AZALEA
ツツジは難しい被写体なので、これまで殆ど撮影してきませんでした。レンズを向けても絵造りに困ってしまうのです。花が大きく立体的で、しべは花と同色で表面にあまり表情が無いため、マクロレンズを向けてもまとまりのない絵になりがちです。引いて撮ると周囲の景色や花が写りこみますので、良好な花の状態と景観の場所に行かないと絵造りに苦労します。花が傷むのは早く、満開のときに行くと必ず既に傷んだ花が散見されますので、少し早めの方が良いのではないかと思います。今回は岩国・吉香公園での撮影です(三枚目を除く)。
一枚目は徴古館の生け垣に見事に咲いたツツジです。比較的絞り込んで、しかしパンフォーカスにはならないように撮影しました。個人的な趣味ですがわずかに背景をぼかすことで奥行き感、立体感が生まれると思います。二枚目はその脇にある堀の水面に映り込んだツツジを超スローシャッターで捉えました。三枚目はツツジを飛び交う蜂を狙った物です。花に頭を突っ込んだ蜂にピントを合せ、蜂が花を離れた直後にシャッターを切っています。四枚目はマクロ撮影。しべが花と同じ色なのでコントラストを付けにくく、また花が大きいため殆どピントの合う範囲も無く、絵造りには苦労します。ボケた花の模様の配置をどの様にするかで悩みました。 |