今月の話題
ビック閉店、ミッキー移転
雨なので、スキャニング
OP/TECH S.O.S. Curve Strap
しばらく更新をお休みします
617スキャニング
KENの写真環境、ますます不便に
SIGMA APO100-300mm F4 EX DG HSM
今日は一日スキャニング。フィルム撮影は後処理も大変。
倉橋島・星夜&日の出撮影
photozoneとLensTip.com 〜頼りになるレンズテストサイト〜
長沢の枝垂れ桜
東京カメラショップめぐり
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今日は広島市周辺の超ローカルな話題です。
ビックカメラ・ベスト広島店が5月31日で閉店するので、会社帰りに立ち寄ってきました。
最後の売り尽くしセールをしていましたが、主な商品は既に撤去済みで、テレビやブルーレイなどは無く、売り場も1F〜3Fに絞られていました。カメラも殆ど撤去済み。残り少ない商品も他店舗に在庫を移動して販売可能な商品は5〜10%引き販売で、元々かなり高めの価格設定と合わせてお買い得感は全く無し。但し展示品傷物は半額程度で処分されているものもあり、通常売価11万円超えのスリックの大型カーボン三脚が5万円台と、食指を動かされましたが買いませんでした。代わりにマルミの82-77mmステップダウンリングを購入、少ないポイントも使い切ってきました。
ビックカメラは値段は兎も角、駐車場のあるカメラショップで、コダックE100VSのブローニー5本パックを店頭在庫している広島駅周辺の唯一のお店だったので、今後はE100VSをどこで買うか迷います。キタムラあけぼの店頭には無いので、通販で買い溜めするのが吉かな。
それから、知る人ぞ知る、カメラのミッキーが移転し6月初旬に開店します。旧店舗の営業は既に終えて、新店舗での開店準備がされていました。
新しい場所は広島駅南口から大洲に向かう大洲通りと、荒神陸橋の交差点です。Yahoo地図だと、ここ。
シャッターの下から僅かに覗くショーウィンドウには、レンズが少しずつ陳列され始めていました。店内面積が多少は広くなって、ゆっくり見ることが出来そうです。
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2011年5月29日(日) |
雨なので、スキャニング |
季節外れの台風二号が西日本にやってきて、土曜日から雨続きだったので家でスキャニングしていました。
ここ数週間は母の関連で週末毎に東京に行っていましたので、森湯谷のエドヒガン、小奴可の要害桜、芸北長沢の枝垂れ桜、与一野の葉桜の写真が手つかずで残っていました。しかし今日全てのスキャニングを終える事が出来ましたので、これからまた撮影に専念出来ます。
本日スキャニングした写真の中から、二枚ほど貼っておきましょう。
長沢の枝垂れ桜
与一野の枝垂れ葉桜
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2011年5月28日(土) |
OP/TECH S.O.S. Curve Strap |
5月20日の朝5時に母が亡くなり、葬儀等でしばらく忙殺されましたが、葬儀、初七日供養も滞りなく済ませることが出来ましたので、簡単な話題からダイアリーを再開したいと思います。
出張で使う大型PCブリーフケースがとても重く肩が痛くなるので、新しいショルダーパッドかショルダーベルトを探していました。新宿ヨドバシカメラ本店にあった見本で実際に試してみたら、OP/TECH S.O.S. Curve Strap の印象が良かったので、後日ポイントを使ってネットで買おうとしたら、ヨドバシ.comでは扱っていませんでした・・・・・というのが5月3日のダイアリーの話題でした。
実は5月3日界隈に東京に居たのは母の見舞いの為で、その後も母の容体が安定しなかったので頻繁に東京に帰っていました。最後に生前の母に会った5月18日の、広島に戻る途中で新宿ヨドバシカメラに立ち寄り、OP/TECH S.O.S. Curve Strap を購入してきました。購入金額は3980円です。
奇しくも5月20日未明に急報を受け取り、パソコンと長期滞在の荷物を持って東京に駆けつけた時が OP/TECH S.O.S. Curve Strap の初陣になりまして、存分にその威力を確認しました。結論から言えば、肩への負担感、疲労感がドラスティックに軽減されて、ショルダーストラップごときに4000円も払う価値は十二分にあります。
まず、重くて大きなショルダーバッグを長時間肩に掛ける場合の問題点を、この写真を使って説明しましょう。
バッグが大きくなればなるほど、その幅ゆえにショルダーベルトの取り付けポイントは身体から離れてゆきます(赤い矢印)。その結果ショルダーベルトの角度は垂線(緑色の線)から外に向かって逃げる方向にずれます(赤い線)。一方の肩は当然身体の外に向かって下がっていますから、ショルダーパッドもそのラインに沿って肩に乗ります(青い線)。その結果、ショルダーベルトとショルダーパッドは赤い線と青い矢印が作る角度だけ巧妙にずれてくれないと、肩に余計な負担が掛かることになります。
一般的なショルダーベルトはベルトとパッドが同一角度で取り付けられているので、重いバッグを掛けるとパッドの首側ばかりに重量が掛かり、実際の重量以上に肩を疲労させます。この解決策の一つがカーブしているショルダーパッドで、私が使っているカメラバッグにも用いられています。カーブの外側を首側に持ってくることで自然とショルダーパッドが盛り上がり、肩のラインに沿いやすくなります。OP/TECH S.O.S. シリーズには通常のストレートストラップもありますが、比較したら快適さが全然異なり、カーブストラップの方が良好でした。
S.O.S. ストラップの最大の特徴が、ショルダーパッド部が伸縮自在なネオプレーンで出来ている点。これによりパッドが肩のラインに沿うだけではなく、肩の微妙な凹凸にも完全に追従するので、局所的な当たり感もなく肩全面で重量を支えらて、個人的な印象では肩への負担感は半減しました。もちろんバッグが軽くなるわけではないので足腰への負担は同じですが、肩の局部的な痛みは無くなりました。上の写真でもショルダーパッド部が無理なく肩のラインに沿っていることが分かるかと思います。
外下がりの肩のラインにショルダーパッドを沿わせる方法として、首側が薄く、外側が厚い三角形のパッドを採用する例もあります。私もこのストラップを買うまでは出張用にエツミのトゥルーリープロ・ショルダーパッドという38cm x 8.5cm x 4cmの巨大な物を使っていました。このパッドも外側が厚くなっていて、これを使うと使わないとでは快適性が段違い。しかしこの種のパッドは肩の前後に沿って曲がった時に内側に折りじわが出来るので、どうしても異物感があり、長時間使用時の肩の痛みにつながっていました。
S.O.S.ストラップの場合はショルダーパッド部が伸縮自在なのでシワの発生が無く、この悩みからも解放されました。
使用上の注意点をひとつ。ストラップの裏表を確認して肩に掛けないと、とんでもない事になります。ショルダーパッド裏側はラバーコーティングで滑り止めが施されていますが、表側は滑りやすい素材です。加えてカーブストラップの場合は向きが逆だと肩のラインに却って沿わなくなりますので、裏表を間違えて掛けると、ネオプレーンのゴム効果もあってショルダーパッドが肩から逃げるようにすっ飛んで行き、バッグが落下します。これを防ぐ為には黒色ではなく、スチール(銀色)やネイチャー(柄物)を選べばショルダーパッド表面が簡単に見分けられます。
良いことばかり書きましたが、このストラップにも欠点というか、懸念点があります。パッド部が伸縮するので、歩いていると重いバッグが絶えず、かなりの変位量で上下に動きます。だから服とバッグが擦れて服が傷む懸念があり、高いスーツを着ている時など気がかりです。もう一つの懸念点が耐久性。パッド部が歩く度に伸縮運動を繰り返すので、その内に切れるだろうと思います。仮に耐久性10万回だとしても(その様な情報は何処にも無く、あくまで仮の値です)、1kmで1500〜2000歩ぐらい歩きますので、歩行耐久距離は50〜70km程度になり、10回程度の出張で到達します。実際ネット上には切れたS.O.S.ストラップの記事もありますが、切れるとは言っても外側からほつれてくるようで、ストラップが完全に切れてバッグが落下するような事は無さそうです。まあ、この快適性に免じて消耗品と考えて、切れたらまた新しい物を買うことにしましょう。
当然ながら、カメラバッグにも装着出来ます。
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2011年5月21日(土) |
しばらく更新をお休みします |
昨日母が永眠しました。
葬儀、供養が終わり、心身ともに落ち着くまで更新をお休みさせて頂きます。
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2011年5月14日(土) |
617スキャニング |
今週末は天気が良いので、撮影日よりですが、急遽所用が出来て明日は東京の実家に帰ることになり、撮影に出掛けられません。東京は日帰りとんぼ返りなので、カメラショップ巡りも出来ない予定です。
五月連休中に撮影した写真の現像が上がってきましたので、今日はとりあえず617の写真だけスキャニングしていました。35mmだと読み取りに1枚あたり2分強、レタッチにやはり2分強、合計5分程度の時間が掛かりますが、1.6億ピクセルに達する617のスキャニングは、読み取りに5分以上、ゴミ取りに10分程度、レタッチに5分の、合計20分程度も掛かり、一層の手間が掛かります。でも画面が大きい分、楽しいですけど(笑)。
七塚原高原で撮影した菜の花の写真です。クリックすると6000x2000ピクセルの写真になりますので、617の世界の片鱗を味わってみて下さい。スキャニングしたオリジナルの画像は約22000x7000ピクセルですが、TIFF画像で1ギガバイト以上、JPEGでも30メガバイト前後のファイルサイズになり、ウェブ掲載は辛いので縮小しました。
617は4x5よりも広いイメージサークルを要求し、ほぼ5x7並なので、上記の写真の最周辺部の描写、周辺光量が厳しくなっています。4x5なら余裕のレンズなんですけどね、、(Fujinon W150mm F5.6 @ F22)
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2011年5月13日(金) |
KENの写真環境、ますます不便に |
就職してから28年、DPEでお世話になってきた会社の側にある写真店が5月末で閉店に、、、
会社の昼休みに行ける写真店が無くなってしまいます。会社帰りの場合には多少選択肢が残るかも知れませんが、残業があれば営業時間中には寄れないし、フィルム現像がとても不便になりそうです。う〜〜〜ん(-_-)
これも時代の流れなんでしょうかねぇ、、
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2011年5月10日(火) |
SIGMA APO100-300mm F4 EX DG HSM |
先日入手したSIGMA APO100-300mm F4 EX DG HSMについて、簡単なテスト撮影結果とインプレッションをつぶやきとして追加しました。
日の出撮影時の望遠ズームの決定版との期待で購入しましたが、ほぼ期待には応えてくれました。
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2011年5月8日(日) |
今日は一日スキャニング。フィルム撮影は後処理も大変。 |
今日でゴールデンウィークも終わり。幸いにも(?)天気があまり芳しく無かったので、春に撮り溜めた写真のスキャニングを朝からしていました。フィルム派は暇を見つけてこれをしておかないと、収拾がつかなくなるので(^-^;
手元にあった現像済み&未スキャニングフィルムが36枚撮りで11本。選んだカットは125枚。朝11時半から初めて、昼食と夕食以外は殆ど休み無しで、終わったのが夜10時。食事時間を除いて9時間半作業したとしても、125枚で割ると1枚あたり4分34秒。フィルムの抜き差しを除いてもスキャナのNikon SUPER COOLSCAN 5000EDは読み取りに一枚あたり2分掛かるので、その後の黒枠取りとレタッチも2分ぐらいでこなしています。長年の経験と蓄積で多くのセッティングを用意して、半自動で作業出来るように環境を整備してあります。
しかし、それでもフィルムは大変ですね。デジタルだったら撮影直後にスキャニング済みの状態になるのだから、楽なものです。
アートパノラマ170で撮影したブローニーフィルムも数本ありましたが、今日は時間切れでスキャニング出来ませんでした。ギャラリー更新するとなると、これまた一日仕事が待っている、、
明日からは本当の仕事も待っているし、、(^-^;
本日スキャニングした中から一枚
EOS-3, Tamron SP-AF 28-75mm F2.8 XR Di (28mm), F8, AE(+0.3EV, 1/25 sec.), E100VS, Lee Half ND 0.9 Hard
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2011年5月6日(金) |
倉橋島・星夜&日の出撮影 |
5日夜、翌朝の天気予報をチェックすれば一応晴れ。しかし気圧配置は高気圧の後側になるので余りスカッとした晴れではなさそう。桜の開花状況をチェックすれば千鳥別尺は既に散り始めているとのこと。じゃ、何処へ行こうか、、、
日の出の方向をチェックすると-69.3°。時刻は5時16分。フォトショップを起動して右向きの矢印を書き、それを20.7°だけ反時計回りに回転させて日の出の方角を指し示す矢印として、地図に重ね合わせる。銭壺山なら問題は余りないものの、展望台左手の立木が邪魔になりそうな方角。広島付近で日の出の方角に邪魔な物が無い場所は、、、倉橋島最南端付近かな。
という事で、夜の12時過ぎに広島県呉市にある倉橋島を目指して出発し、現地には夜2時ごろに到着。国土地理院の地図でチェックしたところ小高い丘の上まで道があるようなのでそこを目指す。寝静まった漁村の中でその場所を目指すと、民家の脇で道が行き止まりに見えた。付近にクルマを駐めて、その先に行けるかどうか徒歩で確認する。私の気配に気づいた番犬が近くの家から吠えて、住民を起こさないか心配になる。行き止まりに見えた場所に行ってみれば、民家の脇をすり抜ける形で道は先に続いていて、少し登ってみたら狭い物のクルマで走れそうな雰囲気。
クルマに戻り、その道を登ってゆくと、どうやらここ数年クルマが立ち入った形跡のない死道の様で、いきなり直径15cmほどもある太い竹が折れて道をふさいでいた。そこではUターン出来ないので、クルマを降りてその竹を力ずくで動かすと、どかすことは出来なかったものの、竹の下をクルマですり抜けられるだけの空間を作ることが出来た。それで更に先に進む。路面は長年堆積した落ち葉が泥のようになっていて、アクセルを踏みすぎるとスリップする。更に進めば今度は倒木が狭い道の2/3を塞いでいた。脇をクルマですり抜けるとどうしても木でクルマの脇をこすってしまう。クルマを降りて木の枝をチェックすれば、太い幹は無く、こすっても大きなキズにはならないようだ。それでゆっくりとその倒木の脇をすり抜けた。やがて頂上へ到着。しかしそこは木々と藪に覆われていて、眺望も何もない。一体何のためにこの道が作られたのか全く分からないような場所で、そこでの撮影は諦めた。
今来た道を戻り、今度は海沿いの細い道を走る。クルマが駐められるめぼしい場所を探すが、余り良いところは無い。途中で行き止まりになるこの道を一往復半して、まあここなら、と思える場所で状況チェック。空は晴れていて満天の星が見えている。雲は無いが、水平線付近は黄砂なのか、あるいは水蒸気かは分からないが、霞んでいる。この場所から見る日の出の方角には写真のポイントになるような小島も無く、日の出があったとしても平凡な情景になりそうな予感。月が無く、行き交う船も殆どいないので、フィルムでの夜間撮影では絵になりそうにない。じゃ、寝ようか、、
しかし空には天の川が見えているので、遊び心でデジタル一眼レフで星夜撮影をする事にした。やり方は概ね分かっているつもりでも、フィルム派を自認するKENは今まで手を出さなかった撮影ジャンルで、でもまあ他にすることもないのでEOS 30Dにシグマの15mmフィシュアイを付けて、撮影を始めた。
まずは北北東側の情景で、カシオペアが低い位置に見えています。シャッタースピードは30秒なので、等倍だと星が流れていますが、これぐらいのサイズだと問題はありませんね。
逆に南南西側の情景。こちら側は唯一光害の少ない方角で、低い位置にさそり座が沈もうとしています。左上に向かって流れる天の川も綺麗に写っています。
カメラをやや左側に降って、天の川をメインにとらえてみました。左側の光害は四国・松山市のもの。
天頂付近の天の川。こうなると風景写真ではありませんが、撮影後にモニターに映し出される画像は、肉眼では見えていない星まで沢山写っているので楽しいです。
4時前まで星夜撮影していたら流石にちょっと眠くなってきたので、薄明時刻まで仮眠を採ることにしました。
40分ほど仮眠して、4時40分ぐらいに起床し、今度はアートパノラマをセットし、日の出を待ちました。5時20分ごろ、水平線付近から太陽が顔を出した物の、夜中の予感どおり殆ど焼けることの無い平凡な情景で終わってしまいました。でも星夜撮影は楽しかったから、まあいいや。
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2011年5月5日(木) |
photozoneとLensTip.com 〜頼りになるレンズテストサイト〜 |
自前でレンズをテストしてその結果を公表しているサイトが幾つかあります。銀塩時代にはphotodo.comが多数のレンズのMTF実測値を公開していて孤高の存在でしたが、デジタル時代になってテストが簡単、安価に出来るようになってからはその優位性を失い、最近は参考にならなくなりました(テスト結果が悪いのではなく、テスト内容が少ないのと、検索性が悪くて閲覧しにくいので)。
恐らく皆さんもレンズに興味を持たれるとレンズテストサイトをご覧になられて参考にされると思いますが、そのテスト結果の信憑性、信頼性をどのように判断されていますでしょうか。私は自分自身で実写テストした定性的な結果(シャープネス、周辺減光)とサイトのテスト結果を突き合わせて、ほぼ私のテスト結果を再現しているサイトを信用することにしています。私自身がテストしたレンズは余り多くはありませんが、10本程度はあるのでサイト判定には使えます。その結果、私が現在信頼を置いているのはphotozoneとLensTip.comで、逆に全く信頼できないと判定したのはGANREFです。
photozone (http://www.photozone.de/) はドイツのサイトで、テストに採り上げられているレンズが実に多く、まず大抵のテスト結果はここで手に入ります。特にAPS-C全盛のこの時代にフルサイズフォーマットでテストした結果も豊富なのが○。レンズだけではなくデジタルボディのテスト結果もあります。私の手持ちのレンズのテスト結果は私の実写テストと見事に一致する物で、EF17-40mm F4L USMの17mm域の周辺画質がフルサイズフォーマットだと全く使い物にならない点とか、マクロ撮影のみならず遠景撮影でも高性能を期待して購入したSIGMA AF APO 150mm F2.8EX DG HSM MacroがF2.8-F5.6の間でEF70-200mm F2.8L USMにシャープさで僅かに負ける点とかを定量的なテストデータで再現してくれています。これらの再現性によって、他のテスト項目も信頼出来ると判断しています。
LensTip.com (http://www.lenstip.com/) はアメリカのサイト。photozoneと比較すると残念ながらテストされているレンズ本数は少なく、殆どがAPS-Cカメラで行われているので、フルサイズデジタル/銀塩カメラで使う場合の参考にはなりにくいのですが、それでもここで紹介する理由は、世界で唯一とも言える太陽に向かった逆光実写テストが行われている点。日の出撮影をする機会の多い私にとってゴーストやフレアの出にくい逆光性能は最も重視したい項目なのですが、個人が手持ちのレンズで気ままに行ったものを除けば、このサイト以外で一貫性のあるテスト結果を見つける事が出来ていません。
私自身も手持ちのレンズは全て逆光テストをしていて、その結果とこのサイトの結果は見事に一致していました。またレンズ解像度や周辺減光のテスト結果の信頼性の証として、LensTip.comとphtozoneのテスト結果には極めて高い近似性があります。従ってこのサイトのテスト結果も信頼出来ると判断しています。LensTip.comがphotozoneに優れる点は、逆光テスト以外にもテスト項目が幅広く、コマフレアや非点収差、AF精度などもあります。このサイトの注意点はレンズ解像度の数値。デジタル画像上の解像度を直接測定しているので、撮像素子のピクセル密度によって最大値が変わります。同じEFマウントでも20Dと50Dでは解像度数値が大きく変わってしまうので、異なる撮像素子間でのテスト結果の直接比較は出来ませんが、文面にはそのあたりも注意深く説明されていて、経験則による変換法則を用いながら異なるブランド(キヤノン vs. ニコンとか)のレンズとの比較を行っています。
GANREF (http://ganref.jp/) はご存知日本のサイト。読者参加型で多くのレビュー、実写画像がありその点では楽しいサイトです。ただレンズテストに限れば独自の方法が採られていて正直「何をしているのか」理解しがたい内容になっています。例えばレンズのシャープさテストは「DxO Analyzerの「Blur」(ぼけ)のテスト結果」となっていて、MTFでもなくLine/mmでもなく第三の方法が採用されています。それでも私の実写テストと近似の結果を再現してくれるのであれば問題はありませんが、EF17-40mm F4L USMのテスト結果では17mmのF8の時に中心部もフルサイズ画面の周辺部でもピークのシャープさを持っていて、画面全体が均質でシャープな画像が得られる結果となっています。しかもこのシャープさは他の焦点距離の時をも上回ることになっています。これはつぶやき288で紹介した私の実写結果とは全くかけ離れたものなので信頼するわけには行きません。
一方のphotozoneによるEF17-40mm F4L USMのテスト結果では、28〜40mm域では満足出来る解像度を示す一方で、「The problem is, again, the 17mm setting. The center and even the border performance is very high here but there isn't really anything left deserving the word "resolution" in the extreme corners at f/4 and f/5.6. If you require at least a decent corner resolution you should stick to f/11 at this focal length. (問題はやはり17mm域の性能で、中心部からAPS-C周辺部までの解像度はとても高いものの、フルサイズ周辺部では解像と呼べるような性能を全く発揮していない。もしそれなりの解像度を得たいのであれば、この焦点距離では最低でもF11に絞り込む必要がある。)」とつぶやき288の結果をオウム返しするようなレポートになっていて、私にとってGANREFとphotozoneのどちらを信頼すべきかは明々白々です。
GANREFのテスト結果ではそれ以外に、SIGMA AF APO 100-300mm F4 EX DG HSMが全焦点距離域でF4開放で最高のシャープさを発揮することになっていますが、これも私の実写テストとは一致しません(実際はF5.6〜F8)。
という事で、最近私はレンズに興味が沸くと、まずはLensTip.comをチェックし、そこに目当てのレンズが無かった場合にphotozoneをチェックすることにしています。その結果は、、、、物欲留まるところを知らず、、(^-^;
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2011年5月4日(水) |
長沢の枝垂れ桜 |
長沢(ながぞう)の枝垂れ桜が満開になりましたので、朝3時起きで撮影に行ってきました。
現地到着は4時半。この桜も年々カメラマンが増えてきまして、駐車場が以前よりも拡張されているにも関わらず既にクルマで一杯でした。最近は徹夜組、泊まり込み組も数多い様です。
これが本日の長沢の全景。私は例年通り桜に向かって左側の丘の上から撮影しましたが、右手の林が切り開かれて良い撮影スポットが作られており、先に来られていたカメラマンの多くはそちらに陣取られていました(写真右上)。
その撮影スポットの日の出前の様子。大型脚立を持ち込まれた方、大判カメラを持ち込まれた方など、蒼々たる機材で日の出を待っています。
このポジションから見る枝垂れ桜は、雄鳥の様な形に見えます。
一方の左手の丘の上からの眺め。丁度太陽が山陰から顔を出したときの写真ですが、黄砂の影響でドラマティックな光線が無く、デフューズされていました。この日の出に皆さん「今日はだめじゃな〜」。
そのポジションから撮影した枝垂れ桜で、花魁の様な形に見えます。これは本日最初のカットで、日の出前、まだ暗い時間帯の写真です。
桜の反対側に回ると、こんな情景になります。形を例えるのが難しいですが、羽を広げた鳥に見えるかな??
こちらからだと朝は順光になるので、青空をバックに桜の色合いがはっきりと写ります。
今日は久しぶりに大判カメラ、617カメラを出陣させませんでした。この場所は周りに木々や人工物が結構あって、6x12や6x17の様な横長の画面で撮影するのが困難だからです。もしこの場所で6x17を使ったら、、、というイメージでデジカメで撮影したのがこのカット。コンセプトは掛け軸ですね。
長沢での撮影を終えてから、与一野に寄ってみました。枝垂れ桜は既に終わっていますが、そろそろ若葉が出ている頃だろうと思ったので、、
綺麗な葉桜を期待していましたが、まだ枯れた花が残っていて、色合いに茶色の混じった姿になっていました。
容姿端麗な枝垂れ桜なので、葉桜になっても絵になると思いますが、タイミングがちょっと早すぎた様です
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2011年5月3日(火) |
東京カメラショップめぐり |
5月1日と2日は所用で東京に行きました。2日の一部を使って東京の主なカメラショップを足早に訪問してきました。
最初は例によって中野のフジヤカメラから。しかし中古の在庫は非常に枯渇していました。店員のお話では大震災の影響で新品カメラの供給が滞っていて、結果としてその下取りが発生しないとのこと。最近色々と機材を買い込んでいたので当座欲しい物は無く、ジャンク館でフィルターとかキャップとかの小物を購入しました。
次に新宿超足早カメラショップ巡り。先ずはヨドバシカメラで新品機材のチェック。今回のような出張や短期旅行時に使うブリーフケースがパソコン&カメラの為に結構な重量になり、肩が痛くなります。そこでショルダーパッドが重さを分散してくれるようなショルダーストラップ、またはショルダーパッド単品を探しました。店頭にあった中では、エツミのDr.air クッションパッドL(1900円)がまずます。Op Tech S.O.S. Curve Strap(3980円)が結構良くて、Fox Fireフォトレックショルダーパット 025(3990円)も見た目は良さそう。見本が置いてあった前者二つは実際に自分のバッグに付けて試しましたが、Fox Fireは袋に入っていてそれが出来ず、未知数。本命はOp Techにして、自宅からポイントを使って発注するつもりで店を去りました。但し自宅でチェックしてみれば、ヨドバシ.comではこのストラップを扱っていなかった(^-^;
次に隣のマップカメラへ。ここは機材の相場が高いので、目指すはやはり小物類。中古フィルターの所に珍しい、Kenko Zeta Protector 67mmが1800円でありまして、最高級を謳い1万円前後の定価を標榜するプロテクターがどのような物か試しに買ってみました。幸いキズもない良品で、コーティングの良さからくる反射の少なさは印象的でした。帰宅後、最近のメインレンズになっているTamron SP-AF 28-75mm F2.8 Di XRに付けています。
その次は斜向かいのキタムラ新宿買い取りセンター。しかしこちらはめぼしい物はありませんでした。価格もキタムラとあって高めでした。更に付近の新宿中古カメラ市場とレモン社を覗きましたが、雑多な物が多く、収穫はありませんでした。
そこから少し足を伸ばして、新宿3丁目、伊勢丹北側にあるミヤマ商会に行きました。この店は相場が高く、小物以外には期待薄ですが、私が小学校の時にヘキサノンレンズを購入した40年前から店構え、店内のショーケース配置を含めて全く変わっておらず、入り口の黄色いサインボードの文字の字体も当時のままで昭和40年代を感じさせます。最近は思い出の再確認場所として訪問するようになっています。
期待をせずにショーケースを念入りにチェックしていたら、シグマのAPO 100-300mm F4 EX DG HSM EOSマウントが48000円という破格で出ていてちょっとショック。実はまだ使用していないのでダイアリーに書いていませんが、既にこのレンズをもう少し高い価格で入手しています。尤もミヤマ商会のレンズは前期型で、私が入手したのは後期型ですが、、
新宿を見て歩いた後は、新幹線の発車時刻までの間、学芸大学にある三宝カメラを訪問してみました。誰もが知っているカメラショップで通販では何度か利用したことがありますが、訪問したのは今回が初めて。ネットには掲載されないような機材や小物に良い物が沢山ありましたが、既にフジヤカメラでフィルターを買ってあったので入手には至りませんでした。
トミヤマ・アートスタンドの実物を初めて見てその大きさに驚いたり、マンフロット最大の三脚である161の中古実物があって(価格はたったの1.6万円)思わず買いたくなったりと、、但し161は脚径40mm、脚だけで8kg近いオバケ三脚です。
その様な中でひっそりと置かれていた、リンホフ・テクノラマSをしげしげと見てきました。617カメラは滅多に実物にお目にかかれませんが、流石はリンホフ、私のアートパノラマと比較すれば、遙かに洗練された綺麗なカメラでした。しかし最新型はテクノラマS IIIになり、しかもその後期型はレンズ交換可能なように遮光板まで追加されていまして、このカメラは3世代以上も前のものですが、価格は33万円もしていました。この値段じゃ買う人も居ないだろうなぁ、、、(実際長期在庫になっています)。
散々歩き回って入手したのはフィルターとキャップ類だけですが、写真マニアには楽しい半日でした。
話題は変わりまして、ストロボ天井バウンス用リフレクターの記事を書き直しました。オリジナル上梓時は縦位置撮影で影が出来ると書きましたが、その後、サンダース・ストロボフリップを入手して改善しています。ダイアリーにはその様子を逐次書いてきましたが、つぶやきの記事の方は放置状態だったので、今日筆を入れた次第。
つぶやき296「ストロボ天井バウンス用リフレクターの効果報告」
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