フォトテクニック誌への作品応募を2006年1/2月号分から再開しました。2004年1/2月号に一枚応募して、必撮・風景&ネイチャー部門に掲載された(→写真)のを最後に応募を中断していましたので、丸二年ぶりです。
応募を中断した理由は、つぶやき200に書いたように、自分自身の生活時間配分の再設定でした。定期的なフォトコン応募を続けることは自分自身を撮影フィールドに誘うし、落選して学び、入選して学ぶ事も多く非常に有益です。皆さんにも是非お勧めしたいですね。しかし当時はつぶやきの毎週更新、撮影、ギャラリー更新、もう一つの音楽関係のサイト管理、仕事、日常生活などなど多忙を極めて、自分自身に課したノルマが少々肥大化し過ぎました。これを是正するために、つぶやきの毎週更新とフォトテクニック誌への毎号応募の取り止めをつぶやき200で宣言したのでした。
その時点で既に応募済みだった写真が2003年11/12月号の必撮テーマ部門に大きく掲載されてしまい(→写真)、2003年度の年間ベスト第2位の受賞(2004年1/2月号)、その御褒美としての読者招待ギャラリー「My
Precious Moment」への掲載(2004年11/12月号)などがありましたが、必撮応募そのものは2004年1/2月号(応募は2003年10月末締め切り)を最後に中断していました。
暫くフォトコン応募を離れてみると、2ヶ月に一度やってくる締切日を前に応募作品選定で悩むことから開放されて気楽で良いのですが、一方で撮影の方がサボりがちになります。それでもそれなりに撮影に出かけられたのはサイトのギャラリーを定期更新したいという気持ちからです。大して更新しなくても定期的に訪問して下さる多くのお客様のお陰です。
とまあ、フォトコンへの定期応募をしなくても維持できる撮影リズムは見つけたのですが、久しぶりに応募再開してみようかと思う出来事がありました。友人のTERAOさんが2005年度になって1/2月号からの必撮連続掲載を続けられたのです。最初のうちは「掲載おめでとうございます♪」という祝辞でしたが、4回連続達成時ぐらいからこちらもドキドキしてきまして、「おめでとうございます」の言葉よりも先に残りの掲載回数の方を思わず数え、フォトテク発売の度にまずはTERAOさんのお名前を探す習慣がついてしまいました。4回連続掲載達成の7/8月号発売が6月20日で、この頃に「来年度になったら私も応募を再開するかな」と思い始めました。(なおTERAOさんは友人未踏の5回連続掲載まで達成されまして、前年度掲載分と併せて2年間で6号以上の必撮掲載者に贈呈される実力認定証を獲得されました。おめでとうございます!)
2006年1/2月号の応募締め切りは2005年10月末。年度切り替えで応募再開するなら、ダメもとでTERAOさんみたいに連続掲載を狙うのも良いかな、と思ったのですが、これは1/2月号で掲載されなければいきなり挫折です。しかし必撮掲載はそんな簡単なものではないので、より確実に掲載されるにはどの写真を応募するかあれこれ考えつづけていました。丁度その頃、お盆休みに掛頭山で撮影した写真(→掛頭山の霧のギャラリー2005)が満足できる仕上がりで、この中から応募することに決めました。この時に....
正直に告白すれば、真に不遜ながら「この作品群なら必撮大掲載*を狙えるかな?」とつぶやいてしまいました(^^;
*(1名のみコメントと顔写真入りで大きく掲載されること)
無謀にも大それた事を考えたKENは、いつもとは違う行動に出ました(笑)。ギャラリー更新をすると多くの方からコメントを頂けるのですが、その際にKENが迷う二枚の写真の「どちらが良いですか?」という質問を投げかけたのです。私も自分自身の選択眼を持っていますが、フォトコン入選はKENの眼とは異なる選択眼による選定結果であり、自分の考えとは異なる作品が入選したりするものです。それで出来るだけ多くの方の意見を聞いて、より客観的な視点で作品選定をしようと思ったわけです。
お陰様で皆さんからは実に多くの貴重なご意見を頂けました。これがあるから、写真サイトの運営は止められないんですよね〜♪。で、結果ですが、下に掲載した2枚の内、上の写真を推す人の数の方が多いという結果になりました。それでフォトテクには上の写真で応募することに決定。2006年度最初の応募なので、一球入魂ならぬ一枚入魂!という事で、応募はこの一枚だけにしました。必撮掲載、しかも大掲載を狙うにしては一枚だけとは無謀な話ですが、2006年度の自分の運を占うためにも、あれこれ応募する気にはならなかったのです。
サイトのお客様に意見を求めた二枚の作品
|
EOS3, Sigma AF28mm F1.8II, F2, 15分, E100VS
ギャラリーの2番目の写真です。現像が仕上がったプロラボのライトボックスで最初にこの写真を見た時のインパクトはとても強烈でした。加えてオリオン座とライトの相対的な位置関係は下の写真よりも上手くまとまっています。しかし繰り返し見ていると、オリオン座の右端が切れている事、周囲が暗い夜空で囲まれている為もあって周辺光量低下を大きく感じる事、全体的な色合いが良く言えば神秘的、悪く言えば不気味なので、好き嫌いの別れる作品、インパクトは有るけど粗削りな作品だと思いました。
掲示板のお客様の評価は、多数決ではこちらが上でした。
(皆さんのコメント)
第一印象では2でした。他の方のコメントにもありましたが、色の与えるインパクトを強く感じました。
でもKENさんのコメントを読んで5をじっくり見ていると、こちらも確かに捨てがたいです。ポイントが奥にあるからでしょうか、雄大な空間を感じさせてくれます。
ただ、明けかけた空とまだ輝いている街灯りに視線が分断されてしまうような気もします。ということで2番へ一票。
わたしは、2です。街の灯りと星空のバランスが、2のほうが雰囲気あるなぁと。
私は2番です。いや、単純に好みです。今回のアップ分の中では1番好きですね。
2番がとてもいいですね。何といっても四隅(画面周辺部?)の周辺光量落ちが画面全体を引き締まった感じにさせてくれてる気がします。明るい所と、暗い所の差がコントラストを生み出し、大きなサイズでプリントしても充分鑑賞に耐え得る作品だとおもいました。
うぅ〜ん、2も捨てがたいですが6に一票!
2or5?なら2ね。
2or5?なら2。
星の流れが暗やみからワープする様は交響曲のようなイメージを感じました。
自分も【2】に一票です。霧に煙る山並みがドーム状の光に覆われていて、まさに幻想的です。それに比べ【5】は少し色合い的なインパクトに欠けるような・・・^_^;
私も2番が良いです。5番も良いのですがもう少し暗めの方が個人的に好みです。
早速みせていただきました。 とりあえず二者択一のみコメントさせてください。2番に1票を投じます。
|
|
EOS3, Sigma AF28mm F1.8II, F2, 10分, E100VS
ギャラリーの5番目の写真です。最初にプロラボのライトボックスの上で見た時には、2番のインパクトの蔭に隠れて眼中にない作品でした。しかし全体的な色合いが明るく爽やかである事、周辺光量低下が相対的に目立たない事、オリオン座がキチンと画面内に収まって構図がまとまっている事、星空、霧の海と街灯の光、そして薄明と3つの光のハーモニーが厳しい露出条件の中で調和されている点などから、良くまとまった作品だと思いました。KEN個人の感覚ではこちらの作品の方が完成度が上だと思っています。
しかし掲示板のお客様の評価では少数派に回り、応募に際しては私個人の評価よりも客観性を重視して2番の作品を選定しました。
(皆さんのコメント)
自分は5番です。2番よりもこちらを包み込んでくれるような感じ(?)を自分は勝手に受けました。
2と5、どちらかといえば5番ですね。オリオン、薄明、街灯の共演が見事です。
私も5番に1票。5番は、下界の霧に包まれた光の帯びと明け始めた夜空に星のハーモニー・・・うなってしまいます。2番との比較では、個人的に夜空は藍色が好きなだけに5番を選びましたが2番の色合いもイイですね。
2と5でどちらかどうしても選ぶなら私は5番が好きでした。
明るくなりかけのような空の色と流れる星と下界から湧き出てきたような光の塊がそれぞれ自らの存在を主張して、しかもお互いを邪魔していないように思えました。2番は美しい色のインパクトがすごいですが、○○さんと同じく私も夜空の色は青のほうが好きなのでした。
2と5の作品ですが、デジタル画像で見る限りでは2が見栄えはすると感じます。しかし、オリオンと下界の光の位置は5が好きです。 |
フォトテクに応募する為には、雑誌巻末の応募カードが必要です。そこで2005年11/12月号を買ってみるとショッキングな知らせが。なんと2006年度から必撮審査員が入れ替わることになっていたのです。ここまで書いてきた作品選定の判断基準には「審査員が田中達也さん」という大前提がありました。三年間の田中さんの作品選定を拝見していて、何となく田中さんの選定基準を感じていたからです。しかし新しい審査員は丹地敏明さん!どんな基準で作品選定されるのか未知数です。でもここまで来たら後戻りは出来ませんので、一枚のポジを厳重に梱包して封筒に入れて、フォトテクニック編集部に宛てて投函しました。
そして日は流れて....、11月20日を過ぎても知らせは来ません。フォトテクニック誌の必撮コーナーに入選しても、雑誌が発売されて紙面で確認するまで分かりませんが、大掲載になる一名のみにはコメント提供の為に事前に通知が来ます。2003年11/12月号大掲載の時には9月18日に連絡が来ましたので、11月18日ぐらいが大掲載通知の期待日....。
そんな日はとっくに過ぎたぞ〜〜(――;
「まあ、やっぱ無謀だよなぁ、大掲載を狙うなんて。
それどころか入選しているかどうかも怪しいよな」
と潔く諦めたのでした。チャンチャン(^^;;;;
●
●
●
●
●
●
・
・
・
・
・
それから更に日が過ぎて、11月28日の夜9時ごろ、まだ会社で忙しく働いている時にフォトテクニック編集部からe-mailが来ました。開いて見れば風景&ネイチャー部門での大掲載決定の知らせでした。KEN、思わず職場でガッツポーズ!o(^-^)o
という事で、2006年度最初の必撮掲載が決まりましたので、2006年3/4月号にも応募しようと思います(注、もう大掲載を狙ったりはしません)。作品選定に際してコメントを頂いた皆様、ありがとうございました(^o^)/
では、改めまして..
|