前回つぶやきからの続きです。今回は第二話..
2. 安物は避けて、機能以外に惚れ込めるところのある商品を選ぶ
まず、誤解を避ける為に言えば、安物=壊れる、という意味ではありません。ゴム部品の劣化などは値段の如何に関わらず平等に訪れますので、高級品もきちんと壊れます。このタイトルの意味は修理費と新品価格のバランス、古い商品と新しい商品の価値バランスにあります。
ビデオデッキは5〜8年ぐらいでテープ駆動系が必ず壊れますが、この修理には1〜2万円ぐらいかかります。ところで新品のビデオデッキの価格は??VHS-HiFiなら2万円程度で十分に買えてしまいますね。機能的には概して新しいものの方が優れており、価格と機能だけの比較なら修理するよりも買い替えた方がお得、という事になります。
ここで修理費が高すぎる、などと怒ってはいけません。極度に合理化された大量生産コストと、専門の技術者が一つ一つチェックして直すハンドメイトに等しい修理とでは、コストの桁が違います。ここで修理費が高すぎると思う人は、逆に修理費ぐらいで新品が買えてしまうというコストダウン、合理化による低価格化に感謝すべきです。
ビデオに限らず一般的な売れ筋商品なら、保証期間外に故障した場合、修理よりも買い替えの方が金銭的に合理的という結果になりがちです。しかし倫理的には無駄、資源浪費を行っている気分になります。だからこその「安物は避けて、機能以外に惚れ込める部分がある物」なのです。デザインとか設計思想、そのメーカーの歴史やブランドに惚れ込める様な、少々高価な商品。この様な商品なら、少々修理費が高くても、機能的に多少古くなっても直して使う気になるはずです。
私のCDプレーヤーは、ハンドメイドのそのデザインと内部コンストラクションに惚れて買いました。最近故障して修理に出したら「メーカーが既に消滅していて、修理不能です」との哀しい返事を貰ってしまいましたが、諦めきれないのでCDプレーヤーをハイエンド・オーディオショップ(その店で部品レベルのチューニングや改造をしてしまうショップ)に持ってゆき、ある程度のコストは度外視して修理を依頼しました。そして無事復活を遂げました◇\(^^)/◆。
カメラも同じかもしれませんね。昔の金属カメラ/MFカメラはメーカー修理出来なくなっても、専門の修理屋さんに頼むなどして皆さん大切に使っています。でも新しいAFカメラ、それも入門機となると......
しかし、これは本末転倒かも知れません。本来は「必要な機能を持っていて安いもの」を買いたいはずなのに、「高くて、機能以外の『あるもの』を持った商品」を買えといっているのですから。本末転倒にならない為には、家電やカメラの5年保証のお店で買うのが良いと思います。そして、買った商品は徹底的に使い込み、保証期間内に正常故障(変な言葉ですが、正常な使用における経年劣化による故障)を起こさせ、無償オーバーホールを獲得するのです。上手く5年ギリギリに無償オーバーホールが出来れば、合計10年使用できることになります。
カメラにも5年保証が有効でしょうか??初期不良(設計ミス)を別とすれば、私の経験では5年程度で「正常故障」した一眼レフを知りません。耐久性は家電よりも高いのかも知れません。う〜む、妙案が無いなぁ...(どなたかアイデアありますか?)
続く
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