今月の話題
吉賀町のカタクリ
母塚山からのダイヤモンド大山
姫路城散歩
上関・城山歴史公園の河津桜
上関・上盛山展望台
E100VSの撮影ノウハウ
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桜にはまだ早く、広島のカタクリもまだ咲いていないようですが、島根県鹿足郡吉賀町のカタクリは順調に咲き始め、今週末が見頃との事で出掛けてきました。気になるのは天気で、予報では前夜から雨で、10時頃には止むとのこと。カタクリまつりは10時からだし、陽が昇らないと花弁の開かない花なので、何とかなるか、、、、と思って出発しました。
夜中に雨が降りましたが、日の出の時刻の頃には止んで、晴れ間がのぞき出しました。8時過ぎに現地を訪れると、まだまつりの準備中で観光客は無し。取り敢えずダイアリー用のカメラを持って状況観察しました。
花は見事に満開で、群生地を埋め尽くしていました。前夜の雨で泥だらけを覚悟しましたが、水はけの良い場所なのか、観望場所の地面は乾いていました。
8時半頃には大半の花がこのように花弁を開ききって居らず、下を向いて俯いていましたが、、、
カメラ機材一式をクルマに取りに戻り、15分後に来てみれば、花は一斉に花弁を空に向けて開いていました。この開花の速さにはちょっとビックリ。カタクリまつりの主催者も花を見に来て、良かったヨカッタと喜ばれていました。
ここから思う存分に撮影開始。実はEOS-3の中に正月休みの時に撮り終わらなかった本当に最後の「コダック・エクタクロームE100VS」が入っていたので、久しぶりにフィルムでカタクリ撮影をして、E100VSを使い切りました。今日のダイアリー掲載分はもちろんデジタルの作品ですが、簡易ギャラリーとして数枚ご覧下さい。
最後はポートレート風に、、 今日は全体的に明るくて爽やかな背景を心がけました。
まつりの時刻が近づくと観光客が増えてきまして、、
それに伴って(?)風も強く吹き出しました。マクロ撮影していると花が大きく揺れてしまって、結構疲れる、、既に撮影出来る範囲の花は撮り尽くした感があったので、1時間ほどで切り上げました。
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2015年3月22日(日) |
母塚山からのダイヤモンド大山 |
今日は米子市の南西端にある母塚山に行ってきました。大山観望で有名なスポットですが、私は初訪問です。
現地には1時半頃に到着。当初は麓で仮眠をとって、夜明け前に山に登ろうかとも思いましたが、初めての訪問地なので念のために直ぐに登ってみました。未だ誰も居ないだろうと思ったら大間違いで、山頂に一人、中腹に3人ぐらいが既に陣取られていました。その後もクルマがどんどん登ってきて、流石は名峰大山、人を惹き付ける力が違うようです。
取り敢えず撮影してみましたが、水平付近が霞んでいる感じで、大山は姿を見せませんでした。
4時半過ぎに起きて撮影再開。最初は良く分かりませんでしたが、薄明の始まりと共に大山が姿を現しました。雲に邪魔されず勇姿を見ることが出来ますが、上空は霞んでいる様に見えました。
日の出時刻が近づくにつれて人はどんどんやってきて、山頂展望台は駐車出来ない人も現れる始末。午前6時でこの状態、、
何故こんなに人が多いかと言うと、今日と明日は母塚山から眺める大山の真後ろから太陽が昇るから。水平線の日の出時刻が過ぎると、大山の後ろがだんだん色付いてきました。
更に時間が経つと、大山の後ろから後光が射し、太陽の登場が迫っていることを伺わせます。
そして太陽が貌を出しました。私の計算だと明日の方がドンピタなので、今日はやや右にずれています。
ちょっとずれた、ダイヤモンド大山! 空気が澄んで、空が焼けて、、だったら良かったのですが、次の機会に期待しましょう(何年後だろう、、)。
母塚山展望台からの眺めです。5月には眼下の水田に水が張られて、日の出がもっと綺麗になるそうです。
大山と愛車のアテンザ。今日はトヨフィールドでも撮影しました。
沢山いた人達は、太陽が出ると蜘蛛の子を蹴散らすようにあっと言う間に居なくなりました。私は機材が大袈裟なので撤収に時間が掛かり、いつも一人ポツンと残ることが多いのですが、今日は同じ広島から来られたぬっきーさんと暫くお話をして、楽しく過ごしました。
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2015年3月15日(日) |
姫路城散歩 |
毎年この時期の恒例ですが、所用があり神戸に行ってきました。その帰り道に姫路で途中下車して、姫路城を散歩してきました。
昨年は2月1日に姫路を訪問していまして、その時はまだ大天守閣修理の真っ最中で、姫路城天守閣はカバーで覆われて姿を見ることが出来ませんでした。今年は既に工事は完了し、3月27日のグランドオープンを待つばかりとなっています。
昨年は大河ドラマ「軍師勘兵衛」真っ盛りで、街中に黒田勘兵衛の垂れ幕が下がっていましたが、今年は姫路城のグランドオープンの垂れ幕が下がっていました。
前庭が広いので人が少ない様に思えますが、沢山の観光客が来ていまして、外人がとても多かったです。西洋系の人も結構いましたが、何より多かったのは中国人。城内で聞こえてくる言葉は日本語よりも中国語の方が多かったです。
先ずは真正面からの、改修の終わった白鷺城天守閣。雨がぱらつく生憎の天気で、折角の真っ白な城も曇り空バックでは映えません。
これは正面右側(東側)から見た天守閣。比較的穴場のアングルですが、カッコ良いですね。
これは反対側の正面左側(西側)からの眺め。定番のアングルです。
新幹線までの時間が余りなかったので、急ぎ足で一回りして駅に戻りました。
昨年のダイアリーにも書きましたが、姫路城は小学校6年生の時にカメラを持って東京から夜行列車で訪問した所で、思い出深い場所なのです。昨年が43年ぶりの訪問でしたが、工事で天守閣を見ることが出来ませんでした。今年は念願叶って44年ぶりに間近で天守閣を見ることが出来て、うん、良かった!
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2015年3月11日(水) |
上関・城山歴史公園の河津桜 |
日曜日の上関訪問の話題の続きです。
上盛山での日の出撮影を終えてから、麓の城山歴史公園に直行しました。昨年は日の出撮影の後で朝食と仮眠をとり、その後で訪問したら外部駐車場も含めて満杯で入場出来ませんでした。その反省から今回は7時半過ぎに到着したので、公園内の駐車場に無事入る事が出来ました。
既に地元の人がチラホラ訪れていましたが、短時間で帰られる人が殆どでしたので、この公園全景写真には人が一名しか写っていません。公園は海に面した風光明媚なところで、河津桜が公園全体に優雅に植えられています。
海側には展望台もあり、公園の情景のワンポイントになっています。
上盛山展望台では暴風が吹き、とても寒かったのですが、麓の上関は風の殆ど無い小春日和。爽やかな青空が気持ち良いです。
その青空をバックに、河津桜をハイキーなトーンで清楚に仕上げました。
小枝の桜を前後のボケで、立体的に。
ここから下はマクロ撮影で、花をアップにした写真です。
ここから下は昨年から試している、ピントを何処にも合わせない写真たち。単なるピンぼけ写真か、あるいは皆さんの心に何かが伝わる写真か、如何でしょう?
最後の一枚は公園内に咲いていた水仙。既にピークを過ぎて痛んだ花が多かったのですが、その中の一輪を、20年近くも前にプロカメラマンの三輪薫さんが梅の花の写真で使ったテクニックを真似して撮ってみました。完全な逆光の中で花弁周囲を飛ばして、しべのある周囲の質感だけを残した絵柄です。
人も多くない時間に、2時間ほど撮影を楽しみました。この後で広島に戻りましたが、アテンザのタイヤがパンクして一悶着ありました(^-^;。その様子は日曜日にみんカラに載せました(→こちら)。
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2015年3月8日(日) |
上関・上盛山展望台 |
久しぶりに晴れ間が期待出来る週末で、節分草撮影とどちらに行くか迷いましたが、山口県熊毛郡上関町の上盛山展望台に日の出撮影に行ってきました。
展望台下で夜を明かし、5時に起きて撮影開始。上関は良く晴れていましたが、日の出の方角の松山には厚い雲があり、良い日の出にはなりそうにありません。
気温はさほど低くは無いのですが、展望台の上は山を駆け上がる風にさらされる為に常に暴風が吹いていて、、、死ぬほどに寒いです。マイナス4度の筆影山で撮影するときと同じ防寒具を着込みましたが、寒さに凍えました。
上盛山展望台はご覧のような鉄筋造りの立派な建物ですが、暴風でこの建物全体がブルブルと震えます。高さ20m程度の建物ですが、展望台の下(入口部分)では風が無いのに、上では風速20mぐらいある感じです。
これは長時間露光の写真をピクセル等倍で切り出した物ですが、遠くの船の軌跡もご覧の通り。しっかりとした三脚に添えていますが、建物のブレで航跡もブレています。
厚い雲に邪魔された関係で、日の出時刻を10分ほど過ぎて雲の間から太陽が顔を出しました。
そして更に太陽高度が上がって、計算通り、海面の輝きが上関大橋に向かってきます。
これが一番ピークの写真でしょうか。朝日の質感が残る中で海面の輝きも強くなりました。
大型船が上関大橋をくぐる写真を撮影して、上盛山での撮影は終了。
このつぶやきで宣伝しすぎたか(笑)、今まで他のカメラマンに会ったことはありませんが、今日は私含めて三名での撮影になりました。広い展望台では無いので、人が増えると撮影出来ない人が出て来ます。
この後で城山歴史公園の河津桜撮影にも行きましたが、その話題は次回で。今日は更新時間切れ、、m(_ _)m
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2015年3月1日(日) |
E100VSの撮影ノウハウ |
二週連続の雨の日曜日で、撮影に行けませんでした。先週末は筆影山から因島大橋を狙う日で、今週末は庄原市総領町の節分草を撮影する日でしたが、どちらも果たせず(´Д`)。
雨の日はスキャニングと相場が決まっていますので、朝からスキャニングをしていました。120が4本、135が1本。どちらにもコダック・エクタクロームE100VSのラストランのポジが含まれています。
1月18日のダイアリー「筆影山でE100VSファイナルラン」で
先週の筆影山のポジが出来上がってきて、ちょっとショックな結果に、、、 (中略)1時間の長時間露光をした617のポジは、E100VSらしい発色を活かした仕上がりにはなっていましたが、佐木島で何か工事でもしていたのか、矢印の所に強烈な光がありまして、これがポジの上で強烈なハレーションを起こしていました。何度もここで撮影していますが、このような事は初めて、、
と書きました。その時のポジをスキャニングしましたので、お見せしましょう。
比較的色合いも良くまとまった写真ですが、画面右端の佐木島の強烈な光が一時間の長時間露光によって放射状のハレーションを生み出しています。これをフォトジェニックと見るか、失敗作と見るか、、まあ、後者ですよねぇ(^_^;)。
さて、暗い大判レンズを用いて、E100VSでこのような露出バランスの写真を撮る為に長年にわたり積み上げてきたノウハウがありますが、E100VSはもう無いので最早無用になりました。本当に残念。ちなみにそのノウハウのヒントですが、この情景で露出計など役に立ちませんので、、
- 薄明の空がオレンジ色になるのは、シャッターを閉じる時間を日の出時刻の●時間●分前にした場合である。それよりも前だとオレンジにならず、後だと空が白く飛ぶだけではなく、真っ暗な中でのみ再現される下界の緑色が消える!
- その時刻までにフェリーが目の前の海を横断するのは、●月●日から●月●日までの僅かな期間だけである。
- フェリーの出航時刻は●時●分だから、それ以前にシャッターを開ける。
- 結果、露光時間は●●分以上となるが、それだけの長時間露光をして因島大橋他の情景が質感を保てる絞りはE100VSの相反則不軌を考慮するとF●〜●になる。
- 617の場合、レンズ開放値はF8で、センターフィルターを使うと実行値F13。周辺光量、収差の為には一段ぐらい絞りたいが、、そうなると上記の絞り値よりも遙かに暗いぞ、どうするKEN(´Д`)
- 大判/パノラマカメラのセットアップには最低でも30分掛かるから、そうなると現地行動開始は4時ぐらいになるぞ。
- 自宅を2時ぐらいに出ないと間に合わないけど、寝る時間無いじゃん。だったら前日入りして車内で寝ようか。
- 何れにしても、寒いぞ、眠いぞ、機材が重いぞ(`_´)/
という様な事を考えながら撮影してきました。たぶん皆さんが撮影前に考える事と似ていますよね(笑)
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