棚からぼた餅というか、青天の霹靂というか、年間応募賞狙いで取り敢えずフォトテクニック2003年11/12月号に応募した写真が、その号で私の顔写真&コメント入りで大きく掲載されてしまい、おまけに2003年度年間ベスト5の第二位になったとの事で、後日フォトテクニック編集部からインタビューを受けたところまでが前回つぶやきのお話でした。今回はその続編...
フォトテクニック2004年1/2月号が発売され、年間ベスト5が発表されました。私の得点は19点で、当初「ベスト2ならば」と思った20点には達しませんでした。しかし19点でも十二分な得点です。結果的に私と同姓のIさんと同点のベスト2でしたが、Iさんは必撮の常連で、毎号のように素晴らしい写真で私の目を楽しませてくれて、月間ベスト5に二回も入られた方なので追い越さなくて良かったと思いました。実はベスト2と聞いたときにそれまで第二位につけていたIさんを抜いたと思って申し訳なく思っていたのです。
一方でチョット期待していたベスト2の掲載紙面ですが、面積が昨年よりも大幅に削減されてたった1/3ページの扱いでした。昨年のベスト2は丸々1ページでしたから、チョット落差が烈しいですね。写真もとても小さくなり、私のコメントもインタビュー内容から大幅に割愛されてしまいました。丸々1ページの掲載なら親族に配って自慢しようと思っていたので残念です。一生に一度あるか無いかの出来事なのにな〜。
年間ベスト5に入るためには、その前に月間ベスト5の上位に入らなければなりません。結果は2003年11/12月号のベスト1に輝くことが出来ました。一枚の写真で19点獲得は2003年の最高ポイントで恐縮してしまいます。ベスト1選考理由には「色のバランスやフレーミングもよく、日本の秋が美しく表現されている」とありましたが、当の本人には「あの紅葉の写真がそんなに良い写真かなぁ???」と言う疑問が最後までつきまといます。しかしもう一つのコーナーを見て、自分を納得させる事にしました。実はこれが一番嬉しかったりするのですが、読者の選ぶ月間ベスト5の第5位に入っていたのです。こちらは雑誌を飾る写真の無差別級クラスであり、プロの素晴らしい写真達と同列で選ばれる物です。しかもこちらは少人数による選考ではなく、多くの人の「その号で最も良かった写真」の票を集めた物なので、あの紅葉の写真が多くの人達の心に、掲載号の写真の中で最も響いた一枚であったという証明だからです。
あの紅葉写真はKEN流二重露出を多用するきっかけになった記念すべき最初の一枚で、この写真の出来上がりを見て「これが私独自の世界であり、撮影手法だ」と思ったのでした。それが数年を経て多くの人に認められて、2003年末に最良の結果をもたらしてくれたので、今後益々多用して行こうと思います。
しかし、結果が凄ければ凄いほどに、最初の風景&ネイチャー(審査員:北中さん)に応募して「もうすぐ必撮」にもならなかった落選は何なのでしょうね、と思わざるを得ません。
2003年末は運が向いているのか、もう一つ嬉しいことがありました。同じ2004年1/2月号(発売は2003年12月なのでまだ年内)必撮・風景&ネイチャー部門(審査員:田中さん)に初めて掲載されたのです(今まで必撮・風景&ネイチャーへの掲載経験が有りませんでした)。それもコーナー冒頭写真!これも狙って応募した写真ではなく、たまたま夜明け前の掛頭山の霧の写真がちょっと面白い感じだったので、何となく一枚だけ応募したものです。この写真はちょっと露出がアンダー気味で(それはそれで良い効果を生んではいますが)、しかも画面上端部にフィルム上に付着していたゴミが写り込んで取れないという難点のある写真でした。そんな難点を吹き飛ばしての初の風景&ネイチャー掲載。運が良いとしか言い様がないですね(笑)
最後は良いことづくめで終わった2003年。つぶやきも200話を越えましたし、お客様も増えまして、掲示板などで多くの方と交友することが出来ました。カウンターの数も50万までもう少しの所まで来ました。
そんな良いことづくめの2003年に続く2004年はどんな年になるのかな?個人的には実は潜る年だと思ってます。「潜る」とは、つまりフォトコン入選とか、ホームページのギャラリーに素敵な写真をどんどん掲載するとか、そんな華やかな事のない年(オイ(^^; )。別にサボるとか、そういう事ではなくて、なんと言うか..撮りたくなった写真があるんです。フォトテクにも掲載されましたが「風景だけど風景じゃない、ファンタジックな写真」が私の今後の目標です(2004年に限った目標ではありませんよ)。しかしこれは一朝一夕で撮れる写真ではありません。これから色々な絵画や写真を見たり、様々な撮影状況や撮影方法、フィルム、露出などをテストしないと私の頭の中にあるイメージを写真という形には出来ない気がしています。
お手本は三輪薫さんの写真です。しかしそっくり真似をする気はありません。三輪さんの写真の様に、色が少ないけど、それゆえに嫋やかな色を感じ、コントラストが少ないからこそ、心の中に壮大な空間が再現されるような写真を、私独自のアプローチとスタイルで表現できたら、と思っています。そんなスタイルに到達するにはかなりの時間がかかるでしょうね。それまでは試行錯誤の中の失敗作で皆さんにはギャラリーを楽しんで頂きます(笑)
さて、バッハの無伴奏チェロ組曲でも聴いて、引き算写真のイメージを固めようかな... |