カメラ用のアクセサリーって高いですよね。チョットした小物でも1000円以上します。しかし似たような機能を果す物でもカメラ用以外の品物であれば、とても安価に入手できる事が多々あります。私は中型(60cm径)の円形スプリング折り畳み式レフ板を二つ持っていますが、購入価格は二つで200円でした。その正体はクルマのフロントガラス用の日除けで、表側が銀色、裏側が白になっているものです。これは表面の仕上げ品質を別とすれば写真用レフ板と同じ構造であり、『使える!』と思ったカメラショップの店員がいたのでしょう。某カメラショップはこの日除けを仕入れて自店で販売しました。私はその売れ残り処分品をジャンク篭の中からジャンク価格(200円)で拾い上げたという訳です(笑)。一度これでポートレートもどきの撮影会をしたことがありますが(HOP山口撮影会)、ちゃんと機能を果しましたよ。
そんな経験からか、あるいは生来の貧乏性からか、100円ショップやディスカウントショップ、あるいはDIYショップなどで売られている様々な商品を見ては『撮影に使えないかな?』と考えてショッピングを楽しんでいます。今回のつぶやきではその中から、現在KENが100円ショップで購入し、実際の撮影で活用している物を幾つかご紹介します。
1 フィルターケース(オススメ度:★★★★★)
フィルターケースを写真用品として購入すると、3枚用でも1000円近くします。しかし100円ショップであれば10枚ぐらい入るものが100円で購入できます。その正体はMDなどのメディアケースです。左の写真はMD12枚収納可能な布張りソフトケースで、72mm以下のフィルター(標準枠)が10枚無理なく収納できます。また右側はCD12枚収納するレザー張りソフトケースで、私は100mm
X 100mmのシートフィルターのケースとして使っています。ダイソーで売られているこの種のケースには様々な物がありますので、収納枚数、サイズ、ケースの素材/色など目的に応じて選んでみてください。
この種のケースを購入する際の注意点などを一応書いておきましょう。
◆ メディアの種類と収納可能フィルターサイズ
主なメディアケースには、MD、FD、CD用があります。これらの収納部分の開口部幅を先日計ったところ、MDの場合で77mm程度、FD用で95mm弱、CD用は120mmでした(ダイソーの商品は仕入れロットによりサイズが異なる事が有るので、必ず店頭で寸法確認して下さい)。ですから原理的にはこの開口部よりも少し小さめのフィルターであれば収納可能ですが、カメラ用フィルターはシートフィルターを除いて本来収納するメディアよりも厚いですから、余裕を見た方が良いです。私の購入したMD用は72mm標準枠までは収納できました。FD用であれば82mm〜86mmぐらいまでOKでしょう。CD用であれば105mmフィルターまでOKだと思います(詳細未確認)。
シートフィルター収納であれば、75mm角フィルターはMD用ないしはFD用。100mm角フィルターはCD用になります。但しゼラチン/アセテートフィルターの場合はマウントするか、購入時のケースに入れるなどして「剛性」のある状態にしないと折れ曲がってしまい収納できないと思います。またCDケースの場合、収納部分が円くカットされているものは使えませんので、注意して下さい。
◆ 収納枚数、収納時の注意
CD12枚用のケースを購入したからと言って、105mmフィルターが12枚収納できる訳ではありません。音楽メディアやフロッピーディスクはとても薄いですから、それより厚いフィルターの収納枚数は自ずと制限されます。CD12枚用であれば標準枠フィルターがせいぜい2〜3枚でしょう。基本的にはケースその物の厚味から判断して下さい。なお私の購入したMD12枚ケースは、MDが元もと厚味のあるメディアであるため、標準枠フィルター10枚なら無理なく収納可能でした。MD用の場合はおおよそ公称の60〜80%ぐらいの枚数の標準枠フィルターが可能だと思います。
収納部分(収納袋)の構造ですが、本来のフィルターケースとは異なり、隣のメディアとの接触防止について真剣には対策されていません。特にCD用の場合はCD中央部の穴に指が掛けられるように大きな切り込みが入れられています。だからフィルターを隣同士に収納すると、フィルター枠が隣のフィルター硝子を傷つける事が考えられますので、隣接するフィルターの間には使用しない収納袋を一枚、傷つき防止に挟むようにすると良いと思います。もともとCDの枚数分のフィルターは収納できないので、収納袋は余るはずです。
その他、ケースによってはどちらが上か分かりにくい物が有り、ファスナーを開いたら内部が逆さまでフィルターが落ちた!という事も考えられます。ケースの何処かに「上」を示す印を付けておくと不測の事態を防ぐことが出来るでしょう。
2 ダークバッグの”テント” (オススメ度:ダークバッグを使う人には★★★★★)
お馴染のキッチンなどで使う折り畳み棚です。これをカメラバッグの脚として用いて、不整地、雪の上などでも気兼ね無くカメラバッグを置くことが出来るようにしたのはつぶやき172でご紹介したとおり。ここで紹介するのは、ダークバッグのテント代わりにする使い方です。
大判フィルムの装填などにダークバッグを用いるのですが、そのままでは内部に「空間」がなく、フィルムはダークバッグの内側布などに触れてゴミ付きの心配があるし、布が手にまとわりついてフィルムをホルダーに装填する操作性も悪くなります。それを改善するためにテント構造のダークバッグが数万円で売られていますが、同じメリットを100円で実現するアイデアです。但しこのアイデアは既に活用されている方も多いでしょう。写真をご覧いただければ、使い方は一目瞭然ですね(笑)。使い勝手は「抜群!」です(^o^)/
3 KEN呼称”ドラえもんの四次元ポケット” (オススメ度:★★)
小さなバッグに長いヒモがついたもので、女の子用のポシェットとして売られているものです。私はこれを撮影データを記録するメモ用紙、ボールペン、懐中電灯、ケーブルレリーズなどの撮影小物を収納する物として使っています。撮影データ記録用のメモ用紙は胸ポケットに入れることが多いのですが、特に冬場になると防寒着を着込むために適当なポケットが無くなります。また気温差が激しい季節の場合には衣服を脱いだりしますので、その度にポケットからポケットにメモ用紙を移すのも面倒だし小物を紛失する原因になるので、このドラえもんポケットを活用しています。これを常に首から下げておけば、お腹の部分にはいつでも必要な物があるという訳です(笑)。
4 首から下げる、先端部脱着式携帯ストラップ (オススメ度:★★)
夜明けの撮影で、撮影データを記録するためには懐中電灯が必要です。しかもメモを取るのに両手が必要ですから、懐中電灯は胸元に固定されて欲しいのです。そこで購入したのが首から下げる為の携帯ストラップで、先端部分は簡単に脱着可能な物になっています。これを首から下げ、アジャスターで先端部分の高さを調整すれば、丁度良い位置に懐中電灯が固定されるというわけです。
懐中電灯はアルカリ電池の20本パックにおまけで付いていた超小型低照度のもので、メモ取りに丁度良いです。
5 リュックになるシンプルなナイロン袋 (オススメ度:★★★★)
春先や秋の撮影では気温差が非常に大きくなります。夜明け前には氷点下近くまで冷え込むのに、午前10時過ぎには20度以上まで気温が上がったり。そうなると当然着ている物を脱ぐことになりますが、今度は脱いだ衣服が荷物になります。既に一杯の撮影機材を持ち歩いていますから、脱いだ服を持つことが出来ず、だからといって着たままでは暑すぎて撮影続行出来ないというジレンマに陥るのです。そこで脱いだ服を入れて持ち運ぶ為に探し出したのがこのシンプルなナイロン袋です。中に物を詰めるとリュックになり両手が空きます。また普段使わないときには小さく折り畳めて、カメラバッグのレンズスペースの底にx1.4テレコンぐらいの嵩で収まってしまいます。この折り畳み時のコンパクトさの為には「丈夫でありながら、安っぽい、凝っていないシンプルな造り」が何より大切で、100円ショップで入手したこの袋が最高でした。一般のバッグ売り場に行くともう少し丈夫で多機能なものが1000円台で売られていますが、収納時に嵩張ってしまいました。
6 クランプ (オススメ度:★★★★)
ダイソーの大工道具コーナーに売られている大小さまざまな固定用クランプです。左の小型のものは2個で100円、右の大型の物は1個100円(税抜き)でした。私は室内撮影する際にストロボを空中固定するのに使います。背景紙を固定するのにも役立ちます。三脚やライトスタンドを用いるよりも簡単でお手軽です。下の写真はまさに今回の写真を撮影した時のストロボセッティングです。左がワイヤレストランスミッターSTーE2をオフカメラシューコードを介してカメラ位置のすぐ脇の棚の支柱に固定し、右は天井付近の高さにスレーブ設定したスピードライト550EXを棚の支柱に設置した様子です。
これ以外にも、様々なプラスチックケース、ソフトケースなど、小物収納に役に立つ物が沢山売られていますので、活用されている方も多いでしょう。100円ショップはイマジネーションの有る人達の味方ですね(^o^)/
皆さんのアイデアを募集します
皆さんの中にも100円ショップやDIYショップで売られている商品を活用されている方も多いと思います。そのアイデアをここに集う人達と分かち合って、より出費効率の良い写真生活の一助と出来たら良いなぁと思いませんか?そこで皆さんのアイデアも募集します。アイデアのガイドラインは以下の通りで、3〜4案が集まる毎につぶやきへ掲載します。
<アイデアのガイドライン>
-
税込み購入価格が1050円以下(105円以下歓迎です)。価格は新品実売基準とし、入手困難ではないものとします。
-
カメラ/写真用として販売されている本来の機材/アクセサリーの価格の1/10以下の価格で同等以上の機能効用を実現していること。又は既存のカメラ機材/アクセサリーには無い機能効用を持っているもの。
<送付内容>
以下の内容を電子メールで私あてに送付下さい。
-
商品の内容(本来の使用目的)、アイデアの内容(写真機材としての活用方法)の説明文
※説明文章は私個人宛てに書くものではなく、原文のままつぶやきに掲載して、読者が理解できる書き方でお願いします。
-
使用状況や商品の内容が分る写真(掲載サイズの目安は700x400ピクセル以下ですが、大きめの写真を送って頂ければ私の方でリサイズします)
-
お名前(ネット上のハンドルネーム)
-
メールアドレスの公開可否
-
ホームページがあればそのアドレスと公開可否
※全部提供戴いた場合、アイデアの掲載と共に、アイデア提供者のハンドルネーム、メールアドレス、ホームページアドレスが記載されます。メールアドレス、ホームページアドレスについての公開は任意です。
※写真、文章ともにご自身に著作権のある物(ご自分で撮影し、執筆したもの)でお願いします。転用、引用はお断りします。
なお、謝礼や賞品などは有りません(^^;。締め切りも設定しません。万一類似アイデアの複数応募があった場合、掲載は先着1件のみとし、遅れて送付戴いた方にはその旨をメールにてご連絡します。 |
|