今月の話題
風景写真誌
スパム対策最前線
電子か電子でないか
出ましたね
何が出るのか?
フォトテク応募作品の選定終了
久々のフォトテク掲載
アングルファインダーCにマーキング
EOSマウントアダプターと無限遠
朝飯前の掛頭山と千町原
SIGMA APO 50-150mm F2.8 EX HSM他
Macの価値って?
Macに冷たいアップルコンピューター
外堀から埋める
またもピント問題
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隔月刊・風景写真2006年9-10月号を購入しました。前号の時はお値段の立派さに負けて買うのを止めましたが、今号には月夜の写真の特集「月の下で 森光伸」があったので買いました。
月夜/月光の写真はいつか真面目に取り組んでみたいと思っているテーマですが、撮影好機が限られるのと、撮影が徹夜に近い状態になりがちなので踏み出せないでいます。しかし、いつかきっと...という事で、自分のモチベーションを上げるために買いました(笑)。月光写真と言えば石川賢治さんや、今回特集になった森光伸さんが有名ですが、お二人の写真スタイルはかなり異なり、比較的素直に写される森さんに対して、石川さんは月そのものよりも月光を使って情景を幻想的に描かれています。私の好みは...石川さんのスタイルかな?
月夜の写真を撮ろうと思うと、欲しくなる機材があるんですよね〜。タイマーリモートコントローラーTC-80N3。定価16000円(税抜き)。しかもこれ、撮影に使うカメラの台数分必要だし...(長時間露光になる夜間撮影は、複数台のカメラで同時撮影しないと効率が悪いです)。う〜〜(--;
さて、初めて買った風景写真誌ですが、イイですね♪。何が良いかって、まず印刷の質が良くて、写真がとても美しいです。それに誌面が大きいので写真サイズも大きく、写真の細部までキッチリ表現されて、風景写真の醍醐味が伝わってきます。中判カメラで撮られた写真が数多く掲載されていますが、これだけの誌面の大きさと印刷の質があると、35mmに対する中判の優位性がハッキリと表現されるので、定期購読などすると中判カメラ欲しい病に間違いなく感染します。それも極度の重症患者に(笑)。またこの本は風景写真密度100%ですから、掲載されているネイチャー写真の量がフォトテクニック誌とは段違いで、自ずと作品の質も粒ぞろいになり見ごたえがあります。この本を見ていると己の写真世界の偏狭さが見えてくる気がしました。更にこの本の良さは...デジタルに侵されていない事でしょうか。ドンドン縮小しつつある銀塩写真の世界の最後の桃源郷かも知れません。銀塩派を自認する私もこの桃源郷で暫く過ごしてみたいものです....が、中判カメラ欲しい病を避けるワクチンが必要ですね。私の場合、今のところ安価に揃えた大判カメラが有効なワクチンとなっている様です。
さて、銀塩世界の桃源郷の風景写真誌ですが、ひとつ大きな問題が。扱っている本屋が極めて少ないのです。広島駅南口には超大型書店が三つありますが(ジュンク堂、フタバ図書GIGA、廣文館駅ビル店)、この本を置いているのはその内の一つ(廣文館駅ビル店)だけ。手に入りにくいフォトテクニック誌ですらこれら大型書店なら何処でも置いてあるんですけどね。
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2006年8月28日(月) |
スパム対策最前線 |
全く新しいディレクトリに掲示板を新たに設置して、既存のページから普通にリンクして、最初のスパム投稿が来るまで何日? そこで実験してみました(^o^)
答えは、11日と11時間でした。最初は海外からの投稿でした。敵も良い仕事してますね(笑)
という事で、掲示板へのスパム対策をきちんとしておかないと、仲間内で話題が盛り上がる前にスパムで盛況になってしまいます。自前のサーバースペースにKENTさんのCGIを設置出来る方なら、issoさんのサイトで公開されている対策CGIがお薦めです。その殆どのCGIが8月26日にメージャーアップデートがされましたので、変更内容をちょっと見てみましたが...
いやぁ〜、凄い!
私も少しスパム分析しまして、幾つかの拙いアイデアをissoさんに御提供しましたが、それも折り込まれ、私の物ではない偉大なアイデアも多数折り込まれて、無敵とも言える要塞になっています。それでいて拡張オプションを使わなければ、一般の人には何ら存在すら感じさせないものになっています。これまでつぶやき等で何度もお薦めしてきましたが、ここは今一度、いや今百度、お薦めしておきます。
私の複数のサイトでissoさんのCGIを使っていますが、フィルターを通過できるスパムはゼロですね。
なお、スパム側も最近は進化していまして、issoさんの初期型CGIのデフォルト状態だとフィルターを通過できる物が出て来ました。最新CGIならデフォルトで何ら問題ありませんが、初期型CGIからの更新が面倒な方は、アクセスから投稿までの最小時間を10秒以上にしておいた方が良いです。
issoさんのサイト↓
http://antispam-bbs.xii.jp/index.html
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2006年8月26日(土) |
電子か電子でないか |
一昨日発表されたEF50mm F1.2L USMのフォーカスユニットが「電子リングUSM」か只の「リングUSM」か?某所で色々と議論されています。某ネット記事上に「電子リングUSM」と書かれたのですがメーカーサイトは明言しておらず、実物に触った人も居ないので事実はまだ誰にも分りません。USM(超音波モーター)はもちろん電気駆動なので全てに「電子」という冠がついても不思議は無いのですが、しかしキヤノンのUSMにおける「電子リングUSM」と「リングUSM」には大きな違いがあります。
フルタイムマニュアルが可能な一般のリングUSMは、ピントリングとフォーカスユニットが差動メカを介して常にメカニカルに連結されており、MFの時に超音波モーターは作動していません。だから万一超音波モーターやAFの信号系統が故障しても、MFレンズとして使えます。一方の電子リングUSMの場合は、ピントリングとレンズのフォーカスユニットは完全に分離されていて、ピントリングの回転角をパルスセンサーで読み取って、その回転角に相当する量のレンズ駆動を超音波モーターで行います。だからMFでもAFでも常に超音波モーターが動いており、モーターが故障すると一切のピント調節を受け付けなくなり、このレンズは只の硝子の塊と化してしまいます。
電子リングUSM方式のレンズは常にモーター駆動しているので、一般のUSMに比べると実質寿命面で不利である事は容易に想像がつきますが、加えて電子リングUSMをこれまで採用してきたEF50mm F1.0L, EF85mm F1.2Lが共に全群繰り出し方式で、超大口径の巨大なレンズユニットを常に駆動するものだから、AFは遅く、モーターへの負荷も大きいので耐久性が永遠とは言えなかった歴史があります。聞くところに拠れば、これらレンズの電子リングUSM交換は、レンズユニットもろとも交換になるので、修理費がおよそ20万円(50/1.0L)、10万円(85/1.2L)になるとのこと。
そんな情報が丁度一般的になった矢先のEF50mm F1.2L USMの発表で、多くの人達が「電子」かそうでないかに戦々恐々としてるのでしょう。本日現在はメーカーからの情報に「電子」の文字はありませんが、事実は如何に??
カビや曇りに気をつければレンズ光学系の寿命は極めて長いですが、USMの寿命は光学系程には長くないのが一般常識。もし電子リングUSMだとすると、将来中古が安くなっても手を出したくないですね。私は基本的にMFしか使わないので、AFが壊れてもMFで生き延びる事の出来るレンズには大きな安心感があります。
※電子リングUSMを採用したレンズはEF50mm F1.0L, EF85mm F1.2L以外にも沢山あります。興味のある方は調べてみて下さい。
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2006年8月24日(木) |
出ましたね |
うわさ通り、キヤノンからデジ眼と新レンズ2本が発表になりました。
EOS Kiss Digital X
待望のゴミ取り機能がついてデジ眼最大の懸念事項が軽減されました。これなら私も...いえ、買いません(^^;。
1010万画素になって、画像サイズ(3888×2592ピクセル)を見ていたら、現在使っているフィルムスキャナの最高解像度とほぼ同じなんですよ。デジカメ/デジ眼にスライドコピアを付けてポジフィルム複写すると、スキャナとして結構な性能が出るらしいのと、当然ながらスキャニングスピードが速いので(普通のスキャナは1コマ1〜2分ですが、カメラ撮影なら1/xx秒ですよね(笑))これならスキャナ代わりに買っても良いかなぁ....いえ、買いません..あ、多分...でもそのうち(笑)。
巷にはAPS-Cで1000万画素を越えるのは画質面での議論があるみたいですが、コンデジが既に1000万画素になってきたので、デジ眼としては越えざるを得なかったボーダーなんでしょうね。同時に1000万画素のPowerShot A640も発表になりましたし。
ネーミングの「X」は、アイデア切れでここに来たか、という印象。次はどうなるのでしょう。XIIとか、XNとか..
EF50mm F1.2L USM
とうとう出た、と言うべきか、環境時代が F1.0を葬り去ったと言うべきか。実用的にはF1.0よりもF1.2の方が使いやすいでしょうけど、カリスマ性が無くなりましたね。それにしても高いなぁ。研削非球面レンズを使っていないのに185000円は、研削非球面レンズを使った一つ前のEF85mm F1.2L USMに匹敵する値段です。また高い分、USMメカニズムの耐久性と修理コストが気になります。EF85mm F1.2L、EF50mm F1.0LはUSMが壊れると修理費が各々10万円、20万円コースらしいので中古は要注意です。これらのUSMは電子リングタイプで壊れるとMFすら出来ませんし、部品枯渇で修理不能の日も近いとの噂も...。さて今度のEF50mm F1.2Lは如何に?幸い只のリングUSMの様で、カタログに電子リングUSMとは書いてありません。耐久性&修理費の結果が分るのは5〜10年後??
EF70-200mm F4L IS USM
私は常に三脚を使う人なので余り興味はありませんが、一般的には待望のIS化でしょう。サイズが大きくならなかったのは立派。他社がボディ内蔵手ぶれ補正を採用してきたのでISのバリエーションを増やすのがキヤノンの緊急課題なのでしょうね。
一般的なネイチャーにはやはりEF70-200mm F2.8Lだと思います。一段明るいF2.8は、夜景撮影やボケを活かした撮影に使用頻度が極めて高いです。ただ山登りの様な機材を軽くしたいジャンルではISも含めて救世主でしょう。
私自身は新製品に直ぐに飛びつくタイプの人間ではないので直ぐに買うことはありませんが、しかし最近になく楽しいニュースでした。
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2006年8月23日(水) |
何が出るのか? |
噂のXデー、8月24日まであと1時間を切っていますが、何らかの情報が世界のどこか(時間からすれば欧州?)で出たみたいですね。
国内の某サイトは繋がらないので、アメリカの掲示板サイトに行ったら、400D (Kiss DNの後継)、EF50/1.2L、EF70-200/4L IS辺りが噂の的になってます。まあ明日になれば詳細がハッキリするので、今日はこの辺で。
しかし、新製品と言えばデジタルばっかりで、銀塩の新機種ってコシナ以外からは出ませんね。でも今回のレンズはうわさ通りなら銀塩でも使えるし、待望とも言えるスペックなのでちょっと嬉しい。買いませんけど(笑)
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2006年8月19日(土) |
フォトテク応募作品の選定終了 |
これを書いている時点で日付が変わってしまいましたが、一応8月19日のダイアリーです。
フォトテクニック誌2006年11/12月号への必撮応募作品の選定をしました。数カ月前から「月末消印有効→月末の少し前(今月は30日)東京必着」へと締め切りが早くなっているので、雑誌発売から応募までが非常に慌ただしいです。今回応募は11/12月号という事で、晩秋〜冬の作品が相応しいのですが、この季節、私はあまり写真を撮っていないんですよね。私の車は2WDのノーマルタイヤ。スタッドレスタイヤが欲しい欲しいと思いつつ、狭いマンション暮らしでタイヤを置く場所が無いので買えずにいます。だから冬場は冬らしい場所に殆ど出掛けていません。
という事で、撮影は晩秋〜冬では無いけど、晩秋ぐらいには見える季節感の無い作品 〜霧の写真〜 にしました。
ちょっと気が早いですが、その次の2007年1/2月号も冬の作品が相応しいですね。でも完全にネタ切れ。ひょっとしたら風景&ネイチャー部門をパスして、テーマ部門でお茶を濁すかも知れません。ちなみに1/2月号のテーマは「和」。ワッ!?..そんな写真無いぞ〜、今から撮るかぁ(^^;?
※次号11/12月号テーマは「赤い」です。お間違えの無いように。
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2006年8月18日(金) |
久々のフォトテク掲載 |
今日の夕刻にフォトテクニック2006年9/10月号がメール便で届きました。応募作品が久しぶりに掲載になったようです。
さっそく本を開いてみると、必撮・風景&ネイチャー部門の扉ページに紅葉の写真が掲載されていました。比較的大きく掲載されたので嬉しさもひとしおです。2006年度は1/2月号、3/4月号と連続して掲載されて幸先の良いスタートを切りましたが、5/6月号、7/8月号はかすりもせずに落選だったので、このまま一年が終わってしまうのでは?という焦燥感がありました。しかし今回の掲載で何とか年間打率5割を達成です。最低5割を維持しないと、2006-2007年度で6回掲載者に贈られる実力認定証が貰えませんので(^^;
今回応募したのは、向日葵の作品と紅葉の作品の二枚ですが、9/10月号という事もあり紅葉が選ばれたようです。もちろん作品の出来の違いもあると思いますが、同じページに掲載された写真は彼岸花ですし、大掲載も紅葉作品でした。丹地さんは書籍の季節感を大切にされるようです。
ちょっと気になったのが、撮影データが誤って掲載されている点。カメラ、レンズ、フィルムは合っていますが、正しくは「絞り開放(F3.5)、絞り優先AE、補正なし、二重露出」が「プログラムAE、二重露出」と記されてしまっています。間違ってもプログラムAEで撮れる写真じゃないので、見る人が見たら変に思うでしょう。
実は今号の風景&ネイチャー部門の大掲載の方のお名前と御尊顔を印象深く覚えていまして、2004年1/2月号を引っ張り出しました。案の定、私の作品が最初に扉ページに掲載された時の大掲載の方と同じでした。とても奇遇です...と言うよりも、この方には敵わない、と言うべきかな(笑)。何はともあれ、嬉しい掲載です。
※考えてみたら、編集部から事前に連絡が無く、店頭の書籍や献本で初めて掲載を知るのは2003年9/10月号以来3年ぶりです。ハラハラドキドキでした。
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2006年8月17日(木) |
アングルファインダーCにマーキング |
アングルファインダーCは私にとって欠かせない道具ですが、脱着するたびに視度調整がずれてしまう点が使いにくいですね。自分の視度位置でテープなどで固定したくなるのですが、倍率切替を行うと視度位置が動くのでそれも出来ません。
アングルファインダーCはマクロ・ローアングル撮影だけではなく、倍率を2.5倍にして夜明け前の撮影などでのピントチェックにも使います。しかし真っ暗な中で視度調整するのは至難の業、倍率1.25倍時はファインダー内表示を使って出来ますが、2.5倍時はファインダー中央部しか見えず、一方ファインダーに写し出される景色は真っ暗なので、殆ど不可能なのです。止む無く1.25倍時と同じ視度位置でピントチェックしたりするのですが、先日の掛頭山撮影でピンボケ写真を数枚作ってしまいました。
そこで、暗闇でも簡単に調整できるように、自分の視度位置にマーキングをしました。簡単な工夫ですが、これで暗闇でも使いやすくなるでしょう。
左側が2.5倍時、右が1.25倍時の視度位置です。これだけ視度位置がずれます。暗闇でも簡単に調節できるように、大きめのマーキングにしました。
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2006年8月16日(水) |
EOSマウントアダプターと無限遠 |
昨日撮影したポジの現像が出来上がってきました。テストがてらプラナー T* 85mm F1.4で霧の海撮影をしましたが、20倍のルーペでチェックするとピントが僅かに来ていません。もとより開放でのピントは不安なのでF4まで絞って使い、ピントリングは無限遠位置でしたが、僅かなピンボケでした。
実は、無限遠が微妙に出ない事はレンズを買った時に気付きました。コンタックス-EOSマウントアダプターを2種類持っていますが、どちらを付けても無限遠まであと一歩!という感じです。スーパープレシジョンマットを付けたEOS3で、自宅から見える夜景(街明かり)でピントチェックすると、ビシッとピントが来るのは30mぐらい迄。2〜3km離れた隣町のショッピングセンターの照明は、僅かに像が大きくなってしまいます。絞り込んでゆくとその像が明確に小さくなるのがピンボケの証しですが、それから判断するとF8以上まで絞り込まないと安心できるピントにはならないようです。
私の持っているアダプターは近代の様な有名メーカー品ではなく、ネット上で売られている安価な物なので精度問題があるのかも知れません。しかし全く異なる業者から異なる外観の物を買って、二つとも同じように無限遠がずれていました。原因は他にあるのかな??プラナー85mm F1.4でもゾナー135mm F2.8でも同じ症状なので、原因はレンズ側では無いとは思います。
無限遠の来ないアダプターと同じ業者から購入したニコン-EOSマウントアダプターは、無限遠を通り過ぎる「オーバーインフ」になっています。こちらは必ず無限遠が出るので、どうせ寸法誤差があるならオーバーインフにしておいてくれると助かりますよね。
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2006年8月15日(火) |
朝飯前の掛頭山と千町原 |
一人暮らしをしている娘がお盆休みで帰省しているので、親バカパパは家でゆっくり寛いでいますが、どうも気分が優れません。朝ゆっくり起きて、何となくパソコンに向かうだけで殆ど何もせずに一日が暮れると却って調子が悪いですね。それでは...という事で、今朝は掛頭山まで撮影に行ってきました。
起床は朝2時。睡眠時間は2時間です。お盆休み+平日+早朝で殆どクルマのいない道を走り、掛頭山山頂到着は3時50分頃。山頂付近は晴れていて、下界には少なめの霧が見えます。東の空にはオリオン座が輝いていましたが、この日は半月が天頂付近にあり月明かりに邪魔されて星が殆ど見えなかったので、星野撮影をしても多分真っ白になるだけと考えて、昨年の様な撮影はしませんでした。その代わりに月明かりに照らされた霧の海を狙いましたが、仕上がりは如何に?結果が直ぐには分らないのが銀塩撮影の良いところ(笑)。後日のお楽しみです。
そうそう、真っ暗な夜明け前の撮影で使えるかどうか不安でしたが、スーパープレシジョンマットEc-Sを装着したEOS3を持ち出しました。結論は〜F2.8よりも明るいレンズを使い、下界に街灯など点光源でコントラストの高い物があればバツグンにピント合せがしやすかったです。但しファインダーの暗さは相変わらずで、同時に使用した方眼レーザーマットのEOS3と比べるとND4フィルターを付けているかの様です。街灯等ではなく、薄暗い山の稜線でピント合せするのは難しいです。
夜明け前の霧の海を撮影しつつ日の出を待ちましたが、空にはもやが多く、朝焼けは全くありませんでした。カメラ2台にLEEのフードを付けて、ハーフNDフィルターも準備して万全の日の出体制で臨んだのですが、空振りでした。
夜明け前に八幡・千町原を通過した際に幻想的な霧に包まれていたので、日の出にサッサと見切りを付けて、掛頭山を下り千町原に行きました。そこはまだ深い霧の中でしたが、掛頭山の山陰から太陽が昇ってきていたので、急いで目ぼしい情景を撮影しました。太陽が顔を出してから霧が晴れるまでって30分程度しか無いですから。生憎霧の情景は銀塩でしか撮影していないのでお目にかけられませんが、千町原は黄色い花(調べたら「大反魂草/オオハンゴウソウ」と言うらしいです)が満開で、とても綺麗でした。
千町原の霧も晴れて撮影終了が7時。帰宅したのが8時半頃で、家では丁度朝食の時間でした。正に朝飯前のなんとやら、です。
早起きして、身体と頭を動かして撮影してきたら気分爽快、眠気もなくて、今日一日元気に過ごせそうな気がしました。しかし掲示板に撮影報告を書き終えたら一気に眠気が....やっぱり2時間では睡眠時間が足りないですね。という事で、それから昼寝しました。
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2006年8月14日(月) |
SIGMA APO 50-150mm F2.8 EX HSM他 |
シグマの勢いが良いですね。先日Macro 70mm F2.8EX DGが発売されたと思ったら、今度はAPO 50-150mm F2.8 EX DC HSMの発表です。このレンズ、APS-C EOS Digitalだと80-240mm F2.8相当の焦点距離になり、それでいて重さは780g(ニコン用)と軽量なので、使いやすそうなレンズです。鏡筒デザインは幅広のピントリングとズームリングで鏡筒の殆どが占められて、今迄のシグマには無い新しい印象です。
広角系レンズとは異なり、生来のイメージサークルが広い望遠系レンズの場合はフルサイズ対応しようが、APS-Cに限定しようがレンズ設計に余りメリットをもたらさない筈なので、出来ればフルサイズ対応して欲しかったですね。このレンズは50mmという焦点距離を含むので、短焦点側のイメージサークルが苦しかったことは想像できますが、しかし広角系レンズほどの苦しさも無い筈なので、フルサイズ対応はしないとしても、他社の裏をかいてAPS-HのCanon EOS 1D系対応にしたら面白かったと思います(65-195mm F2.8相当!)。またズームリングにスイッチを付けて、75-150mm の範囲ならフルサイズ対応とか、大判レンズの様に絞りとイメージサークルの関係を発表してF4以上でAPS-H対応、F5.6以上でフルサイズ対応とか...ちょっとの工夫で潜在ユーザーを増やせたと思うのですが、どうなんでしょうね >>シグマの商品企画の方。
一方のMacro 70mm F2.8EX DGの方は、シグマのオンラインショップでPLフィルターとフード先端のレンズキャップのセット販売が行われています。そのページはこちら(9/30までの限定なので、それ以後はリンク切れになると思います)。つぶやき168から始まったシグマ・マクロのフードキャップ運動は(そんなのあるかっ!)、益々拡がりを見せているようです(笑)。
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2006年8月13日(日) |
Macの価値って? |
娘が久しぶりに帰省しているので、写真も撮らずにのんびりと自宅で過ごしています。なのでまた写真とは関係の薄い話題でお茶にごし(^^;
8月8日にintelプロセッサを搭載したMac Proが発売されました。通常新しいプロセッサはハイエンドマシンからローエンドへと順次展開されるのですが、今回は逆の順番で、ハイエンドマシンへの搭載を最後に、全てのMacがintelプロセッサ搭載マシンになりました。
これだけなら別に大した出来事では無いのですが、intel Macはクラシック環境(OS9)をサポートしませんので、古くからのマックユーザーにとってクラシック環境が完全に無くなったのが痛いです。MacのオペレーティングシステムにはOS9以前とOSX以降の間に大きな断層があり、OS9上では一部例外と制約はあるものの、System6.0.x時代、漢字トーク7.x時代、MacOS8.x-OS9.x時代のアプリケーションも起動出来ますが、OSXはOSX対応アプリケーションしか受け付けません。この橋渡しをしてきたのがクラシック環境ですが、アップルはこの橋を破壊しました。
私がMacを使い出したのは1980年代後半。最初はオフィスに数台のMacを共用していましたが、自分専用に一台あてがわれたのが1989年発売のSE/30ですから、少なくとも17年間は自分専用マックを持っている事になり、その間に膨大な数の貴重な書類、情報を作成しました。その中でOSXネイティブアプリケーションで開ける書類はExcelと、ごく最近作成したWordやPowerPoint、EGWordだけで、それ以外の大半の書類は既に消滅しているメーカーの物なので開けません。特にマックドローIIはマック史に残る名アプリケーションで、永らく私の会社の書類作成のスタンダードだった為もあり、これで作成した書類の数は千以上に上ります(完全レイアウトフリーで0.05mm単位のレイアウトコントロールの効く書類作成という点でマックドローII以上の仕事をこなせるアプリは、後継のマックドローProを除けば未だに存在しません。その後のアプリは機能強化の名の下に自由度が無くなりました)。また長年のスケジュール管理をアップル純正のHyperCardで行っていましたが、アップルはこの名アプリの後継を出さずにいるので、OSX上では開く事が出来ません。私はこれらのOSX上では開けない膨大な書類を目の前にして、どうすべきか途方に暮れています。文字情報、画像情報だけなら延々としたコピー&貼り付けで既存アプリケーション書類に移せば活用も不可能ではありませんが、レイアウトの妙が語る書類や図表は移行のしようが無いのです(有るかも知れませんが、まだ思いついていません)。
さて、現行Macのintel化が完了し、次期OSのOSX10.5 Leopardの発表がありましたが、LeopardからはWindows XPを起動出来るBoot Campが標準搭載されるとのこと。System6.0.xからOS9.2.2に至る20年近い資産を捨てさせ、アップル純正アプリで作成した書類はすぐさま下位互換性を失わせ、それでいてWindows/Microsoftとは境界を無くして行こうとするMac。Macの価値の大部分はOS9以前の資産活用だと思うのですが、それの出来ないMacを買う意味って何でしょうね?私を含めて「もし資産一式捨て去って再構築させられるなら、Windowsに乗り換えるぞ」と思っているMacユーザーは少なくないでしょう。2007年末は私のパソコンの更新タイミングですが、次もMacにすべき理由を見つけ難くなってきました。
ちなみに私の自宅のMacはPowerMac G4 MDD Dual 1.25GHzの、しかもアップルストアBTOマシンで、OS9起動できる最後にして最強のMacです。中古市場ではとんでもないプレミアム価格で取り引きされています。今後はクラシック環境対応出来るマックの中古価格が暴騰するのでしょうね。最後のG5でも買っておこうか??
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2006年8月11日(金) |
Macに冷たいアップルコンピューター |
最近写真を撮っていないので、話題が写真から外れますが、つくづくアップルコンピューターって会社はMacとマックユーザーに冷たいな、と思います。それはソフトの互換性とOS対応。
一般的には、新しいソフトを買っても最新版では無い少し前のOSでも動くようになっていますし、バージョンアップしたソフトで作成した書類も、少し前のバージョンで使えるようになっています(機能制限がある場合もありますが)。しかしアップル純正ソフトって、発売時点で最新のOSを要求するし、古いバージョンとの相互互換性を悲しいほど斬り捨てています。マックユーザーは全員、毎日のようにOSをアップデートし、新しいアプリやOSが出たらお金を出し惜しみせず直ちに購入しなさい、というのがアップルの販売戦略なんでしょうね。(そのくせ、マイクロソフト系の書類との親和性は素晴らしく保たれています。)
写真の整理にアップル純正のiPhotoを使っています。これはiLifeというアプリケーションパッケージに含まれるソフトです。実は私のMacのメインOSは岩のように安定しているという理由で未だに10.2.8。10.3.9も使っていますが、メモリーとの相性問題があるのか安定性が悪いのです。故に今迄使っていたバージョンは10.2.8に対応したiLife'04です(文字どおり2004年バージョン)。一方iLife'05も持っており、対応OSが10.3.6以上なので10.3.9にインストールしてみました。そしてiPhoto 5 ('05 version)を開くと、いきなりライブラリファイルのアップデートのダイアログが。このアップデートしないとiPhoto 5が動かず、アップデートをするとiPhoto 4 ('04 version)では使えなくなるとのこと。それでは困るので、仕方なくiLife'05の使用を諦めました。
しかしそこからが大変。iLife '05からiLife '04に戻そうとしたのですが、アプリケーションのアンインストールの方法がiLifeヘルプには書かれていません。アプリケーションとプレファレンスファイルを削除してもダメで、バックグラウンドで動く常駐ソフトがあったり、ハードディスクのあちらこちらに関連ファイルがインストールされていたりで、これらが残っていると旧バージョンのインストーラーはインストールを受け付けてくれませんでした。アップルにとって純正ソフトを削除するとか、古いアプリに戻るなんて想定外なのでしょう。
結局検索機能を駆使して大量のファイルを削除し、やっとiLife '04インストーラーが動き、旧バージョンに戻ることが出来ました。アップル純正ソフトに関しては当面新しいバージョンには行けないな〜。というか、細やかな機能アップで互換性やOS使用に制限が出るぐらいなら、最新OSでも古いOSでも動きファイル互換性問題も発生しない古いバージョンの方が良いじゃん( ̄A ̄)ノ
※これを書いている時点の最新バージョンは、OSが10.4.7、iLifeは'06です。アップルコンピューターの販売戦略に思いっきり乗り遅れているKENです(^^;
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2006年8月9日(水) |
外堀から埋める |
7月26日の「プリンターの買い替えか??」に書きましたが、プリンターの買い替えを考え始めています。ただ現在のプリンターでも最低限の印刷は出来るのと、インクのストックがまだあるので急いではいません。年賀状商戦に向けてプリンターが安くなり、魅力的な新機種が投入される秋〜年末が買い替え時と思ってます。
しかし、年賀状印刷の時に慌てないように、KENは外堀から埋める事にしました(笑)。えっ、何をしたかって? 年賀状の宛名印刷のソフトを買い足したのです。現在まで宛名印刷に使っていたソフトはプリンターのEPSON PM-770Cのおまけに付いていた「カラリオ年賀99」です。マック用は当然Mac OS8.x - 9.x用でOSX上では動きません。一方のこれから買うであろうプリンターで OS9.x上で動く機種は極めて希で、私の候補機種の中には一つも有りません。今後の事を考えるとOSX上で動く宛名印刷ソフトを入手しておかないと、プリンターを買い替えても年賀状で使えないことになってしまいます。
入手したのは「宛名職人ver.12」。現行の一つ前のバージョンなので格安でしたが、機能的には勿論問題有りません。通常であれば他の年賀状ソフトから住所録を引き継げる事になっていますが、流石におまけソフトのカラリオ年賀はその中に入っておらず、手動によるコピー&貼り付けで住所録を移転させました。←ちょっと疲れた。
さあ、これで買い替えの準備は万端。あとは現在のプリンターのインクを早く使い切る事ですね(笑)。でも沢山あったりして(^^;
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2006年8月6日(日) |
またもピント問題 |
ここ暫く写真関連の出来事が無いので、更新が進みません。しかし更新の習慣を止めてしまうと益々更新から遠のくので、とりとめも無い事を書いておきましょうか。
先週末の君田のヒマワリの写真が出来上がってきましたが、やはりたいした作品はありませんでした。それよりも気になったのがピンボケ写真がまたあったこと。7月21日の「ピントテクニックの維持」では手持撮影時のピンボケを問題にしましたが、今回は三脚を使い、慎重にピント合わせをしたにも関わらずホンの僅かピント位置がずれているカットが少なからずありました。絞り込んだカットでは問題ありませんでした。
ひとつの心当たりが、今回用いたEOS3はスーパープレシジョンマットのテスト(つぶやき252)でスクリーンを頻繁に交換した機種であること。最終的に通常のレーザーマット方眼スクリーンに戻したのですが、その際のスクリーンの止まり方に僅かな歪みなどがあって、ファインダー上とフィルム上のピント位置がずれているのかも知れません。デジタルだとファインダー上でピント合わせしてから撮影し、画像を見れば簡単にチェック出来るのですが、銀塩はそうは行かないので...取りあえずスクリーンの付け直しをしました。子細に観察するとスクリーンを専用クリップでつまんで、枠に載せた状態では傾いている事が多く、その状態でカメラの脇を軽く叩くとスクリーンが綺麗に枠の上に乗るようです。注意しなくては。
二週間ぶりに給油をしました。その間に御存知のようにガソリン代が大幅値上げになって、請求書の額もビックリする金額になりました。私のクルマのガソリンタンク容量は68Lで、給油ランプがついてからしばらく走って給油すると62〜63L入ります。プレミアムガソリン指定なので、一回の給油で1万円!!
銀塩撮影しているとフィルム代、現像代が気になり、それ故に撮影に出不精になったり、デジタル移行している人も多いと思いますが、実は撮影費用全体に占めるフィルム代はさほど大きな比率を占めません。交通費の方が高いし、機材費も馬鹿にならないですね。一方で同じ論理をクルマに当てはめると、クルマの維持費に占めるガソリン代は実は大したことはなく、一番大きいのが車両代金の減価償却費、次いで保険料/車検代、駐車場代と(私の場合は)続きます。だから出来るだけ走ったほうが1kmあたり経費では安く上がる勘定になります。よってフィルム代を気にせずガンガン撮影し、ガソリン代を気にせずどんどん出掛けることが一番安上がり、という計算にはなります。
※あくまで撮影1コマ当たり、走行1km当たりのお話です。当然撮影すればするほど、走行すればするほど絶対支出金額は上昇しますので御注意を(笑)。ただ趣味との接し方としては、予算の許す範囲で正しい姿だと思います。
しかし暑いですね。この季節になると撮影は夜明け前から7時ぐらいまでが暑過ぎず、柔らかな光にも恵まれて良いです。でも朝が早いのが辛いです。今日も撮影に行こうかとは思ったのですが、体調が優れずやめました。来週はお盆休みで久々に娘が帰ってくるので、撮影がまた遠のきそう。
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