今月の話題
掲載写真の本当の色合い
KEN、キタムラ高取店に捕獲される
マンフロットのナットカバーがやって来た2
空虚なハガキ
フォトテク掲載
呉越同舟カタログ
マンフロットのナットカバーがやって来た
必撮図書カード
浅沼さんからの連絡
買うべきか、買わざるべきか
そりゃ無いでしょ、浅沼さん
コスモス撮影を阻むもの
広島市は風の通り道
結構美味しい300mmマクロ
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フォトテクニック編集部から、2006年11/12月号に掲載されたポジが返却されて来ました。
昨年ぐらいからフォトテクニック誌の印刷品質が目を覆いたくなるぐらい低下して、掲載されても喜びは束の間、原板とかけ離れた色合いとトーン再現性に唖然とする事が多くなっていて、特に今回の写真は落差が烈しかったのです。二ヶ月ぶりに再会したポジ原板によって、原板はやはり掲載写真とは全く違う美しさであることを再確認しました。
実はこの写真はスキャナ泣かせでもあって、私の古いスキャナでは美しさを十分には再現出来ていません。その不満足なスキャニング写真を併載しましょう。フォトテクニック誌の写真はデジカメで撮影したものですが、ほぼ掲載写真の色合いを再現していると思います(御手元に雑誌をお持ちの方は確認してみて下さい)。その右が私がスキャニングした写真です。雑誌上の色合い、トーンとは雲泥の差ですが、これでも不満足なのです。ポジ原板がいかに美しいか御想像出来ますでしょうか?地上に下りたオーロラ、と言えば言い過ぎですが、そんな印象の写真であり、丹地さんのコメントの意味も理解しやすいかと思います。
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2006年10月29日(日) |
KEN、キタムラ高取店に捕獲される |
キタムラ高取店の中古コーナーが拡大され、ジャンクコーナーも出来たとの情報が掲示板の方に有ったので、行ってきました。中古のショーウィンドウ三面+独立ショーケース一つ、アクセサリーを陳列する棚が一つ、ジャンク籠二つと、結構な布陣でした。危ぶまれたジャンク購入は幸いにも防げましたが、それ以外の品物に捕まって、しっかり散財してしまいました(^o^;\(-"-バキッ!
まず最初に買ったのは、フジノンT400mm F8。鏡筒には三日月状のキズがありましたが、レンズは綺麗で、シャッターも正常そうに動いていました。価格はちょっと値切って福澤さん三人。相場はもっと高いので、ここで逃したら...と思って思わずカードを出してしまいました。現状はホースマン凸ボードが付いていて、トヨフィールドでは使えませんが、何故かリンホフ1番ボードを既に買ってあるので問題ありません。T町に以前あった同じ値段のキスデジNは散々迷って買わなかったのですが、大判レンズは衝動買いでした(汗)。相場からみた割安感はどちらも一緒、使用頻度は明らかにキスデジNの方が上、にも関わらず大判レンズに手が伸びるのは、デジタルとは違って「大判システムとは一生付きあう」という気持ちが片隅に有るからですね。
もう一つはCanon PIXUS iP4200。展示現品が9980円で置いてありました。新型のiP4300が発売されて、広島のキタムラでの店頭価格は17200円もしています。iP4200の最終処分価格を知っていて、iP4300との違いにあまり価値を見出していない私には当然まだ買う気にならない値段です。年末に向けてもう少し値下がりはするでしょうけど...価格.com辺りでも昨日現在の最安値は14000円弱なので、まだまだ。
キヤノンが8月末にiP4200最終処分をした際にあけぼの店で7980円まで下がった記憶があって、店員にその事を話題にしながら帰ろうとしたら「お持ち帰りならそのお値段で..」とのこと。こちらもお買い上げになりました(^o^;。展示品なので多少の汚れは有るみたいですが、長期間使うことを考えれば関係ないですからね。
実は帰宅してから9月2日の日記を読み返してみたら、あけぼの店の最終処分価格は9000円台後半でした。記憶違いもたまには功を奏します( ̄A ̄)ノ
プリンターを買ったものの、現在使用中のEPSON PM-770Cは未だインクもあり、印刷できるので、iP4200の稼働は年末の年賀状印刷の頃になりそうです。
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2006年10月25日(水) |
マンフロットのナットカバーがやって来た2 |
7月23日、7月27日、10月8日、10月16日の話題で触れたマンフロット055CB用のナットカバーの、残りが来ました。1セット5個入りを発注したら、二ヶ月半も経ってから1個しか入っていない袋が届き(しかし袋には5PCSの文字が!)、代理店の浅沼商会に言って再送してもらったものです。発注から丸三カ月経って、やっと必要なものが揃いました。これで055CBが壊れるまで、ナットカバーの心配は無いでしょう(笑)。問題は、遠い将来に次のナットカバーを紛失したときに、今回届いたナットカバーをどこに仕舞ってあるか忘れないようにすることです(汗)。
ビニール袋の様な反射の強い素材を撮影するのは、ライティングが難しいですね。10月16日の時はフラットベッドスキャナでしたが、今回は反射の無い向きに袋を固定してデジカメで撮影しました。
今日、会社帰りに「風景写真」誌を買いに広島駅南口駅ビル内にある廣文館駅ビル店に行きました。実は駅ビルASSEが暫く工事中で、内装が綺麗になって生まれ変わっていました。その反動で写真雑誌コーナーは何となく縮小され、風景写真誌は置いてありませんでした。「え、私の行動範囲では買えなくなったのか?」と思いつつ、二ヶ月前には風景写真誌の無かったジュンク堂にダメもとで行くと、ありました(ホッ!)。しかし、少し立ち読みして、買わずに帰ってきました(オイ)。今回は琴線を弾く写真が余りなかったので(^^;
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2006年10月23日(月) |
空虚なハガキ |
フォトテクニック編集部からハガキが来ました。内容は読んで戴ければ分ります。名前部分は「KEN」に書き換えてありますが、あとはオリジナルのままです。
自分たちのしでかした事の理不尽さを微塵も分っていない文章ですよね。受け取って虚しくなりました。この日記のネタに使った後はごみ箱行きです。
※フォトテクニック誌の実力認定証廃止事件の詳細はつぶやき262を御覧下さい。
http://photo.site-j.net/tubuyaki/vol262.html
※実力認定制度廃止が2006年11月15日に撤回されて、2007年度末まで存続することになりました。リンク先の記事は削除してあります。
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2006年10月21日(土) |
フォトテク掲載 |
本来は昨日書くべき話題ですが、出張の為に一日遅れました。
前号に引き続き、フォトテクニック誌2006年11/12月号・必撮ベストショット風景&ネイチャー部門に作品が掲載されました。今回はちょっと自信のある作品を送ったので、予定通り大きめの掲載です(顔写真入りの大掲載ではありません)。掲載作品は今年の夏休みに撮影したもので、これを書いている時点ではギャラリー未掲載なので、読者の方に新鮮に見えるかも知れません。
前号で掲載された紅葉の写真は、残念ながら「読者が選ぶベスト5」には入りませんでした。私が見ても前号にはとても素敵な作品が多く、一方で私の写真は誌面では平凡に見えましたので、ま、順当な結果と言えましょう(笑)。2003年11/12月号以降に掲載された作品は全てベスト5入りしていたので、その記録が途切れた事は少し残念ではあります...。
今回掲載された夜明け前の霧の写真も、誌面では平凡ですね。色がくすんでいるし、原板では画面全体にある霧がオレンジとパープルの淡い光のグラデーションを描いているのですが、誌面には殆ど再現されていません。かつてデジタルと銀塩の画質が云々という議論がされた事も有りますが、最近の印刷の質の悪さはそれ以前の問題と思います。今回もベスト5入りはまず無いでしょう。
それから、思わぬところで私のサイトが紹介されていました。157ページ右下なのですが、前号までで実力認定証ゴールド賞を獲得された方の受賞コメントに、私の掲示板の事がURL入りで書かれています。2006年度になり私自身も必撮応募を再開し、掲示板を通じてフォトテク応募仲間で楽しい会話をして来たのですが、それが受賞された方にも応募する楽しさを感じて頂き、めでたく5号で6枚掲載という偉業を成し遂げられました。私の記憶の限りでは今回受賞された方は掲示板に書き込みをされていないと思います。私の掲示板がROMの方の琴線に触れたことをとても嬉しく思いますし、心から「受賞おめでとうございます」と申し上げます。
さて、私も実力認定証ゴールド賞(2006年1/2月号から2007年11/12月号の二年間で必撮に6枚掲載)を目指して、初年度4枚掲載と順調に成果を挙げてきましたが、突然のルール変更で受賞が不可能になりました。目が点、唖然、憤慨、おいおい..等、色々な言葉が昨日来脳裏をよぎっていますが、この件は別途また書くことにしましょう。
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2006年10月18日(水) |
呉越同舟カタログ |
先日面白いカタログを入手しました。オリンパス、パナソニック、シグマ合同のフォーサーズマウントレンズの総合カタログです。2006年9月時点で発売中のレンズを、メーカー毎ではなくカテゴリーや焦点距離毎に並べたカタログで、買い手側はメーカーの事を忘れてレンズを選ぶ事が出来ます。少数の例外を除いて、純正メーカーのレンズしか使えない(とボディメーカー側は主張してきた)一眼レフにとって、このカタログは一つの理想を示唆していると思います。
一方で、例えばEOSマウントであれば、キヤノン、シグマ、タムロン、トキナー、フォクトレンダーのレンズが現在入手可能。ニコンFマウントであればニコン、シグマ、タムロン、トキナー、フォクトレンダー、カールツァイスZF、一部のロシアレンズが入手可能であり、加えてボディ側もニコン、フジ、コダック、ホースマン(デジフレックス)と思いつくだけで4種類のボディメーカーがあります(もっと有るかも)。だからこれらのグループの機材を一同に掲載したカタログが有ったら面白いだろうなぁ、嬉しいよなぁ、と思ってしまいました。もちろん、フォーサーズとは異なり、純正以外のメーカーのレンズ使用を半ば禁止してきたキヤノンやニコンにとって、この様なカタログは呉越同舟、殆ど犬猿の仲に近いので、あり得ないでしょうけどね〜♪
さて、フォーサーズのカタログに話を戻すと、少し気になったことが一つ有ります。三つのメーカーのレンズがズーム/マクロ/単焦点、広角〜望遠とカテゴリー順に並べられているのですが、殆ど重複がありません。焦点距離がほぼ完全に重なるものだと開放F値が1段ぐらい違っていたり、ズームレンズだとズームレンジがずれていたりしています。まだ一本しか出ていないパナソニック/ライカは別としても、豊潤なバリエーションを持つシグマが、まるでオリンパスのズイコーデジタルを避けるようにフォーサーズマウントレンズを設定しているのは、あたかも陰でオリンパス側の圧力がシグマに働いたかのような印象を受けます。まあ単なる危惧で有ることを祈りましょう(笑)。
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2006年10月16日(月) |
マンフロットのナットカバーがやって来た |
マンフロット055CB用のナットカバー(クイックレバーの締まり具合を調節するナットの緩み止め)を受領してきました。まだ一つだけで、残りの四つは後日届きます。これで取りあえず、クイックレバーの緩みから開放されます。現場で緩んでしまうと脚が固定できなくなって、三脚が二脚になってしまいますから(ーー;
この小さなプラスチック部品を入手するのに二ヶ月半以上....流石はイタリア!
改めてパーツ袋のラベルを見ると「NUT COVERS SET OF 5 PCS」の文字が..やっぱり5個セットじゃん!さ、流石はイタリアァァァァ!!?、それとも浅沼商会さんの装填ミスかな??
右の写真は思い立ってフラットベッドスキャナでスキャンしたものですが、平面的なものだとデジカメよりも綺麗ですね(笑)。
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2006年10月14日(土) |
必撮図書カード |
今日は二年前に亡くなった弟の三回忌で、大阪まで行っていました。帰宅してみれば、フォトテクニック編集部から図書カードが届いていました。2006年9/10月号必撮掲載の謝礼です。以前は掲載号発売から図書カードが届くまでもう少し早かった気がしますが、今回は次号発売目前の14日になってやっと着きました。恐らくは「次号で掲載されなかったら、この図書カードでフォトテクニック誌を買いなさい」という編集部の無言のメッセージかも知れません(笑)。
実はもう少し早く届くものと思って買う本(モネの画集)を決めていたのですが、遅かったので現金で支払ったのでした。次号発売まであと数日ですから、編集部の無言のメッセージは実現しそうです(^o^)。
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2006年10月11日(水) |
浅沼さんからの連絡 |
マンフロットのナットカバー5個を注文したら、1個しか入荷せず、しかも値段は5個735円の筈が1個525円だった。というのが10月8日(日曜日)の話題でした。三連休が終わり、今日浅沼商会と連絡が取れました。やはり先方の発送ミスの様で、至急残りの4つを送り、代金も合計735円で良いとの事でした。ただ入荷には数日かかる見込み。少なくともイタリアに再発注でなくて良かったです。
永らく格闘したコトラーのマーケティング・マネジメント(基本編)、やっと読み終えました。最終章(17章)はインターネット販売の事が多く書かれていて、私は世界を股にかけてインターネットショッピングを楽しんでいるので、楽しく読むことが出来ました。しかし全体としては読みにくい書籍である事に変わりはありません。
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2006年10月10日(火) |
買うべきか、買わざるべきか |
普段あまり欲しいとは思っていないけど、いざ目の前に現れると欲しくなるレンズってありますよね。某カメラショップにそのレンズが出現して、値段を聞いたら、相場よりは安そうだけど絶対額は気軽には買えないお値段。福澤さん5人弱...
このレンズでないと撮れない写真があって、それを使うシーンも思い浮かぶのだけど、似た画角のレンズは持っているので何とかなる、と言えばなる。...などとあれこれ考えつつ、自宅に帰ってから中野あたりの価格を調べると、こっちの方がかなり安い。じゃ買おうか...と思ってそのカメラショップに電話したら、話し中だった。
一旦電話を切ってから、またあれこれ考えているうちに二日が経ってしまった(笑)。多分もう無いかなぁ。それに熟考している内に無くても良いかという気分にもなってきました。やっぱ見送りかな(笑)。
同時にキスデジタルNの中古も福澤さん3人であってクラッと来たけど、別に慌ててデジ眼が欲しいわけじゃないし、サブ電子ダイアルの無いEOSを使う気があまりしない。一つの用途としてケンコーのスライドデジコピア(定価21,000円)を使ってスキャナ代わりにするのが思い浮かぶけど、ネットで調べると評判は宜しくない。素直にフィルムスキャナかフラットベッドスキャナ買ったほうが良いみたい。こっちも見送りかな..(と言うよりも、二日経ったから売れたでしょうね)。
こうやって機材は増えず、貯金は増える(笑)
数日格闘しているコトラーは、現在367ページ。残り50ページ弱です。
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2006年10月8日(日) |
そりゃ無いでしょ、浅沼さん |
7月23日のダイアリーで書いた話題ですが、マンフロットのナットカバーを紛失したのでT町から発注しました。T町が発注した先は当初マンフロットの(当時の)代理店、本庄だと思ったのですが、実は浅沼商会でした。現在マンフロットの正規代理店はボーゲンイメージングに移っており、浅沼商会は正規代理店では無い筈ですが、LPLブランドでマンフロットの三脚を販売しており、その流れで部品も手配出来るのでしょう。
本題に入る前に、マンフロットのナットカバーをもう一度御覧頂きましょう。水色の矢印の先に付いているプラスチック部品がそれで、クイックレリーズレバーの締まり具合を調節するナットの緩み止めです。黄色い矢印の先がナットカバーを紛失した場所で、ナットが剥出しになっています。
7月27日に浅沼商会から連絡が来た時は単品売りは無く、5個セットで735円との事でした。一方で価格を聞く前の私からT町への指示は「予備が欲しいので500円で買えるだけ買って下さい」でした。少し予算オーバーですが、5個で735円ならまあいいか..と発注したのでした。この際には浅沼商会から送られてきた部品カタログまで添付しての発注です。
そして発注から2ヶ月半も経った昨日になってやっとT町に入荷しましたが、届いたのはナットカバーが一つだけ、価格は525円でした(こんな小さなプラスチック部品が!!)。これでは話が違いすぎますし、そもそも発注した部品と異なる梱包形態、数量の商品納入ですから契約違反です。早速文句を言って、注文通りの品物を入れてもらう事にしました。しかしそれ故にまた2ヶ月半も待たされては適いません。どうなることやら....
今日は朝から晩まで本を読み続けました。昨日のダイアリーで読みにくいと酷評した、コトラーのマーケティング・マネジメント基本編です。昨晩までで70ページ読んでいて、今日は朝8時半から、食事と小休止を除いて読み続けましたが、21時30分時点で到達したのは310ページ。まだ120ページも残しています。翻訳の文章が日本語として稚拙で、殆ど英語の構文のままなので、同じページを何度も読み直さないと「文章」を理解できません。書いてある内容は簡単な事なのでマトモな日本語ならとっくに読み終わっているのになぁ...
翻訳物の書籍は結構読むので、日本語の出来にはうるさいKENです(笑)。もう一つの音楽サイトの方がその筋では知られている為もあり、新しい書籍が発売される前に著者や翻訳者の方から連絡を頂く事があります。その関連である翻訳者の方に本を拝読した感想として「翻訳を感じさせないほど、良い日本語ですね」と申し上げたら、「そういう苦労を分って貰える人って少ないんですよね〜」と逆にお礼を言われてしまいました。翻訳も通訳も、外国語を直訳したのでは失格で、その文章をネイティブの人が聞いて頭の中に抱くイメージや感情を、そのまま我々日本人が頭の中に抱くであろう日本語に変換しなければ仕事に値しません。
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2006年10月7日(土) |
コスモス撮影を阻むもの |
コスモスの季節になって、ネット上にも今年の綺麗なコスモスの写真が掲載され始めました。私も当然撮影に行かなければ....と思うのですが、今年は行けそうに有りません。
9月16日のダイアリーに少し書きましたが、会社の長期研修を現在受けています。これは企業経営全般に渡るもので、講義、演習、自主テーマによるプレゼンテーション、共同研究、その他諸々...のカリキュラムが組まれていますが、通常業務と同時並行にこなさねばならぬので、内容は少し暴力的です。講義に先立ち関連書籍を予習する必要があり、既にリーダーシップと人材開発論、決算書関連の本を読みました。200〜250ページの本なら一日で読むようなペースです。そして今日から取り組んでいるのがマーケティング。課題図書は「フィリップ・コトラー著 マーケティング・マネジメント(基本編)」。この本のオリジナルは邦訳版で950ページの分厚い書籍ですが、基本編は簡略版で430ページほどの本です。マーケティングのバイブルと呼ばれるこの本は、しかし読みにくいです。簡単な内容を回りくどく、洩れの無いように微に細に渡って解説するのでさっぱり頭に入ってきません。コトラーがいけないのか、翻訳した人の力量なのか、悪書ですね。私はマーケティングを仕事にしており、書かれている事の大半は理解済みなのでまだ救われますが、マーケティング外の人は「強力な睡眠薬だ」と申しておりました(笑)。研修主催者の善意で分厚いオリジナルではなく、半分以下のページ数の簡略版が選ばれていますが、簡略版の意図は事例研究を教師側に任せる為に事例を殆どカットした所にあるので、書いてある内容のイメージが極めて掴みにくいです。
しかし、それを差し引いてもこのマーケティング・マネジメントって読みにくいと思います。実は30代前半に企業戦略やマーケティングの猛勉強をしたことがあって、当然この本(オリジナルの方)も読もうとしたのですが、斜め読みしただけでその稚拙な文章構成に飽きて、他の本に手を伸ばしました。マイケル・E・ポーターの「競争の戦略」「競争優位の戦略」を初め、ミルトン・ラウエンスタイン、ピーター・ドラッカー、大前建一、堺屋太一、一倉定、田辺守...総計数千ページの書籍を読んだのでした。同じコトラーでも「ニュー・コンペティション」は比較的面白かったので完読しました。参考までに前述の著者の中で一番面白くて頭にスイスイ入ってきたのは、一倉定さんの「一倉定の社長学」。一冊1万円以上するシリーズ物で、全部買うと10万円を超えますが(もちろん、図書館で借りました)、主に中小企業の社長さんの生態を題材としながら、経営全般の事を映画「男はつらいよ」的な人間味溢れる情景描写で書かれていたので、思わず全部一気読みしてしまいました。
そんな中で最も有名な「マーケティング・マネジメント」が最も読みにくかったのですが、それを今ごろ強制的に読まされるとは夢にも思わなかった(~_~;)
来週、再来週と週末出張だし、明後日の体育の日は出勤なので、明日までに読み終えなければ...orz
コスモスは精々来週末までが見頃なので、やっぱり撮影には行けそうに無いですね。なお、マーケティングが終わると、次は企業診断の本を読まなければなりません...
読書の秋とは言うけれど、撮影の秋でもあるんだぞ〜!!
今から紅葉撮影が心配だぁ..(−。−”)ボソ
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2006年10月6日(金) |
広島市は風の通り道 |
今日は台風16号を吸収する形で発達した低気圧により、東日本を中心に台風並以上の強風と大雨に見舞われた日です。遠く離れた広島に住む私も朝5時頃に風の音で目を覚ましました。ふと表を見ると木々が烈しく揺れて、台風のような強風が吹いていました。
アメダスをチェックすると、広島市の平均風速(最大瞬間風速ではありません)は14時台の風速15m/sをピークに8-15m/sの数字が朝5時からこの文章を書いている23時までずらりと並んでいました。周辺の都市のアメダスをチェックすると、岡山や山口はもちろん、隣町の呉市、内陸の三次市など何処を見ても、二桁の風速を記録している場所はありません。また瞬間最大風速28m/sを記録しトップニュースで報じられた東京でも、この日の平均風速の最大値は17時の12m/sです。
以前から感じていた事ですが、広島市は瞬間最大風速のニュースでは中国地方で必ず名前を挙げられます。リンゴ台風と呼ばれて広島市を中心に甚大な被害をもたらした平成二年の台風19号で瞬間最大風速58.9m/s、平成16年の台風18号では瞬間最大風速60.2m/sを経験していますが、この時の台風の位置は必ずしも広島市に近くはありませんでした。広島で風速が高まるのは、広島湾から広島三角州に向かって如雨露を流れる水のように風が集まるからかな?と思っています
。しかし今回は低気圧が南東側にあったので風は北風で、台風が暴風をもたらした際の南風ではありません。多分山間部を通過してきた風が海に向かって拡がっている広島平野を駆け抜けるときに、風速が強まったのでしょう。
広島市を起点に撮影活動している私は、自然と夜明け前〜日の出直後の撮影が主体になりました。これは日の出直後までの時間が凪で、無風である事が多いからです。しかし日の出後1時間も経つと存在感のある風が吹き出します。ある意味で風の通り道に住んでいる為に、風景撮影には不利なのかも知れません。だから広島●●写真倶楽部(仮称)の方達もみんな早起きしましょうね。
台風の風に話を戻せば、私のマンションは市内の小高い丘の頂上にあり、部屋が6階なので海抜が60mぐらいのところに住んでいます。最大瞬間風速60.2mを記録した台風18号のほぼピークの時に玄関から表にでて、情景を眺めたことがありますが、風に乗って雨、木の葉、ゴミ類が飛ばされているので視覚的に標高と風速の関係が手に取るように分りました。当然ですが地表付近の風速に比べて高い位置の風速は段違いに速いです。おまけに丘の頂上なので、風が丘沿いに登る時、ベルヌーイの定理によって風速が加速されるため、私の部屋付近の実際の風速は、広島地方気象台発表の風速よりも相当に速いのだろうなぁと思ってます。気象台は市内中心部に在り、海抜はもちろん余りありません。瞬間最大風速58.9m/sを記録した台風19号の、広島地方気象台が最大風速を記録したという正にその時間、ベランダの窓から風上方向を見ていましたが、まるで飛行機のコックピットから表を見るような凄まじい情景でした。その次の瞬間ベランダの隔壁が一瞬にして砕けて飛び散り、私と家族は恐怖感を覚えてリビングよりも奥の部屋に引きこもったのでした。その時のベランダでの実際の風速ってどのくらい有ったのかな??隣の家の屋根は飛びましたからね。
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2006年10月3日(火) |
結構美味しい300mmマクロ |
9月23日にジャンクで購入したSIGMA AF70-300mm F4-5.6 DL MACRO SUPER。AFも絞りも壊れていて、MF,開放でしか使えないレンズですが、彼岸花撮影で使ったら、ボケ味が結構良くて気に入りました。2〜3m離れた花を撮影すると、背景に二線ボケが出て画面が少しザワザワしますし、解像度、抜けの良さなどはEF70-200mm F2.8L辺りに当然敵わないのですが、彼岸花を画面からはみ出る位に大きく撮影する状況では、EF70-200mm F2.8L USMよりもボケが素直に感じますし、解像度差も気になりません。300mmの時に限り1/2倍まで撮影出来るので、本格300mmマクロとしての実力の片鱗を見せてくれました。
ところで9月23日の日記で「描写や使い勝手が気に入れば、上級の70-300mm F4-5.6 APO MACRO版を探すのも悪くありません。」と書きましたが、マクロ撮影専用レンズとして捉えた場合、MF、開放オンリーで困らないので、買い替え意欲は減退しました(笑)。
(左の写真)300mmの時に鏡筒左(写真ではほぼ正面)にあるスイッチを切り替えるとマクロモードになり、鏡筒がここまで繰り出されます。レンズ収納時の殆ど2倍の長さですね。同じDL MACRO SUPERでも後期型は200〜300mmの間でマクロモードが使えて一層便利になっています。
(右の写真)このレンズによるマクロ撮影写真。背景のシベが二線ボケにならず、画面が柔らかくまとまっています。この状況は本格マクロでも二線ボケになる事が多いし、300mmマクロは遠い花を拡大撮影出来るので、状況を限定すれば使いやすいレンズと言えます。ただ、周辺減光は大きいですね。
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