今月の話題
まだETCって無いですね
チューリップでボケ比較
うっかり体調不良にもなれませんね、、
古い雑誌二冊
カタクリのギャラリー更新
新緑の白樺撮影
日本大判写真展 2009 広島展
スタックスSRS-4040Aのその後
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普段殆ど高速道路を使わないので、私の車にはETCが付いていません。高速道路料金を払うのに何故自分のお金を万単位で払うんだ!というのが付けなかった理由。私の高速道路料金は年間平均で数千円。夜間割引程度のメリットでは1〜2万円のETCの投資償却が出来そうにありませんでした。しかし、流石に休日1000円で乗り放題となると話は違い、「私も付けるかぁ、、、」と思ったのが3月の頃、、、
その「高速道路休日1000円」が発表されてから、ETCが爆発的に売れ出した為に何処でも品薄になって、近場のカーショップでは入荷の目処が立たないとの事で予約すら受け付けてくれませんでした。そんな混乱の中でゴールデンウィークに突入し、連日ニュースで1000円乗り放題を楽しむ人達の姿、大渋滞と事故が多発の高速道路の様子が報じられたのも記憶に新しいですね。ゴールデンウィークも終わって3週間が経ったので「そろそろ混乱も納まったかな?」と思い、今日の午後に再びカーショップに見に行きました。状況は多少は改善した様ですが、「予約はお受けしますが、入荷の時期はお約束出来ません」という張り紙がしてありました。
一方、某友人は2ヶ月待ちでETCを取り付けた物の、それからETCカードの申し込みをしたら、そちらも更に1ヶ月以上掛かるとの事で、、、いたく憤慨していました。そんな轍を踏みたくは無いので、ETC車載機を見に行く前にカード会社に電話して「ETCカードを作りたいのですが」と申し込んだら、本人確認だけの1分で受付修了。2週間ぐらいで自宅にカードが届くようです。こちらも多少は状況が改善してきている様ですね(友人の使っているカード会社とは違う為かも知れませんが)。
さて、カーショップの後でダメもとで某メーカー系自動車ディーラーに行って聞いて見たら、「メーカーを問わなければ即納出来ますよ」とのこと。「じゃ、お願いします」と発注したら、営業マンの人が暫くパソコンの端末で格闘していて、、、「今朝は在庫があったんですが、もう無くなったみたいです。次の分が入荷次第ご連絡致します」とのこと。ただ、こちらのお店はさほど待つ事なく次の商品が入荷するような雰囲気でした。
まあ、カードが出来上がるのが2週間後なので急ぐ訳でも無し、そのままお願いして帰宅しました。
サンデーカメラマンの私としては、休日1000円を活用して行動範囲を拡げようかと思っています。
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2009年5月30日(土) |
チューリップでボケ比較 |
チューリップのギャラリーを更新しました。下の写真をクリックすると直接ギャラリーに行けますので、宜しかったら御覧下さい。
EOS-3, Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macro (250mm), F5.6, AE(+1.3EV, 1/400 sec.), SENSIA III
さて、このダイアリーではギャラリーに含めなかった写真も使って、Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macroを中心に他のレンズとの描写の違いをお見せしましょう。先ずは、黄色いチューリップを狙った三本のレンズです。
EOS-3, Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macro (300mm), F5.6, 1/300sec. (花をスポット測光、+1.7補正), SENSIA III
Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macroです。このレンズはズームで開放値もF5.6と暗いので気を使わずに撮影するとボケ味が汚くなりがちです。そこで長焦点である事を活かして、300mm付近の開放で徹底的に寄ると、前景、背景が一気にぼけるので、絵としてまとまりやすいです。しかしこの写真の背景の赤い花のボケを見れば分るように、スリリングなボケ味になっています。
EOS-3, Tamron SP-AF180mm F3.5 Di Macro, F3.5, AE(+1.7EV, 1/640sec.) SENSIA III
接写のエキスパート、Tamron SP-AF180mm F3.5 Di Macroです。数あるマクロレンズの中でもボケ味には定評があるレンズだけに、撮影距離、絞りに関わらず綺麗なボケを恵んでくれるレンズです。ご覧のように、背景、前景のボケ共にスムーズで柔らかいですね。
EOS-3, Tamron SP180mm F2.5 LD, F2.5, AE(+1.0EV, 1/1000sec.), SENSIA III
躯体の造りならピカイチの往年の銘レンズ、Tamron SP180mm F2.5 LDです。このレンズは1.2m、撮影倍率1/4倍まで寄れるのでマクロレンズ的な使い方も出来ます。シグマより2.3段、タムロンマクロよりも1段明るいF2.5という開放値を活かして、淡いボケで画面作りをしました。遠景やポートレート撮影ぐらいの距離であれば絶品のボケ味を見せるこのレンズも、近接撮影ではボケ味が破綻し、強烈な二線ボケが現れます。実は一つ上のカットも最初はTamron SP180mm F2.5 LDで撮影しようとしたのですが、背景が強烈な二線ボケになったので、Tamron SP-AF180mm F3.5 Di Macroに付け替えたのでした。この写真ではボケの破綻を回避する為に一つ上の写真から少し引いて撮影しています。黄色いボケでカバーして目立たなくしていますが、それでも画面右下の葉のボケが少しざわざわしています。
次は赤いチューリップでシグマ70-300と、タムロン180マクロの比較をしましょう。
EOS-3, Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macro (300mm), F5.6, AE(+1.3EV, 1/160sec.), SENSIA III
Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macroです。300mmで寄っていますので、殆ど破綻の無い絵になっています。良く見れば右側のボケが多少ざわついているのが分りますね。本家マクロレンズの中でも屈指のボケ味を持つタムロン180マクロと比較すれば分は悪いですが、ズームとは思えない絵を恵んでくれます。
EOS-3, Tamron SP-AF180mm F3.5 Di Macro, F3.5, AE(+1.7EV, 1/400sec.) SENSIA III
Tamron SP-AF180mm F3.5 Di Macroです。一つ上と似たような絵ですが、背景のボケ味のスムーズさでズームのマクロ機能とは違うよ!という貫録を見せていますね。
EOS-3, Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macro (300mm), F5.6, AE(+1.3EV, 1/200sec.), SENSIA III
Sigma APO 70-300mm F4-5.6 DG Macroです。300mmという焦点距離は遠くの物を引き寄せてくれますが、このレンズで多少遠い物をマクロ的に撮ると二線ボケが目立つようになります。この絵はギリギリ破綻していませんが、他のカットでは二線ボケが強くてボツになった物がありました。この写真でも周りを取り囲むローズピンクの花のボケに輪郭が入り混じり、スムーズさに欠けています。
EOS-3, Tamron SP-AF180mm F3.5 Di Macro, F3.5, AE(+1.7EV, 1/800sec.) SENSIA III
似たような状況でも Tamron SP-AF180mm F3.5 Di Macroはボケ味に殆ど破綻の無い描写をしています。但し一つ上の状況は300mmでないと撮影出来ませんので、守備範囲が違います。
今回の撮影では、現場でレンズを付け替えながら、ファインダーでボケ味をチェックして撮影しました。フィルム撮影なのでファインダー上でボケ味が破綻していたらシャッターを押していませんので、明らかな失敗作という写真は残っていませんが、撮影状況によってはあるレンズが使い物にならないこともありました。この種の撮影を専門として設計されているタムロン180マクロの強さ、懐の深さが印象的で、フィルム二本目のアスティアの写真は、フィッシュアイレンズで撮影したカットを除けば全てタムロン180マクロで撮影しています。
しかし、ズームという事を考慮すれば、シグマ APO 70-300mm F4-5.6 DG Macroは望外のマクロ性能を持っていると思います。キヤノンのEF75-300mm F4-5.6 USM(最短撮影距離1.5m 1/4倍)などでもマクロ的な撮影をした経験は沢山ありますが、ボケやシャープさが破綻していてホームページに掲載出来るようなカットは一枚も撮影出来ていません。加えてシグマは1/2倍まで寄れるマクロモードで200-300mmの間でズーミング/構図調整出来るので、絵造りがとてもしやすく、ボケが破綻しない撮影状況を選べば十分に使えます。ピントの合ったところのシャープさも本家マクロレンズと殆ど遜色ありません。
昨年夏の蓮の花の撮影でとても良い印象を持ったタムロンのSP180mm F2.5LDですが、撮影距離が2〜3mある蓮の花なら綺麗なボケも、最短撮影距離付近では破綻してしまいました。20年前の高級レンズですが、その頃の設計技術では無理があったという事でしょう。
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2009年5月25日(月) |
うっかり体調不良にもなれませんね、、 |
ダイアリー更新が一週間以上開いてしまいました。
昨日、日曜日は昼過ぎに少しうたた寝して起きたら頭痛に襲われて、自宅で安静にしていました。体調を軽く崩すことは別に珍しくはなくて、冬場に散髪すると襟元が寒くなって翌日微熱を出すのが習わしになっていますし(笑)、朝二時起きで撮影に行った日は睡眠不足から午後体調不良になることもしばしばです。昨日も頭痛のあとで多少の寒けもあり、「これは熱でも出るのかなぁ」と思っていました。
普段なら別に大した事ではなく、頭痛薬を飲んでしまえば直ぐに治るのですが、昨今は新型インフルエンザの件もあって、熱を出せばとても面倒なことになります。私の会社では熱が出たら出社停止、、
それで熱が出るのか、出ないのか戦々恐々としていましたが(流石にこの歳になると、熱が出たら会社を休める、、というのに喜びはありません。仕事溜まるし、、)、結局36度台を超える事は無く、夕食後に頭痛薬を飲んだら就寝の頃までには治りました。
最近は皆さん、ジョークも含めてセンシティブになっていて、今日会議中に「昨日ちょっと頭痛が、、」と言ったら、潮が引くように私の周りから離れて、、(おい!)。
何はともあれ、熱が出なくて良かったです(^^)
昨日した事と言えば、最近体温が高くなって五月蝿くなったPower Macintosh G4 MDD Dual 1.25GHzの吸気口を掃除しました。2007年9月2日のダイアリーに書きましたが、私のマックは爆音マックとも言われていて、CPUの温度が60度を超えると途端にファンの音が五月蝿くなります。最近ちょっと温度が高めだなぁと思っていたら、とうとう60度を超えるようになったので、1年8ヶ月ぶりに掃除に踏みきりました。
吸気口にはホコリが溜まって薄い膜を形成していました。これを雑巾で取り除くと、CPU温度は58度台前半に戻り、いつもの「余り五月蝿くない」マックに戻りました。最近はパソコン部屋で音楽を聴いていますので、雑音が減って実効的な音質改善になったのが一番嬉しかったです。スタックスのイヤスピーカーはオープンエアタイプなので、外部の音が丸々聞こえますから。
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2009年5月17日(日) |
古い雑誌二冊 |
先日会社帰りに立ち寄った中古本ショップに、10年以上前の興味ある雑誌があったので買ってきました。
まずは、カメラマンEX1998年秋号(Vol.4)です。購入理由は巻頭の久保敬親さんの「森の小さな住人たち」の作品に描かれているリスなどの小動物の表情が素晴らしいこともありますが、「匠の技」というコーナーでタチハラ・フィルスタンドを製作されている立原道夫さんが4ページに渡って特集されていたためです。
世界に冠たるタチハラを作られている立原さんのお写真を今まで拝見した事が無く、カメラの製作工程も含めて興味深く読みました。天気を読む、木材と対話する、職人の腕の中にある微妙な匠の技、これらが総合して初めて長年狂わない木製カメラが出来上がるそうです。木材は北海道日高地方の朱利桜、これを2〜3年雨風雪に晒して内部まで浸透と乾燥を繰り返し、木材のストレスを完全に除去するそうです。これをすると木材表面はブクブクになってしまい、使えるのは内部の一部だけですが、後になって狂わない木材が出来上がるそうです。人工乾燥ではこうは行かない、、
カメラの組立などにもいくつもの秘伝とコツがあって、木材でありながら精巧なピント面を作り出し、隙間無く気持ち良くホルダーが納まるバック部が作られるそうです。
立原さんは1938年生まれなので今年71歳。「後継者?あきらめているね」と語られているので、タチハラは永遠では無いのかも知れません。いつまでもお元気で活躍して頂きたいと切に願います。
もう一冊はFM Fan 1991年10月14-27日号。カメラの雑誌ではありませんが、今は亡き長岡鉄男さんの懐かしいダイナミックテストがあったので思わず買ってきました。当時はFM Fanを始めとして長岡さんの記事を舐めるように読み、著書も何冊か購入して読んでいました。当時から一般の評論家が欧米高級主義、高級材質主義だった中で、ひとりご自分の耳と実体験に基づく物量主義で、スピーカーケーブルはキャブタイヤ、アンプは重量という方針で、安価だけど太いケーブルや、NECの物量だけは物凄いパワーアンプを使われたりしていました。長岡さんのダイナミックテストの記事の95%は製品の構成、使用部品、重量で占められており、音質は最後の数行という徹底ぶりです。
この号の冒頭のコラムは「定位についての疑問」で、方舟(長岡さんの完全防音の巨大オーディオルーム)の中に秋の虫が一匹紛れ込んだが、耳で探そうとしてもどうしてもその場所がわからない。100x50x50cmぐらいの空間までは追い込んだが、鳴き声の音像は大きいし輪郭は無きに等しい。今まで実際の音、自然界の音は音像が小さく定位が明確だと思っていたが、単なる先入観に過ぎなかった、という主旨です。確かに実際のコンサートでの定位はかなり曖昧で、CDなどのステレオ再生ではあたかも自分が奏者の側にいるかの様な聞こえ方をします。実際に側で聞いたのとは違うのかも知れませんが、少なくとも客席で聞くのとは大違いで、楽器の音が明瞭で姿が見えるかのような定位をするのでそう感じるのです。
オーディオは長年「原音再生」を標榜しながら原音以上に原音と人間が感じる「味付けされた音」を追い求めています。写真も○○プロの代表作ともなると現実離れ、肉眼では見えないような色再現をしたものが多くなっています。写真でもオーディオでも目指しているのは現実離れなのかも知れません(笑)。
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2009年5月13日(水) |
カタクリのギャラリー更新 |
Spring Flowers Gallery 1 を更新しました。春の花のギャラリーですが、ここ数年はカタクリの花ばかりを掲載しています。
カタクリの花を初めて見たのが数年前だった為か、未だに新鮮な気持ちを維持出来ていて、写欲を保っている被写体です。咲いている形が擬人化しやすく、様々なイメージが撮影時に湧いてきます。今年は初めて総領町の自生地にも行ったので、条件は悪かった物の毎年行っている向原とは違った絵を恵んでくれたので、例年以上に変化のあるギャラリーになりました。
今年の発見は、雑草に紛れて咲いているカタクリでした。条件が悪くて絵にならないと思っていて過去撮影した事が無かったのですが、試しに生い茂る雑草越しに撮影したら、他で見た事ない絵を恵んでくれました。
下の写真をクリックすればギャラリーにジャンプ出来ますので、御覧下さい。
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2009年5月10日(日) |
新緑の白樺撮影 |
今日も2時起きで芸北(北広島町八幡付近)に行ってきました。
まずは掛頭山に3時50分頃に到着しましたが、下界に霧が無く、山頂は強風が吹いていたので撮影は取りやめ。その場でUターンして下山しました。
ちなみに今日は先客が居られましたが、クルマ2台止められるスペースを1台で占有して他者を寄せ付けない雰囲気にしていましたが、狭いスペースなので、譲り合いの精神で行きましょうね(このダイアリー読まれているかな?)。
掛頭山を下山してから白樺林に行きました。到着してみると白樺林が西の空に輝く満月で照らし出されていて、神秘的な雰囲気。よしこれを撮ろう!、と勇んで白樺林の中に入って行きましたが、カメラをセットすると満月が雲に隠れてしまい、一方で辺りが明るくなり始めたので、月光写真の筈がいつもの薄明光下の写真撮影になってしまいました。ちょっと残念、、
これはまだ陽が昇る前の時間帯の白樺林です。フラットな光で新緑が柔らかく佇んでいます。この状況でフィルム一本消費しました。
その後、少し仮眠をして太陽が高くなるのを待ちました。そしてまた撮影開始。今度は日の出前とは違った、コントラストの高い白樺林が楽しめました。こちらの状況でもフィルムを一本消費しました。
4月30日に八幡を訪れた時は気温が氷点下3度でしたが、今日は暖かくて朝4時で7度でした。9時頃には20度を超えて汗ばむ程に。芸北も春本番ですね。
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2009年5月5日(火) |
日本大判写真展 2009 広島展 |
日本大判写真展 2009 広島展が本日5月5日から10日まで、広島県立美術館で開催されているので、早速行ってきました。場所は例年通りの地下県民ギャラリーで、入場は無料です。
大判、中判カメラで撮影された、全倍プリントが全部で207枚もあり、毎年の事ながら見ごたえ満点で、魂の入った力作に感心しきりです。全体的な感想は昨年とほぼ一緒なのですが、夜間の長時間露光も幾つかあって、大判カメラ(=F値の暗いレンズ)でこういう撮り方をする人もいるんだと見入ってしまいました。なぜそう思ったか、、を冷静に考えれば、昨年の日本大判写真展を見てから私も大判カメラで写真が撮りたくなって、でも稼働率上げる為にブローニーフィルムを使う戦法に出て、6x12ホルダーを買って夜景を撮っているからでした(笑)。開放値がF5.6とかF8でISO100フィルムを使う長時間露出で私が苦労していることは、ダイアリー読者なら御存知ですよね。
今日の発見は2枚。一枚は山口県で撮影された藤の花と滝を組み合わせた写真が「アサヒカメラ賞」を受賞していました。とても静かで落ち着きのある絵ですが、山口、藤、滝とくればロケーションは恐らく掲示板のお客様のB氏が通っている場所だと思います。
もう一枚は、私の活動範囲の安芸太田町の見事な桜の写真がありました。地元の桜は概ね押さえているつもりですが、私の知らない綺麗な桜があったのでちょっと嬉しくなりました。来年の春を狙ってこれから探そうと思います。
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2009年5月2日(土) |
スタックスSRS-4040Aのその後 |
ここ数日は写真を撮りに行っていないので、オーディオの話しでお茶濁し、、(^^;。
今年の1月にパソコン部屋に真空管式のCDプレーヤー・Triode TRV-CD4SEを導入し、以前から持っていたスタックスのコンデンサー式イヤスピーカー(ヘッドフォン)、SR-Lamda Spilitを繋いでインターネットをしながらの音楽鑑賞を始めました。その後2月末に奮発して、イヤスピーカーをやはり真空管ドライバーを用いた上級システムSRS-4040A(SR-404 + SRM-006tA)にグレードアップして今日に至っています。
イヤスピーカーをグレードアップした直後は高域がキンキンした音質で、却って悪化した感じでしたが、スタックスは600時間のエージングが必要とも言われていたので、早速エージング開始。会社から帰宅後は用が無くても電源をONにして音楽を聴き続けました。それでも変化が少なかったので、3月中旬からは週末毎に金曜の夜から日曜の夜までの48時間ぶっ続け再生を始めました。曲はバッハのオルガン曲で、地をはう重低音から高音まで満遍なく含まれている音源で、イヤスピーカーの振動板がフルに震動しているのが分りました。これは効果てきめんで、最初の週末を終えた頃から一気に音が柔らかくなりました。
その後またSR-Lamda Spilitと聴き比べましたが、依然としてあちらの方が重心が低く柔らかい音がします。SR-404は最新のソースに合わせて高域の分解能を上げているそうなので、ここらへんが落ち着きどころなのかも知れません。絶対値としては同じスタックス以外には他に比較する物も少ないほど、自然で透明感のある音で、特にボーカルと弦の再現では毎回ウットリさせられます。
エージング目的もありますが、1月以降は怒濤のようにCDを聴いています。写真は私が座っている後ろ側にある机の上の情景ですが、CDが30枚ちょっと積み上がり(これでも少し片づけました)、加えて手前の函の、ハルモニア・ムンディ50周年記念ボックスには50枚のCDが入っています。これも昨日全部聴き終えました。今年になってから「新たに」聴いたCDは凡そ100枚。一枚あたり最低でも2回、通常は3〜5回は聞き通しますので、一枚70分で計算すると、凡そ350時間ぐらいは聴いている勘定になります。お蔭で最近は写真を撮っている時でも頭の中は音楽だらけ(笑)。
このペースで行けば、既に購入している別のボックス物CDの、バロック・マスターピース(60枚組み)や、その他全曲物(更に60枚ぐらい未聴で残っています(^^;)も、短期間で聴き終えられそうです。
さて、次はケーブルの話題。CDプレーヤーとスタックスのドライバーを繋ぐケーブルは、両者にRCAとXLR端子が備わっている事を活用して、アクロテックの6N-A2050・RCA(一芯同軸型アンバランスケーブル)と、6N-A2030・XLR(ニ芯シールド型バランスケーブル)の二種類を同時に繋ぎ、これらをスタックス側のセレクターで音も無く切り替えて、瞬時に音の差を比較出来るようにしました。しかし同じメーカーと素材のケーブルの為か、音の差は全くと言って良いほどありませんでした。長時間聴いた後の感想では、二芯バランス接続の6N-A2030の方が高域の透明感が上かな〜〜〜??という印象ですが、実質的には差が無いと言った方が良いレベルです。
それでは、、という実験の意味も兼ねて、性格が違うであろうケーブルを仕入れてみました。それはSoleil Purete(ソレイユ・ピュルテ) RCAケーブルで、少量の金などの貴金属を含有させた純銀二芯シールド型ケーブルです。これは違いがあって、より低重心になって高域はまろやかになりました(ような気がします)。しかしそれでも、スタックスのセレクターで瞬時に音も無く切り替えると(←聴感上は切り替えた事が分らないぐらいスムーズです)、音の差を殆ど感じません。一方で巷では音の差があるという事になっていますが、これには幾つか理由が考えられそうです。
- まず、人間は一旦音を切ると、次に出てくる音が違って聞こえるようです。スタックスのセレクターは3ポジションあるので、一旦ケーブルを繋いでいないポジションにして音を切る事が出来ますが、そうすると音の差を大きく感じます。しかし音を連続再生で切り替えるとその差は殆ど感じられないので、在る意味では勘違いなのかも。一般的なケーブル比較は言うまでも無く、機器を一旦停止して接続し直してから再生しています。
- 次に、スピーカーケーブル等とは違って、CDとアンプの間のケーブルは最も音質変化量の少ないケーブルで、そこに既に定価数万円のケーブルを繋いでいるので、音の差が小さい領域に来ているカモしれないこと。
- 更には、二種同時接続なので、コールド/シールド側は同一条件になっており(セレクターをどちらにしても、両方繋いだ状態になっている)、ホット側だけの切り替えでは音質差が出にくい状態になっているカモしれないこと。
- 使用ケーブルが50cmと最短距離なので、性格差が出にくいのカモしれないこと。
何れにしても、私と私のシステムにとってある程度のレベルにあればケーブルの差を感じない事がわかったので、これからは邪心に惑わされずに音楽に没頭しようと思います。
とか言いながら、最近発売になったスタックスのSR-404・Limitedが気になります。全世界1000台限定の記念モデルで既に売り切れている店もあるとか、、、。標準のSR-404との違いはヘッドユニットに繋がるケーブルが「幅広特性低容量 PC-OCC」から「6N(99.9999%)OFC+銀メッキ」になり、イヤーパッドが合成皮革から羊革になりました。価格は63000円。イヤーパッドだけは単体販売で交換出来るかも知れないので、こちらを狙いましょうか、、。
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