掛頭山の霧のギャラリー2007

2007年の夏休みはほぼ一日おきに掛頭山に通いましたが、霧に恵まれる打率は悪かったです。それでも数打てば、、、で、三日ほど霧の撮影をする事が出来ました。今回のギャラリーは情景別に三部に分けて展示しています。


Part 1. 光と霧のコンチェルト
私が一番熱心に追い求めているテーマ、夜明け前から日の出前にかけての街明かり、薄明、そして霧がもたらすフォトジェニックな情景です。
1. 1年に1〜2週末しかチャンスの無い、夜明けの霧の海とオリオン座の写真です。2005年には満足出来る作品を撮る事が出来ましたが、今年は残念ながら霧に恵まれず、手応えの無い結果になりました。来年にまた期待、、 2. まだ真っ暗な中での撮影です。僅かな薄明が長時間露出でオレンジ色に再現されて、町のネオンランプや水銀灯とのドラマが生まれています。 3. 薄明が進む中で、街明かり、霧、山の露出バランスは目まぐるしく変化します。僅かな時間だけ見る事の出来る光と影の情景です。
4. 更に薄明が進み、霧が明るくなってきました。このタイミングで妖艶なブルーに発色することの多いEBXですが、この日はマゼンタ寄りの発色でした。人間の目には分りませんが、この日は薄明光の状態がいつもと異ったのでしょう。 5. こちらは霧が厚かった日の夜明け前の写真です。街明かりが霧をぼんやりと浮かび上がらせて、夜光虫の大群の住む夜の海の様です。 6. 薄明が進み、綺麗なオレンジ色の空が現れました(肉眼では見えません)。フィルム上だけに再現される夜明け前の最も美しい一瞬です。
7. 真っ暗な情景の中に光と風を感じ、長時間露出でそれを射止めます。 8. 同じ情景ですが、薄明が進み爽やかな感じに仕上がりました。光と風のデュエット。 9. 大分明るくなってきました。街明かりが霧の中に消え行く時間の、デリケートな情景です。
10. 朝焼けが始まり、街明かりが消え行き、光と霧の協奏が終焉を迎えます。


Part 2. 空の息吹
第2部は掛頭山の夜明けの空の表情を集めた写真です。つい霧の海に目が行ってしまいますが、空もまた美しい被写体です。
11. 掛頭山でこれだけの朝焼けに恵まれる事は希です。霧のたなびく山並みもオレンジに染まりました。 12. 11と同じ時間の情景です。オレンジ一色の世界。 13. 日の出前のダイナミックな空の表情を広角で。
14. そして日の出が始まりました。 15. こちらは別の日の日の出前。パープルに染まる夜と朝の中間点です。 16. 更に別の日の日の出です。この日は地平線上に霞みがあり、その上下で色の世界が二分していました。鮮やかなオレンジの天と、沈んだグレーの大地。
17. 更に太陽が顔を出し、大地をオレンジ色に染めて行きます。EF70-200/2.8Lは逆光に弱いのでここでお役御免。


Part 3. 霧の表情
第3部は夜明け後の霧に着目した写真です。日の出前には静かで大人しい霧も、太陽が顔を出すとダイナミックな運動を始めます。短時間の内に変化するので、情景は目まぐるしく変わって行きます。

18. 日の出前の霧の表情です。この日の霧は少なくて、山陰との微妙なトーンが美しい情景を描いていました。 19. こちらは霧が多かった日の霧の海のアップです。まるで外洋の荒波を見ているかのようなダイナミックな情景ですが、実はまだ霧は眠っています。 20. すっかり明るくなってからの霧の海の表情です。引いて撮ると大人しく見えますね。これから太陽が顔を出すと一斉に動き始めます。
21. アップで撮るととてもダイナミックな表情を見せます。 22. 日の出です。 23. 太陽がすっかり顔を出しました。霧の躍動が始まります。
24. 霧の海が黄金色に染まり、暖められた霧は激しい運動を始めています。 25. オレンジ色の斜光線に染まった、運動しながら消え行く霧の表情です。