彼岸花2001 (Cluster Amaryllises)


 
朝霧のあとで  (With Morning Dew)
朝霧の出た朝は、野原一面が朝露で覆われます。この彼岸花もまた、朝の優しい光の中で宝石を身に付けていました。
緩やかにスロープした蜘蛛の糸にも無数の朝露がついて、まるでダイヤの首飾り。その首飾りをまとったこの花は、王女の様に気品高く立っていました。 
朝霧の残る朝の光は、すべての物を優しく照らす。その優しい光の中で咲き誇る彼岸花たち。

 
残暑 (The Late Summer Heat)
晩秋の熱い光の下では、また違う表情を見せる彼岸花。情熱と凛々しさをそのしべに見せます。 
彼岸花の命はとても短いのです。だからこそ短い時間を情熱的に咲くのかも知れません。 
快晴の秋空に向かって元気良く、コスモスとの競演。 

 
田園風景 (Pastoral)
豊かに実った稲の前に咲く彼岸花。この花が咲くと、収穫です。 
傾いた夕方の光の中に輝く稲穂。明日は収穫? 収穫のその日まで、花たちは稲を見守るのです。 
収穫を終えて。そして、花の命ももうすぐ終わるのです。 
収穫の終わった田園は、秋から冬への身支度を整えます。 

 
秋色の想い (Ennui)
一輪だけ咲く花は、なにを想うのでしょう。まだ熱い夕陽、稲穂の輝き、そして山陰にはやがて来る夜の気配。 
なんとなくやるせない気持ち?不安?憤り? とにかく心はブルー...心を大きく開くことが出来ないのです。

 

蕎麦の花 (Buckwheat Flowers)

広島県三次市の北側にある、双三郡君田村。ヒマワリで有名な藤兼地区の畑が9月に訪れたら一面の蕎麦畑に変わっていました。その広い畑と青い空を組み合わせて、まずは一枚。
無数に咲いている花畑から、いつものように私は身を屈めて、一輪の花に近づいて行きます。美しく咲いている花を引き立てるように、前景と背景のバランスを取ってまた一枚...
一番美しく咲いていた一輪にもっともっと近づくと、やっと一つ一つの花の表情が見えてきました。白い花弁にピンクの雄しべのコントラストが何とも可憐です。背景の青空がまた似合う花ですね。