単焦点レンズ |
Sigma AF14mm F3.5
【11群13枚】 |
開放から画面を覆い尽くす見事な連凧ゴースト。絞り込むと形が小さくなるが、消えない。5-6
※このレンズでゴーストを気にしても無駄です(笑)。 |
Sigma AF15mm F2.8EX Diagonal Fisheye
【6群7枚】 |
開放から無いと言って良い。真昼の太陽を相手にすると、ひとつだけ小さなゴーストを見つける事が出来たが、これもF22まで絞るとほぼ無くなる。実写ではラティチュードの関係で多分写らないゴーストだと思う。1
※このレンズでゴーストに悩まされる事はありません。 |
Sigma AF28mm F1.8II
【8群9枚】 |
開放では緑の大きなゴーストと、画面を横切る新月の様なゴーストが出る。これはF5まで絞ると綺麗に消える。逆にF8よりも絞り込むと絞り開口部の形の目立つゴーストが出てくるようになる。F5-8の間ではゴーストの量は少ないが、どの絞り値でも太陽から点々と続く4〜5個の小さな点状ゴーストがあり、太陽撮影にはあまり向いていないようだ。F5-F8の間で2-3。それ以外では4。
※レンズ枚数も少なく、単焦点レンズなので期待は大きかったのですが、平均的な結果に終わりました。 |
EF50mm F1.8II
【5群6枚】 |
開放で大きな円状(新月)のゴーストと、ひしゃげた円盤状のゴーストが出る。F11でこれらは抑制できるが、最後まで点状のゴーストが四つ残る。絞って使えば実写で困らないと思う程度。EF50mm
F1.4よりはゴーストが少ない感じで、Sigma 50mm F2.8EX Macroといい勝負。2-3
※レンズ枚数は少ないが、ガウス系レンズ構成はゴーストに不利に働くようです。丁度フィルム面に二次反射光が結像しそうな凸面が沢山並んでいるので。 |
EF50mm F1.4 USM
【6群7枚】 |
開放ではブルーの中程度のゴーストが出る。F11-16でかなり抑制出来るが、最後まで3つ程度の点状のゴーストが残る。手持の50mmレンズの中では一番ゴーストが多い印象だけど、実写では工夫次第で困る事は少ないと思う。2-3
※レンズ枚数が一枚多い分、素直にF1.8IIよりも悪化している印象。 |
Sigma AF50mm F2.8EX Macro
(DGになる前のモデル)
【9群10枚】 |
開放ではゴーストがやや目立つ。開放ではひしゃげた円盤の様なゴーストが出る。絞り込むと形が小さく薄くなり、F14-16ぐらいが一番ゴーストが目立たない。そこを超えるとまた形がハッキリしてくる。EF50mm兄弟よりもやや少ない印象。2-3
※レンズ枚数が10枚と多いのですが、レンズ構成がガウスタイプでは無いので、ゴーストには多少有利になっているようです。結果的に絞って使うと、EF50mm
F1.4/F1.8IIよりも多少良好な逆光性能が得られます。 |
KENKO MC Soft 85mm F2.5 Soft
【3群3枚】 |
ソフトレンズなので開放で太陽に向けるとフレアが多い。但しゴーストは殆ど目視出来ない。良く見ると淡い赤いゴーストがあるようだが、これは絞り込んだ方が目立つ。1-2。 |
Tamron SP-AF90mm F2.8 Macro
(72E)
【9群10枚】 |
開放では全体的にうっすらとゴーストがあり、更に青い中サイズの淡いゴーストも出る。これらはF16-22ぐらいまで絞らないと抑制出来ないが、完全には消えない。絞りで工夫すれば実写で困る事は少ないだろうと思える程度。2-3
※普段はあまりゴーストに悩まされないレンズですが、今回のような厳しい条件下ではゴーストの存在を確認出来ました。コーティングを改良したDiバージョンだと改善されているのだろうなぁ、と思わせる性格のゴーストです。 |
Voigtraender Macro APO Lanthar 125mm F2.5 SL
【9群11枚】 |
開放から素晴らしい。開放で真昼の太陽相手だと僅かにゴーストはあるけど、少し絞ると抑制出来る。コーティングがとても良い感じ。1-2
※但し、実際に日の出を撮ると、典型的なゴーストは全く出ないものの、太陽そのものが二重に写る困った癖がある(太陽のすぐ脇に同じ大きさのゴーストが出る。これは太陽が明るすぎてファインダーでは確認出来ない)。 |
Nikkor Q-Auto 135mm F2.8
【4群4枚】 |
全体的にゴーストは目立たないが、開放で青みがかったサイズが大きめの淡いゴーストが出る。F16ぐらいでゴーストが殆ど消える太陽位置があるので、現場で工夫すればクリアな写真が撮れると思う。更に絞り込むと形が逆に目立ちだす。2
※レンズ枚数は4枚と少ないのでゴーストの出難いレンズですが、Ai以前の古典的なレンズコーティングなので、表面反射が多いようです。 |
Sigma AF APO 180mm F3.5 EX HSM Macro
【10群13枚】 |
単焦点レンズながらゴーストは残念ながら多い。開放では大きく拡がったゴーストで、絞り込むと形が小さくなり、ハッキリしてくる。F14あたりが相対的に一番目立たないけど、太陽撮影にはちょっと辛いか。4 |
Nikkor Ai200mm F4 (non-AiS)
【5群5枚】 |
開放からゴーストは殆ど出ない。絞り込んでも殆ど変化なし。1
※レンズ枚数が少なく、コーティングもAi時代になって最新の物と遜色ないものになっているので、逆光にはとても強いです。 |
ズームレンズ |
EF20-35mm F3.5-4.5 USM
【11群12枚】 |
全般的にゴーストが目立つレンズ。一番良好なのは35mm域のF22。
35mm域。開放ではやや多い。絞ると形が小さくなり少なくなる。F22以上に絞り込むとかなり抑制出来るが、少し残る。開放4,F22で2-3
28mm域。開放ではとても多い。絞り込むと却って目立つようになる(F8-11が最大)。更に絞り込むと少なくなるが依然として目立つ。4-5
24mm域。28mmに似た傾向で少し弱くなる程度。4
20mm域。開放でやはり目立つ。絞ると形と共にやや減って行くが、最小絞りF22でも目立つゴーストが残る。4 |
Sigma AF28-70mm F2.8EX
(DF, DGになる前のモデル)
【12群15枚】 |
70mm域は意外とゴーストに強い。開放からゴーストは余り目立たないけど、絞り込むと更に減って、F11ぐらいがベスト。そこを超えると逆に目立ちだす。それ以外の焦点距離では絞りによらずゴーストはハッキリしていて、ズーミングで目まぐるしく変化する。70mm域:2、その他焦点距離:3-5
※レンズが15枚もあるのでゴーストには弱いです。但し70mmの時のみ運良くゴーストがフィルム面に結像しにくいようで、ピンポイントでゴーストに強くなります。少しでもズームリングを短焦点側に回すと途端にゴーストが沢山出る面白いレンズ。 |
Sigma AF28-70mm F2.8-4 UC
【8群11枚】 |
全体的にゴーストがやや目立つ。70mmの方がゴーストが目立ち、絞り込んでも抑制出来ない。28mmではやや少なくなる。開放では通常のゴーストに加えて円状の虹ゴーストが出る(F14まで絞れば消える)。
70mm:4、50mm:4、28mm:3-4 |
EF28-105mm F3.5-4.5 USM
【12群15枚】 |
レンズ枚数が多いいも関わらずズームとしては比較的ゴーストが少ないと思う。絞り込むよりも開放付近の方がゴーストは目立たないが、代わりに画面コントラストは落ちている気がする。
105mm域。開放でうっすらと青いゴーストが出る。絞り込んでも抑制出来ない。F6.3ぐらいまでが良いみたいで、更に絞ると形がハッキリする。2-3。
70mm域。ゴーストが105mmよりもやや目立つようになる。絞り込むと却ってハッキリとした形になってしまう。F5.6ぐらいまでが良い。3。
50mm域の開放では丸いハッキリとしたゴーストが出る。絞り込むと小さくなるが、F6.3を超えると逆にまた形がハッキリしてくる。3-4。
28mm域。小さな点状のゴーストが5−6個出る。絞りでは抑制出来ず、絞り込みすぎると却って形がハッキリしてくる。F5.6位までが良い。2-3。
※このレンズ、一つ一つの性能を厳密に見れば他のレンズに劣る部分もあるのですが、有る程度絞り込んで撮影する限り、実写総合力としては裏切られる事の少ない銘レンズだと思います。15枚もレンズがあるとは信じられないゴースト性能です。特に多用するズーム両端域でのゴースト性能が高いのが助かります。 |
EF70-200mm F2.8L USM
【15群18枚】 |
全焦点域でゴーストはとても多く、絞り込んでも抑制出来ない。
200mm域。開放では画面よりも大きなゴーストが多数。絞り込むと形が小さくなって連凧状になる。5
135mm域。開放では200mmよりもゴーストの形が小さくなる分より目立つ。絞り込むと形は更に小さくなるが、やはり目立つ。5
100mm域。開放で同心円上のゴーストになる。絞り込むと形が小さくなり通常の形のゴーストに。5
70mm域。 100mmとほぼ同じ傾向。5
※ゴースト以外では全く文句の無い描写をする銘レンズですが、日の出撮影で太陽が昇るとバッグに眠るレンズです。 |
EF70-210mm F3.5-4.5 USM
【10群14枚】 |
どの焦点域でもゴーストは大きい。絞り込んでも形が変わるだけで抑制出来ない。210mm、135mm、100mm、70mm域とも全部同じ。4-5
※ゴーストの出かたは正にEF70-200mm F2.8Lの弟分です(笑) |
EF75-300mm F4-5.6 USM(初期型)
【9群13枚】 |
EF70-210mmに似た印象で、開放でゴーストが目立ち、絞り込んでも抑制出来ない。但し300mm域を除いて、EF70-210mmよりも少ない印象で、100mm域は悪くないかも。300mm域 4-5、200mm域 3-4、135mm域
3-4、100mm域 2-3、75mm域
3-4 |
Tamron AF80-210mm F4.5-5.6
(178D)【8群9枚】 |
210mm域、開放でゴーストは無い。F8以上絞ると僅かに出る。1-2
135mm域、ゴーストが開放から少し出る。絞り込むと却ってハッキリする。2
100mm域、80mm域と焦点距離が短くなるにつれてゴーストが多くなる。2-3
※実売価格基準では最も安価な望遠ズームと言えるこのレンズ、210mm域では全くゴーストが出ません。ズームとしては驚異的な耐ゴースト性能です。但しレンズコーティングが低品質で(第1面は見た目ノーコーティング、それ以外もモノコーティング?)シャドウ部を全く描写してくれず、シャープさにも欠けるので風景には使いにくいです。現行モデル278Dもチェックしましたが、コーティングが改良されている様には見えなかったので、傾向は一緒でしょう。 |
Tamron MF75-250mm F3.8-4.5
(104A)【10群13枚】 |
焦点距離よりも絞り値でゴーストの性格が決まるレンズ。但しどの焦点域、絞りでもゴーストは多い。
F32。どの焦点距離でも連凧のような盛大なゴーストが出る。5
F8。焦点距離に応じてゴーストの大きさが変わり、75mm側では明快な連凧型。250mm側では画面全体を覆うゴーストになる。5
開放では75mm側でゴーストが目立つ。250mm側では盛大なフレアという形で画面が真っ白になる。小さなゴーストもその中に点在する。5
※日の出、日没には使い物にならないです。最新のEDレンズを使ったズームに比べるとシャープさにも欠けるので、風景撮影には辛いですね。 |
Sigma AF APO170-500mm F5-6.3
【11群13枚】 |
170mm域。開放からゴーストは連凧のようにあり、絞り込むとハッキリする。4-5
250mm域。ほぼ170mmと同傾向だが、ゴーストのコントラストがやや低下(目立たない方向)。4-5
300mm域。170mm, 250mmと同傾向ながら、更にゴーストのコントラストが低下している。4
400mm域。開放からゴーストは目視出来ない(フレアは別)。但しF22よりも絞り込むとゴーストが出だす。F16で使うのが吉。1-2
500mm域。開放からゴーストは無いが、F22前後からゴーストが出始める。フレア低減の為にF16で使うのがベスト。1-2
※つぶやき152-154で書いたように、300mm以下と400mm以上で性格が全く変わるレンズ。超望遠域のF16付近ではゴーストフリーで目立つフレアも出ません。但し抜けの良さは単焦点には適わない気がします。 |