Tulips 2010

2010年のチューリップ撮影は二つの悪条件がありました。ひとつは備北丘陵公園の花が、背が低く、色が単調な品種ばかりで、変化に富んだ絵柄を得にくかったこと。もう一つが開花時期を見誤り、毎年使っている優しい発色のASTIA 100Fの調達を忘れたことです。今年は鮮やかでハイコントラストなベルビア100を用いて、悪条件の中で絵造りに工夫(あるいは悪戦苦闘)をしてみました。

 
1 望遠マクロを付けて、カメラを地面に置いて、お伽の世界の様な色トンネルを通じて遠くの花を狙いました。 2 1同様に低い位置から遠くの花を狙い、色とりどりのボケで画面を整理しました。 3 オレンジ色のカーテン越しに、華やかな集いをとらえてみました。
4 赤に身を包む黄色い花は、密やかな情熱に満ちている雰囲気でした。 5 逆に、黄色い風に包まれた赤い花からは熱気を感じます。 6 ピンクの花からは爽やかさと淑やかさが漂います。
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7 黒い背景に花一輪を浮かび上がらせると、気丈な女性の様です。 8 同じく、前ボケを配置しても依然として花の意志の強さを感じさせますね。
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9 赤い空間の中に咲く一輪。幻想的な情景に漂う情熱。 10 存在をさらにおぼろげにして、現実と夢の間の世界。
11 プラナー85mm F1.4にクローズアップレンズを付けて、ソフトで幻想的な世界。 12 絞り開放F1.4では、空気と実体が溶けて混じり、心象的な世界が生まれます。 13 少し絞り込んで、構図を整えれば、比較的ノーマルなソフト表現も出来ます。絞りで七変化するプラナー+クローズアップレンズの世界。