Cherry Blossom 2006 (part2)
(桜のギャラリー2006 その2)


長沢の枝垂れ桜
広島県山県郡北広島町長沢(ながぞう)にある枝垂れ桜です。推定樹齢420年を誇る古木で、北広島町の天然記念物になっています。長年の風雪に耐え、枝を何度も失いつつ生き永らえてきた、とても威厳のある姿をしています。2005-2006年の冬の豪雪でまた枝を一本失ったそうです。
北広島町は標高が高く、桜の開花が広島市内よりも1カ月ほど遅れ、2006年は5月になって満開になりました。初めて訪問した桜で、しかも撮影日は雨の為にアングルがワンパターンですが、幸いにも霧に恵まれたため、幽玄な姿を収める事が出来ました。枚数は少ないのですが、市内は既に夏に向かう季節の中での桜撮影なので、ギャラリーを分けました。
1. まずは全景を。谷間にある小さな盛り土の上に立つ、小柄な桜です。  2. ややアップ気味に定番構図で。雨の朝なので、桜の質感がしっとりと表現されていると思います。 3. 更に近づくと、長年の風雪に耐えた古木の風合いがよく分ります。若さ溢れる湯来の枝垂れとは異なる魅力があります。
4. 撮影を終えようかと思った頃に、突然の濃霧がやって来ました。古木に相応しい幽玄な姿がそこに現れました。  5. この真白で幽玄な情景を目にして、余白をたっぷり確保した写真も撮りました。漢詩でも書き加えてみたい構図です。
フォトテクニック2007年3-4月号 PTフォトコンテスト・風景部門第1位
6. やがて霧が晴れてゆき、背景がうっすらと姿を表しました。背後の山の稜線を活かした構図のつもりです。