていました。当初予定から1カ月が経っても査定日がはっきりしなかったので、私は業を煮やしてキタ○ラT町店から全国の在庫をしらべてもらいました。そして鳥取の店にニッコールのW105mm、M200mm、M300mmの3本が格安であることを知り、それを発注しました。価格は相場よりもかなり安目の一本2万円です。しかし....先方の店からは「このレンズは売れません。これからメーカーオーバーホールに出します」との回答がありました。ランクはABなのでオーバーホールなど必要無いはずだし、そもそも売れない商品をネットの在庫欄に載せることがルール違反です。T口さんはプリプリ怒りながら、私に売れないことを詫びました。
こうなったらタチハラ一式手放す人のブツを待つ方が良いかなと思い、私はその日を待ちました。そしてその査定日の翌日、心弾ませてT町に電話すると...「すみません、タチハラがありませんでした」とのT口さんの言葉。私は言葉を失いましたが...先方の間違いとか。しかし素人が間違えて「タチハラ」の名前を出すはずもないので、恐らくは査定が延び延びになっている間に、カメラ好きの親族か友人が目ざとく見つけて持って行ったのでしょう。う〜〜ん、運に見放されたなぁ.....(中古のクイックロードホルダーの御利益は尽きたか(笑))
さて、こうなるとレンズをまともなルートから探さなくてはなりません。大判レンズともなるとキタ○ラの全国在庫一覧の中にもさほど頻繁には出現しません。私はその時点でインターネットに掲載されていた一本のレンズに目を付けました。フジノンT300mm
F8です。Tはテレタイプの略で、通常の300mmよりも短いフランジバックで撮影できるようになっているため、蛇腹長の限られるフィールドタイプには好都合です。また水平画角で換算すると、4x5の300mmは35mm判の90mmで、タムロンに慣れ親しんだ私にはちょうど良い焦点距離なのです(笑)。しかし定価10万円のこのレンズは相場は4.5万円〜5.5万円と安くありません。KENとしては出来れば2万円ぐらいで欲しい...そのレンズは3.8万円で出ており、相場よりは安めでした。が、ランクはB(やや難アリ)との事なので、店にレンズの状態を問い合わせしました。店からのコメントによれば、レンズ、鏡筒ともに傷は無く、ただレンズ内にゴミが混入しているとのことです。そしてそのメールには商品画像が添付されていましたが、その画像を見ると二つの問題がありました。一つは附属のボードがホースマンボードで、一般的なリンホフボードでは無いこと。もう一つが表示はNEW(BK)と書いてあったのに、画像にあるレンズはシャッターがコパルの銀色の旧タイプであったことです。T300のレンズそのものは一種類しかありませんが、発売時期によってシャッターの色が異なり、現在はコパルの黒いシャッターが使われています(ニコン、フジ共に)。
T町で価格が安くならないか?と相談を持ちかけましたが、価格決定権は商品を持っている店側にあるのでどうにもならないと言われました。それでダメもとで私はレンズを持っている店に再度メールを出し、前述の二つの問題点を指摘し、私の思う価格を提示しました。すると先方からはOKの返事がきました。さすがに2万円にはなりませんでしたが、当初の価格からは約1万円ほどの値引きをGETして2万円台の価格で、私は初めての大判レンズ、フジノンT300mm
F8を入手しました。そして翌日には広島駅近くにあるカメラショップに赴き、店頭在庫のリンホフボードを購入して、トヨフィールドにレンズを付けることが出来ました。(事前にトヨフィールドーリンホフ・アダプターレンズボードとシャッターレンチを入手してありました。)
これでやっと一段落です...(^。^)
続く
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